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北海道へLCCで行きたい!東京・関西・中部・福岡発の料金を徹底検証

エリア
飛行機
投稿日
最終更新日:2019年3月11日
「突然、おいしいラーメンが食べたくなった」...ふと金曜日の夜に思い立ち、ふらっと札幌へ。
こんなこと、一昔前ならお金持ちしかできないイメージでしたが、今や庶民にも定着しつつありそうなのです。

それを可能にしたのが、LCC(=ローコストキャリア)の存在。
LCCとは、無料サービスの廃止・有料化や機内設備を簡素にするなど、徹底的な効率化を図って正規運賃を低価格にした格安航空会社のことです。

お得に北海道を楽しむコツは、まず新千歳空港乗り入れのLCCをチェックすること!
いったい、どんな便がどれだけ安価なのかを検証してみます。

1.まずは各社の就航状況を確認

LCCイメージ

新千歳空港にはジェットスター・ジャパン、ピーチ・アビエーション、バニラ・エアなど、国内の主要なLCCはほぼ乗り入れています。

ジェットスターは成田/関西/中部/福岡(成田乗継便)等、新千歳空港への路線が充実。
ピーチ・アビエーションは成田/関西から、バニラ・エアは成田から、それぞれ路線を持っています。

ジェットスターは、9月3日~10月24日まで、成田―新千歳線を最大7便まで増便すると発表し、元気の良いところを見せています。

2.東京からLCCで新千歳へ行く

2-1.どんな航空会社があるの?

東京の顔である成田空港は、国際線がメインでしたが、最近では国内線にも力を入れており、LCCの発着はすべて成田空港から。
ジェットスター、ピーチ、バニラ・エアと主要3社が新千歳空港への路線を持っています。

成田空港LCCターミナル

2015年4月に、LCC専用の第3ターミナルがオープンした成田空港。
最寄りは空港第2ビル駅、改札から約730mとそこそこ遠いですが、非常にわかりやすい目印がずっと付いているので、迷うことはなさそう。

成田空港LCCターミナル

また、コンビニや本屋、お土産店もたくさんあるので、ずいぶん便利な印象です。
子育て世代のLCC利用を考えて、授乳室が設置されていたりするんですよ。一番奥にはフードコートもあります。

なお、ピーチだけは従来通り第1ターミナルからの搭乗となるので注意してください。

2-2.料金はどのくらい?

主要3社の価格をそれぞれ見てみましょう。

LCC比較表※クリックすると大きくなります

最安値はジェットスター、最高値はピーチが一番お手頃価格。
甲乙つけがたいですが、ピーチは第1ターミナルから搭乗できるのが強み。

最寄りの成田空港駅と第1ターミナルは同じビルですから、利便性は高いかもしれません。

2-3.既存の航空会社との料金の差は?

日程別(7日後、21日後、60日後)の既存航空会社を含む料金比較で、実際にどのタイミングでどのくらい料金が違うのかを見ていきます。

LCC比較表※クリックすると大きくなります。

LCCが安いのは言わずもがな。
スカイマークは茨城空港発で比較しましたが、一番安い「いま得」の価格設定がなかったので、そんなに安さは目を引きません。
逆に、ANA・JALもフライト60日前に購入すれば、けっこう安いのがわかります。

なおLCCの場合は、不定期でお得なセールを実施します。
たとえばジェットスターは、年間通して「会いに行くよ」をテーマにしたさまざまなセールを開催中。
全路線、片道1,990円~という価格の実績もあるんです。驚きですよね。

3.関西からLCCで新千歳へ行く

3-1.どんな航空会社があるの?

ピーチ

関西空港といえばピーチがお馴染み。
ピーチは日本で初めて本格的なLCCをスタートさせた航空会社ですが、関西空港を拠点に路線を拡大し続けています。

関西空港―新千歳空港の路線はピーチとジェットスターが持っていますが、そこはさすがの存在感。
ジェットスターが1日3便なのに対し、ピーチは5便運航しています。

3-2.料金はどのくらい?

ピーチとジェットスターの価格をそれぞれ見てみましょう。

LCC比較表

ほぼ同じくらいの金額です。利便性を考えてみると、関西空港の場合、第2ターミナルがLCC専用。
ピーチはこちらから発着しますが、ジェットスターはANAやJALと同じ第1ターミナルから搭乗することができます。

第2ターミナルは最寄りの関西空港駅から、さらに無料の送迎バスに乗る必要があるので、時間に余裕を持った行動が必要といえます。

3-3.既存の航空会社との料金の差は?

日程別(7日前、21日前、60日前)の既存航空会社を含む料金比較で、実際にどのタイミングでどのくらい料金が違うのかを見ていきます。

LCC比較表

LCCの2社はそんなに差がないですが、フライト60日前では、ANAでスカイマークよりも安価な航空券が手に入ることがわかりました。
やはり、既存の航空会社の場合は、計画性と余裕を持って予約するとお安く行けるのです…
ビジネスでは難しいかもしれませんが、プライベートならぜひ利用したいところ。

4.中部からLCCで新千歳へ行く

4-1.どんな航空会社があるの?

ジェットスター

現在、中部国際空港セントレア―新千歳空港の路線を持っているのは、主要なLCC航空会社のうちジェットスターのみ。
最2往復、毎日4便運航しています。

ピーチは、関西空港に次ぐ拠点として那覇・成田・仙台を挙げているので、中部国際空港セントレアからの就航予定は今のところ無さそうです。

4-2.料金はどのくらい?

残念ながら他のLCCの運航がないため、比較ができませんがジェットスターの価格を見てみましょう。

LCC比較表

今回は、ジェットスター・ジャパンのHPより料金を調べてみました。
冬場の平日は、もはや航空運賃とは思えない低価格です。

4-3.既存の航空会社との料金の差は?

日程別(7日前、21日前、60日前)の既存航空会社を含む料金比較で、実際にどのタイミングでどのくらい料金が違うのかを見ていきます。

LCC比較表

フライト7日前で、LCCより安価なスカイマークの航空券を発見。
「いま得」は、残りの席数と残り日数によって価格が変動するので、よくチェックしておきましょう。

その他、LCCが強いものの、フライト60日前ではかなり既存航空会社もがんばっています。
どこの航空会社もフライト時間は遅いので、好みで予約しても良さそうな雰囲気です。

5.福岡からLCCで新千歳へ行く

5-1.どんな航空会社があるの?

福岡空港提供:福岡市

九州のターミナル空港として海外・国内に多くの路線を持っている福岡空港。
LCCも国内はジェットスターとピーチが乗り入れています。

ですが、残念ながら福岡空港―新千歳空港への直行便は就航していません。
新千歳空港へは、成田や関空で乗り継ぎ、という形になります。

2012年の就航以来、毎年新規路線を開拓し、2016年現在国内に17路線を就航しているジェットスター。

また、夏休みや年末年始といった飛行機をもっとも利用する時期に、沖縄・札幌など人気都市への就航を多く増便しているのもうれしいところ。

5-2.料金はどのくらい?

残念ながらLCCの直行便がないため、比較ができませんがジェットスターの経由便価格で見てみましょう。

LCC比較表

成田は大きな国際空港で、乗り継ぎに不安を抱えている人もいるかもしれませんが、そこは大丈夫!
到着出口を進むと、すぐに登場手続きカウンター/国内線出発口が目に入る距離にあります。

5-3.既存の航空会社との料金の差は?

日程別(7日前、21日前、60日前)の既存航空会社を含む料金比較で、実際にどのタイミングでどのくらい料金が違うのかを見ていきます。

LCC比較表

ジェットスターは東京(成田)経由便なので、価格はその分高くなっています。
直行便では、やはりスカイマークの独壇場。
「いま得」をゲットすれば、これで本当に北海道へ飛行機で行けるの?という安さです。

また、ジェットスターの経由便で注意がひとつ。フライト7日前や21日前の最安値の便は、その日じゅうに新千歳空港までたどり着けません!

たとえば福岡20:20発①の便は、成田空港22:10着。
その後、“待ち時間8時間5分”を経て成田空港6:15発/新千歳空港7:55着です。
①②の差は、待ち時間後の成田発便の時間の差。この待ち時間、いったいどうするの?

なお、若干金額はあがりますが、同日乗り継ぎ便もありますので、特に出発間際の日程なら比較検討するのもおすすめです。

6.LCCを利用するときに注意したいこと

飛行機イメージ

LCCの最大のメリットは、何といっても「運賃が安い」こと。
既存の大手航空会社より2~5割安いといって良いでしょう。

特徴として、片道ベースで料金が決まっているので、往復ではなく片道でも安さを感じられるところがうれしいポイント。
このメリットの恩恵を受けるうえで、注意したほうが良い点はどのようなことがあるのでしょうか?下記にまとめておきます。

6-1.機内食や預け荷物は別途追加料金

ほぼすべてのLCCでは、機内食や飲み物、毛布、機内での映画等のエンターエイメントは有料。
そして、LCCの基本料金は“預け荷物無し”の設定になっているので、スーツケース等を預ける場合は追加料金が発生します。

当日預け荷物の申告をした場合、事前の申告料金よりかなり割高になるので、必ず事前申告することをおすすめします。

6-2.マイレージが貯まらない

ほとんどのLCCでは、自社のマイレージ・プログラムを運営していません。
また、たとえばANA系列のピーチを利用してもANAマイルは貯まらないなど、同じアライアンスのマイレージを加算することもできません。

6-1で述べた内容含め、一切のサービスが簡素化されているので、その簡素化の中にマイレージも含まれているわけです。

6-3.フライトキャンセル、遅延が多い

LCCは飛行機の重量をなるべく軽くして燃費を良くするため、あまり余分な燃料を積みません。
特に天候不良の場合は、さっさと近隣の空港へ降りてしまう、出発地へ引き返す、天候の回復が見込めない場合は早々にフライトキャンセルになる…
このあたりは、既存の大手航空会社に比べて容赦ありません。

また、1日にできる限り飛行機を休めずフライトに飛び立たせるため、遅れが影響してくるとまたフライトキャンセルを生む可能性が!

6-4.フライト欠航時は、基本的に自力解決

ホテルイメージ

LCCの場合、仮にフライト欠航が機材故障によるものなど航空会社の明白な責任であっても、翌日以降の空いている便への振り替えしかしてくれません。

よって、ホテル代はもちろん、代金も自己負担。
既存の大手航空会社ならホテル代のほか夕食・朝食まで航空会社が負担してくれることもありますが、安さをウリにしているLCCに、そこまで期待するのは無理と思ってあきらめましょう。

思わぬ出費がでる場合も・・・。

6-5.子供は満2歳から大人料金と一緒

既存の大手航空会社は満3歳からが有料で、大人料金の約50%の利用が主。
ですがLCCは満2歳から大人と同じ料金です。事前の旅行計画の際、忘れないようにしましょう。

6-6.パックツアーの方が安いことも・・

安く旅をしようと思った時に便利なLCC。
でも実は、旅行会社各社が作っているパッケージツアーの方が安いこともある、というのはご存じですか?
飛行機往復+現地でのホテル1泊がついて、東京発千歳で1万円台から(時期により料金は大きく変わります)。
ツアーとの比較も行うのもおすすめです。

~旅行・航空券比較サイトの一例~
トラベルコちゃん
Yahoo!トラベル

Travel.jp

まとめ

LCCの最大メリットは、やっぱり価格が安いこと。
遅延や欠航など、トラブルの話しを聞いて不安に思う人もいるかもしれませんが、それでも“安さ”は、私たちに新しい旅のスタイルを提供してくれることでしょう。
利用するにあたってLCCの特性をしっかり理解して、旅を楽しんでくださいね!

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