竹老園 東家総本店|釧路が誇る老舗名店でおそばを食す
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- 最終更新日:2019年2月27日
そして、お蕎麦の色は「緑色」が主流です。
そこで今回は、蕎麦好きなら外せない名店、明治7年創業 釧路のそば処 「竹老園 東家(ちくろうえん あずまや)総本店」へお邪魔してまいりました。
もくじ
1. 明治創業 「竹老園 東家総本店」
140余年の歴史を刻む「竹老園 東家総本店」の始まりは、明治7年まで遡ります。初代 伊藤文平氏が小樽で創業。2代目 伊藤竹次郎氏が明治45年、当時としては異色の「日本そば専門店」として釧路町大字真砂町(現在の釧路市大町)に東家を開業しました。
天然記念物「ヒブナ」の生息する湖、春採湖(はるとりこ)畔の「竹老園」は竹次郎氏が昭和2年、自身の隠居場所として築いたお屋敷だったそうです。その景勝を愛し、加えて水質が非常に良質だったことから1927年から「東家総本店」として営業を開始し、現在に至っています。
2. お蕎麦は緑色?
画像提供:竹老園 東家総本店
東家の定番のお蕎麦は「緑色」をしています。緑は「新蕎麦」の色。
お客様に一年中、新蕎麦を食べている気分を味わっていただけるよう、緑色のお蕎麦が出されるようになったのだとか。
発祥は、東京の「かんだやぶそば」さんだと言われています。
白い更科粉(さらしなこ)に緑色のクロレラを加えた、東家オリジナルの「藪そば」は、のどごしも良く、東家の人気メニューです。
上の写真は、蕎麦の実です。1年程経つと、だんだん枯れてきて茶色になります。この茶色の蕎麦の実を挽いた粉で蕎麦を打つと、茶色の蕎麦が出来るそう。
3. 天皇、皇后両陛下が召し上がったお蕎麦
こちらは、天皇、皇后両陛下が召し上がった「蘭切りそば」です。
卵切りの卵(らん)を蘭の字に当て、竹老園 東家総本店の雰囲気に合わせて「蘭の花」を表現した「蘭切りそば」は、つなぎに卵黄を使ったお蕎麦。純白の上更科粉は卵黄の色と風味によって格別なものに仕立てられ、噛めば噛むほど口の中に甘みが広がります。
1954年(昭和29年)釧路の六園荘に天皇陛下がご宿泊された際、「蘭切りそば」が大変美味しいと「おかわり」を御所望されました。伊藤徳治氏は涙を流して喜ばれたそうです。このエピソードは今も語り継がれています。
4. 蕎麦好き必見!人気メニュー
お昼時は、地元の方で賑わう「竹老園 東家総本店」
人気メニューをお伺いしてみました。
写真は「特製品コース」¥2,780
かしわぬき・蘭切りそば・茶そば・そば寿司の4品が味わえるコースです。
【かしわぬき(スープ)】・・・一品料理のひとつ。「かしわそば」から、そばを抜いたもの。親鳥からコクのある出汁が出ています。お酒のおつまみとして、スープとして飲んでいただけます。温かいうちにどうぞ。
【蘭切りそば】・・・卵黄をつなぎにしたおそば。竹老園 東家総本店の名物。
蘭切りそばを、かしわぬき(スープ)に入れていただくのも美味しいです。
【茶そば】・・・蘭切りそばに上質の抹茶を加えたもの。口の中でふわっと香る上品な抹茶の風味としっかりとしたのどごしが抜群です。
【そば寿司】・・・3代当主 伊藤徳治氏が1950年(昭和25年)に2年の歳月を経て創作。甘酢で調味されたそばが海苔で巻いてあり、ほんのり生姜の風味がして絶品。著名人も愛した一品です。
「特製品コース」は、お蕎麦好きの方にはたまらない、そば尽くしのコース料理です。
※上記4品は単品で注文することも可能です。
続いて、東家オリジナル 緑色の「藪そば」人気メニューをご紹介します。
画像提供:竹老園 東家総本店
温かいおそばだと「かしわそば」 ¥800、「海老天ぷらそば」 (2本入り)¥1,350が人気。
画像提供:竹老園 東家総本店
冷たいおそばだと、「天ざる」¥1,780、「もりざる」¥680
を注文される方が多いそうです。
5. 竹老園のお土産品 「東家 汁の素」
東家の味が家庭でも再現できるお土産をご紹介していきましょう。
「東家 汁の素」は、家庭で麺類を食べる時やお料理にたいへん便利。濃縮にできていますので、保存も効きます。300ml入り ¥540
画像提供:竹老園 東家総本店
「東家汁の素(12本ダンボール入り)」¥5,400
そのままストレート:お醤油として
4倍濃縮(水3 汁1):冷たい麺類の汁として
8倍濃縮(水7 汁1):温かい麺類の汁として
親子丼などの丼物やザンギ(鶏肉を醤油と生姜、ニンニクで味付けをし片栗粉や小麦粉で揚げたもの)の味付けにも使えます。ご贈答用としてもどうぞ。
6. お座敷と敷地内にある日本庭園
「竹老園 東家総本店」にはお座敷が数多くあります。
座敷料(1時間以内)300円~
テーブル席もありますが、ゆっくりお食事をしながら寛ぎたい方は、お座敷がおすすめです。歴史を感じさせる、趣たっぷりの和室です。
敷地内にある日本庭園も美しいです。
庭園から四季折々の風情も楽しめます。
7. 「竹老園 東家総本店」へのアクセス
○アクセス
・JR釧路駅よりバス(18番、53番)で「千代の浦」下車 徒歩約7分
施設概要
「竹老園 東家総本店」
HP)http://chikurouen.com
住所)北海道釧路市柏木町3番19号
営業時間)午前11:00~午後6:00まで
定休日)毎週火曜日
電話)0154-41-6291
おわりに
皇族方をはじめ、多数の著名人が「竹老園 東家総本店」のお蕎麦を召し上がっています。中には滞在中、毎日食べに通われた方も。
自然豊かな春採湖と千代ノ浦海岸に面した「竹老園 東家総本店」。
美しい眺望を眺め、歴史、伝統に触れながらお蕎麦タイムを過ごしてみてはいかがでしょう。
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