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北海道の岬をめぐってみませんか?魅力的な岬8選

エリア
北海道全域
投稿日
最終更新日:2019年3月1日
Photo by Wikipedia/ 663highland

ぐるりと周囲を海に囲まれている北海道。ですので、北海道には周囲の海に突き出ている岬は多数あります。

中には日本最北端の岬や、演歌に歌われて有名になった岬、世界遺産の登録地にある岬など、バラエティ豊かな岬がたくさん。

本州の岬には観光地として整備されている場所も多く、自然を感じづらい場所もありますが、北海道には人間の手があまり加えられていない岬も多く残っています。

今回はそんな北海道の岬のなかから8つを厳選してご紹介!岬の所在地だけでなく、みどころや特徴、おすすめの季節なども説明しますよ。

1. 襟裳岬

Photo by Wikipedia/ Captain76

最初にご紹介するのは北海道地図の中で真下に突き出たような形になっている、日高エリアの突端にある襟裳岬。

北海道の地名には読みづらいものが多いのですが、こちらも読み方を知っていないとなかなかわからないという方も多いのではないでしょうか?

でも1974年に発表された森進一さんの楽曲のタイトルとなっているので、「えりも」岬と音で聞くとわかるという方が多いと思います。

Photo by Wikipedia/Kireinakokoro

襟裳岬は「北海道の背骨」とも呼ばれる日高山脈がそのまま海につながっている地形。この地形は海に出会ったところで途切れるのではなく、およそ2キロメートル先まで岩礁として続いているんですよ。

岩礁が海に沈んで見えなくなった後も、そのまま6キロメートルほど同じ地形がつながっているというのだから驚きますよね。

またこの岩礁にはたくさんのアザラシが訪れる場所としても有名。ぜひ双眼鏡を持って岬から観察してみてくださいね。

<襟裳岬>
住所:北海道幌泉郡えりも町えりも岬

2. 宗谷岬

Photo by Wikipedia/ RsaPhoto by Wikipedia/ Rsa

先にご紹介した襟裳岬からまっすぐ北に上ったところにあるのが、日本最北の場所にある宗谷岬です。

こちらの記念碑は最北にある岬にちなんで北極星をモチーフに作られたものなのだそう。

天気のいい日にはこの記念碑の正面に43キロメートルほど離れたサハリンを見ることができます。

Photo by Wikipedia/Fluffy_nns

宗谷岬に訪れるならぜひ元旦にどうぞ。記念碑が置かれている宗谷岬公園内にある平和の鐘からはご来光がきれいに見えます。

この場所にはお正月早々から平和を願って稚内市民などたくさんの人が訪れるんですよ。また近くには宗谷岬神社があるので、あわせて初詣の参拝もできるのです。

<宗谷岬>
住所:北海道稚内市宗谷岬

3.神威岬

Photo by Wikipedia/663highland

次にご紹介するのは、北海道の西に位置する積丹半島の突端にある神威岬。襟裳岬に続いて読みづらい岬の名前ですが、「かむい」岬と読みます。

神威とはアイヌ語で神を意味する言葉で、あえて日本語で言うなら「神の岬」。連なる丘陵が日本海に突き刺さるように見える風景は、まさに神様が作り出したよう雰囲気ですね。

Photo by Wikipedia/ 663highland

神威岬の先端に見えるのは、神威岩。乙女の化身とも言われる岩の姿が印象的ですよね。

神威岬は季節ごとにさまざまな景色を見せてくれるのですが、もし1つの季節を選ぶなら夏がおすすめ!

積丹から見える海はとてもきれいな色をしていて、積丹ブルーという名前でも有名。

夏はそのブルーがきれいに見えるのと、岬に咲くエゾカンゾウの黄色い花を見られる(見ごろは6月中旬)ので、ぜひ行ってみてくださいね。

<神威岬>
住所:北海道積丹郡積丹町神岬町

4. 納沙布岬


Photo by Wikipedia/FoxyStranger Kawasaki

こちらも先ほどの神威岬に続き読みにくい地名。「のさっぷ」岬という名の岬で、本土最東端の岬なんですよ。納沙布岬の先には真っ青な海が続いていて、その先には北方領土を望むことができます。こちらも海の色が深いブルーでとてもきれいですね。

Photo by Wikipedia/Captain76

こちらのモニュメントは「四島(しま)のかけはし」という名前。モニュメントの近くにある北方館からは、双眼鏡を使って歯舞群島にある水晶島にあるロシアの監視塔などを見ることができるほか、歯舞群島との間に事実上の国境となる日・露中間線があることなど、北方領土の存在とロシアとの関係がよくわかる土地です。

こちらの岬も元旦に来るのがおすすめです。なぜならば本土最東端ということで、北海道で一番早くに日の出が見られる地だからです。

<納沙布岬>
住所:北海道根室市納沙布

5. 地球岬(チキウ岬)


Photo by Wikipedia/T.F.

岬の先に広大な太平洋が広がる地球岬。こちらの名称は本来「チキウ」岬と表記されていました。

このチキウとはアイヌ語で断崖を意味する「チケプ」が由来になっているのですが、その名前の通り約海抜100メートルの断崖が14キロメートルも続いているんですよ。この「チキウ」が転じて今の地球岬の表記になりました。

ここから見える水平線が丸みを帯びていて「丸い地球を実感できる」スポットでもあるので、ぴったりの名前ですよね。

地球岬の周りには緑地があり、散策道が整備されています。春にはカタクリやエゾカワラナデシコが咲き乱れるので、散策におすすめですよ。
<地球岬(チキウ岬)>
住所:北海道室蘭市母恋南町4丁目77

6. 立待岬


Photo by Wikipedia/Ozizo

観光地として人気の高い函館にある立待岬。函館の景色というと歴史を感じさせる町並みなど、建造物を思い浮かべがちですが、立待岬は自然の景色が楽しめる断崖絶壁です。

函館山の南東から突き出たような形の岬で、津軽海峡に面しているため、天気のいい日には下北半島を見ることもできます。

岬の広場にはハマナス公園があり、夏にはたくさんのハマナスの花が咲きます。甘い香りをかぎながら風景を満喫できますよ。

<立待岬>
住所:北海道函館市住吉町函館山

7. 能取岬

網走にあるこちらの岬も少し読みづらい地名ですが、「のとろ」岬と読みます。最近では某人気アイドルグループが出演する航空会社のCMが撮影されたことでも知られている岬です。

灯台がたっている姿は絵になりますよね。能取岬の南東には知床半島があるため、オホーツク海と知床半島の景色を満喫できますよ。

5月中旬~10月中旬には隣接している牧場に馬が放牧されるので、北海道らしい風景を見られるスポットです。

<能取岬>
住所:北海道網走市美岬

8. 知床岬

最後にご紹介するのは先ほどの能取岬から見ることができる知床半島の突端にある知床岬。知床半島は世界自然遺産に指定された場所でもあるので、たくさんの観光客が訪れます。

しかしこの知床岬には人が歩くことができる道が通っていないため、海からしか見ることができないスポットなんですよ(観光船からの上陸は不可)。

海からしか見られない景色とあって、四季を通じてクルージングツアーが行われていて、夏にはイルカ、春や秋にはヒグマを船の上から見ることができるんですよ。また冬には流氷が浮かぶ海をクルーズすることもできます。

<知床岬>
住所:北海道斜里郡斜里町遠音別村岩尾別

おわりに

北海道にある魅力的な岬を8つご紹介しました。東西南北それぞれのエリアに個性的な岬がある北海道。今回ご紹介した以外にもいろいろな景色を堪能できる岬があります。もしゆっくりと北海道を旅する機会があれば、たくさんの岬をめぐる旅を企画してみてくださいね。

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