旨みとスパイスが凝縮された名物黒カレー。富良野オムカレーの隠れた名店「パニエ」
- 富良野・美瑛・トマム
- 最終更新日:2022年8月19日
人気の理由は、このお店でしか食べられない濃いルゥの「黒カレー」。優しくもコクがあり、辛さと苦味の余韻が心地よい唯一無二のカレーは、地元の方をはじめとして多くのカレーファンに支持されています。
筆者にとっても忘れられない、お店とカレーの魅力をご紹介します。
1.山部駅からすぐ。温かい接客に触れる
お店が位置しているのは、JR根室本線・富良野駅から二駅南にある山部駅からすぐの場所。カレーと書かれたのぼり旗が目印です。
もともと富良野中心部近くで30年以上営業してきた「パニエ」ですが、2020年に山部に移転してお店を続けられています。
席数は全部で10席ほど。ゆったりと腰掛けたら、早速カレーを注文します。スタンダードなオムカレーをはじめとして、10種類以上のバリエーション豊かなカレーが揃っています。
・オムカレー
・ポークカレー
・きのこカレー
・チキンカレー
・シーフドカレー
・ビーフカレー
・ソーセージカレー
・カツカレー
・ハンバーグカレー
・パニエスペシャル
どれにしようか悩んでしまいますが、そんな時には富良野オムカレーに豚カツ / ソーセージ / ハンバーグからトッピング一つを組み合わせられる「パニエスペシャル(税込1,500円)」がオススメです。
ちなみにカレーメニューは全て黒カレー。
カレー以外にはグラタンやドリア、パスタやラーメンなども揃っており、常連のお客さんは思い思いに注文します。
店内には富良野を中心として、北海道でみられる数々の絶景写真が飾られています。笑顔で迎えてくれる店主やお母さんと、撮影スポットについて思わず会話が弾みました。
2.パニエスペシャル(富良野オムカレー+豚カツ)を味わう
いただいた「パニエスペシャル」がこちらです。卵に包まれたご飯の上に、黒いカレーがなみなみと注がれ、豚カツが丸々一枚乗っていました。
大盛りでなく普通サイズでこのボリューム。カレーを提供していただいた瞬間、鼻腔を通り抜けるスパイシーな香りに、一気に食欲が高まります。
一口食べると、意外にも優しいルゥの味わい。そこからデミグラスのようなまろやかさと程よい辛さが、追って舌の上を伝わってきます。まさに新感覚のカレーでした。
一言で言い表すのが難しい繊細な風味ながら、味の方向性がしっかりまとまっている一皿は、老舗らしい風格を感じられます。
そんな黒カレーの秘密は、じっくり炒めた玉ねぎとお醤油。富良野産の玉ねぎを数日かけて炒めて、野菜や果物、そして数十種類のスパイスと合わせて作っています。仕上げに隠し味のお醤油を入れたら、黒カレーの完成です。
現在いただける一皿は、研究熱心なご主人が作り上げた、緻密なレシピで成り立っているのです。
口休めに、みずみずしい野菜やポテトサラダもいただきつつ、カレーを完食。食べ終わる頃には額に汗がにじみ、なんだか安堵感に満たされました。
お店を出る前に、ご主人やお母さんと会話を楽しんだのも良い思い出です。
旅先で1回ふと訪れただけなのですが、いつまでも忘れられない味と人情味を教えてくれた「パニエ」。富良野に来たら、必ず立ち寄りたくなる名店です。
- 住所
- 北海道富良野市山部中町2-61
- TEL
- 0167-56-7727
- 営業時間
- 11:30 ~ 15:00、18:00 ~ 21:00 不定休
- 備考
- アクセス:JR根室本線・山部駅から徒歩すぐ
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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