落石岬灯台|崖上の絶景フットパス!海辺の原風景を五感で楽しむ
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- 釧路・阿寒・川湯・根室
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- 最終更新日: 2026年4月28日
もくじ
1.灯台へのアプローチ:往復約50分のフットパス
自然保護エリアである落石岬へは車で立ち入る事は出来ないため、「おちいし岬フットパス」を歩いてアクセスします。
▲以前夏に訪問した時のもの▲
おちいし岬フットパスは始点:JR落石駅、終点:落石漁港に設定されていますが、今回はルート途中にある落石無線電信局跡付近からはじまる、ショート版をご紹介。
落石無線電信局跡付近までは釧路市内から約2時間、根室市内からは約30分ほど。落石市街からは案内板に沿って一本道ですので、見落とさなければ迷うことはないでしょう。

▲こんな案内看板があります▲
駐車場はありませんが、簡易バイオトイレ付近に車を停めるのが一般的。

▲緑色の建物が簡易バイオトイレ▲

▲砂利道を歩きます▲

▲左手に落石無線電信局跡。遺構はその他にも見受けられる▲
そこから砂利道を歩き、落石無線電信局跡を横目に5ほど分進むと、「おちいし岬フットパス」の木道がはじまります。ここから落石岬灯台までは約1㎞ほどです。

▲木道のはじまり▲

▲まっすぐ延びる木道▲

▲ふと気づくと鹿がすぐそこに▲

▲4月は水芭蕉の季節▲

▲草に同化してやっぱり鹿▲
2.草原に浮かぶ「赤と白の落石岬灯台」
湿原に広がるアカエゾマツ林の木道を抜けると、視界が開け、海と空と草原とともに鮮やかに映える「落石岬灯台」が姿を現します。

▲草地と海と灯台と▲
明治23年(1890年)に初点灯して以来、130年以上にわたって海の安全を見守り続けてきた、歴史ある灯台。現在は無人化されていますが、その凛とした佇まいは、まさに”地の果て”を守る象徴のような存在感を放っています。

▲灯台は木道の終点。ここからは草地を歩きます▲

▲目印▲

▲ポツンとたつ木の杭が目印▲
周囲には遮るものがなく、響くのは風と波の音のみ。この岬特有の起伏に富んだ地形で、切り立った崖と赤白の灯台が織りなす景観に不思議と魅了されます。

▲強い風が吹くとヒヤッとする事も▲
晴れた日には太平洋の水平線がゆるやかに弧を描く様子まで見渡せ、道東ならではのスケールの大きな自然を体感できます。
ショート版はここで折り返し。一般的に観光されるのは灯台周辺ですが、地理的な「落石岬」まではさらに徒歩約1時間。訪れる場合は十分な装備が必要です。
日本唯一の「サカイツツジ」自生地
木道沿いの湿原には、日本で唯一この地に自生する「サカイツツジ」が群生しており、落石岬はその分布の南限にあたります。

▲海風があり夏でも冷涼な落石の気候が大きな要因との事▲
もともとはシベリアやサハリンなどの極寒地に分布する植物で、氷河期に陸続きだった時代の植生が現在まで残ったものとされ、「氷河期の生き残り」とも呼ばれています。例年、5月下旬から6月上旬にかけて見頃を迎え、赤紫色の可憐な花が湿原を彩ります。厳しい環境の中で力強く咲く姿は、初夏の落石を訪れる魅力のひとつです。
3.旅のヒント:訪問前に知っておきたいこと
落石岬の散策路を安全に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。根室の夏は北海道の他の地域に比べて冷涼ですが、特に海霧の影響を受けやすい落石周辺は根室市中心部より平均気温で2度ほど低いとされています。風が強く体感温度も下がるため、防風・防寒対策は必須。本州では桜が咲き終えた4月中旬でもインナーにダウンを着込んでいても肌寒さを感じるほど。夏でもウィンドブレーカーなど防風・防寒機能のある上着を着用してください。

▲4月で天気が良くても風があると寒かった▲
また足元は木道や砂利道、草原などで一部破損箇所もあるため、履き慣れたスニーカーやトレッキングシューズが必須です。

▲木道を飛び越える鹿▲

▲足場となったからか破損している木道▲
また、このエリアはヒグマの生息地です。私が訪問した際、地域LINEでヒグマ出没の情報が入りなんだか気持ちが落ち着きませんでした。単独行動を極力避け、熊鈴や熊対策のスプレーを携帯するなどの対策を万全にとることを強くおすすめします。あわせて、海面には野生のラッコが見られることもありますが、適切な距離を保って観察する配慮も忘れずに 。厳しい自然への敬意を持ち、万全の装備で絶景に臨みましょう。

▲熊鈴と熊よけスプレーは持参したけど怖かったなぁ▲
4.さらなる絶景に足を延ばす「浜松フットパス」
さらなる大自然の絶景を楽しみたい方には落石岬近くの「浜松フットパス」もおすすめです。JR落石駅を起点・終点とするこのコースは、全長約8km、所要時間は約3時間を目安とするルート。東北海道の原風景が凝縮されたような世界が待っています。

▲落石駅。無人駅です。▲
広大な草原、静寂に包まれた森、そして荒波が打ち寄せる海岸線。最大の見どころは、歩を進めるごとにドラマチックに変化していく景色のコントラスト。自然の表情の変化や原生する花々など、道東の原風景を楽しみながら歩けるのが、このルートの醍醐味です。

▲ゲートを通ります▲

▲満開の水芭蕉▲

▲落石より起伏が少なく歩きやすかったです▲

▲どこまでも続く崖上の草地。海上には野生の馬やエトピリカが生息するユルリ島▲
おわりに~ルートマップを手に入れて大自然の中へ~
なお「おちいし岬フットパス」「浜松フットパス」を歩く際は、事前に専用の「ルートマップ」を入手する必要があります。 ルートマップはJR根室駅前にある根室市観光協会や道の駅スワン44ねむろ、落石漁業協同組合、落石地区内にあるガソリンスタンドにて1部200円で入手でき、整備協力金として活用されています。ルールを守って安全に歩くためにも、必ず購入してから出発しましょう。

▲ルートマップ▲
- 住所
- 北海道根室市落石西244(落石無線電信局跡周辺)

山﨑 陽弘(やまざき あきひろ)
1975年、大阪府生まれ。32歳の時に「趣味のオートバイで訪れ、その雄大さに魅了された」北海道・道東に移住しました。現役の男性看護師として地域医療・福祉にも尽力しながら、地域の魅力を発信しています。
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