阿寒ユーカラ「ロストカムイ」レポート-デジタルアートとアイヌ古式舞踊のコラボレーション
- 釧路・阿寒・川湯・根室
- 最終更新日:2022年1月19日
阿寒湖には「阿寒湖アイヌコタン」と呼ばれるアイヌの人々の集落(コタン)があることでも知られ、多くの観光客が訪れます。
その阿寒湖アイヌコタンにある、アイヌの伝統舞踊を見ることができる阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」で、2019年3月19日より待望の新演目”ロストカムイ”
が上演開始されました。
デジタルアートとアイヌ古式舞踊を融合した新プログラム、というこのプログラム、いったんどんなものなのでしょう。
今回は直前に実施されたプレビューに行ってまいりましたので、ざっとご紹介したいと思います。
阿寒湖アイヌコタンとは
道東の観光地、阿寒湖温泉にある「阿寒湖アイヌコタン」は、アイヌの人々の集落(コタン)で、アイヌの文化を知る「アイヌ生活資料館」や、20数軒の民芸品店や飲食店が立ち並んでいます。
いわゆる「木彫りの熊」からかわいらしい木工品、またアイヌの料理を食べることもできます。
そしてアイヌコタンには、アイヌの舞踊(アイヌ古式舞踊)を見ることができる、阿寒アイヌシアター「イコㇿ」があります。
阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」
阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」では、今回紹介する「ロストカムイ」のほか、古式舞踊、また春~秋の夜にはアイヌ民族の儀式のひとつである「イヨマンテの火まつり」も見ることができます。
これらの演目は、時期により時間が変わりますので、事前にホームページで確認いただくことをおすすめします。
なお、阿寒湖アイヌシアターは332の席数と立見で120人が収容可能のホールですので、入れないという心配はされなくても大丈夫とのこと。
そして席のすぐ前で演目が繰り広げられる近さ、迫力を感じることができるのが魅力です。
館内にはアイヌ文化を紹介するパネルも展示されていますよ。
ちょこっと公開!「ロストカムイ」
さて、新しく開催される「ロストカムイ」は、今までの演目とは異なる、古式舞踊×現代舞踊×デジタルアートが融合した作品とのこと。いったいどんなものか、わくわくしますね。
「ロストカムイ」は、「アイヌとエゾオオカミとの共生」をテーマとした物語。
ちなみに、カムイとはアイヌ語でいう神様。
動物や植物、火や水や風にも神様=カムイが宿っているとされており、その中でもエゾオオカミは、狩をするカムイ=「ホㇿケウカムイ」と呼ばれる特別なカムイとされてきたとされています。
しかし、エゾオオカミは明治時代から減少し、絶滅してしまいました。
その失われたカムイ「ホㇿケウカムイ」を、阿寒の森とともに再現した物語が、ロストカムイです。
今回、ロストカムイの舞台の様子をちょっとだけご紹介しますね!
開演前、舞台には阿寒の幻想的な森が広がります。
ホロケウカムイ!
阿寒の動物たちとアイヌの人
アイヌの人々
大人はもちろんお子さんでもアイヌの世界に引き込まれる、迫力ある映像、演出や音楽。
「ロストカムイ」、ぜひ阿寒湖で実際に見ていただいてのお楽しみとしていただきたいショーでした。
阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」、阿寒ユーカラ「ロストカムイ」基本情報
- 住所
- 釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-84
- TEL
- 0154-67-2727
- 備考
- 上演スケジュールは阿寒アイヌコタンHPにてご確認ください
上映時間:約30分
大人2,200円、小学生700円
阿寒湖へのアクセス
~公共交通機関~
釧路空港からバス(阿寒エアポートライナー)で約65分
釧路駅から路線バス(阿寒バス)で約110分
帯広駅から都市間バス/まりもエクスプレス帯広号(阿寒観光交通)で約2時間30分
その他、阿寒湖へのアクセスは以下ページが詳しいです。
http://ja.visit-eastern-hokkaido.jp/plans/akan_airportliner/
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