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北海道の春|移住してみて気づいた、北海道の春の訪れとは。

エリア
北海道全域
投稿日
最終更新日:2019年3月11日
『春の北海道』と聞くとどんなイメージをお持ちですか?夏はラベンダー畑や緑一面の爽やかな景色、秋は紅葉、冬は雪景色・・・。でも、春のイメージは?と考えると、いまいちピンとこないのではないでしょうか?

実際に住んでみて実感した、北海道特有の?春の一面をご紹介したいと思います。

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北海道の4月は

本州では桜が満開を終え、葉桜になる頃・・・、北海道の4月は冬と春が行き来しています。暖かい日もあれば、雪が降る日もありますし、夜間はまだまだストーブが活躍します。道も完全には雪が溶けきっていないので、冬タイヤ(スタットレスタイヤ)のままの車も多いです。

また4月上旬にある入園入学式の時は、スーツやワンピースにハイヒールではなく長靴やブーツで参加し、記念写真は桜の木の下ではなく、雪で足元の悪い中でなんとか撮るのです。

じゃあ春はいつ来るんだ?と思われるかもしれません。地域差はありますが、4月下旬頃には目に見える雪がなくなり、やっと、春らしさを感じられるのです。

hokkaido-child-day-image4道ばたの雪もなくなり、ようやく春らしくなりました。

湖は水へ戻る

道東・道北を中心に、冬の間、道内の湖は凍ります。水深100メートル以上ある屈斜路湖は完全に凍り、水深200メートル以上もある摩周湖でさえ、部分的ではありますが凍ります。氷の厚さや様々な安全基準を満たした湖では、凍った湖の上でワカサギ釣りやスケート、氷上散策などといった冬ならではのイベントも行われ、たくさんの方で賑わいをみせます。

wakasagi-fishing-on-the-lake-image冬の風物詩、湖上ワカサギ釣り。

そんな冬の間厚い氷に覆われていた湖も春の訪れとともに氷が溶け、「夏の姿」へと変わっていきます。湖の側で生活していれば、湖の氷の溶け具合で春らしさ、暖かさを感じます。

道東の阿寒湖では、凍った湖の氷を砕きながら走る観光船に乗船することができます。分厚い氷を砕く音や振動も感じることができ、ここが湖であることが不思議に感じられるとても面白い体験です。今年は4/21から約1週間乗船できる予定となっています。

akanko-ice-and-water-image湖はまるでシャーベット。

なお、春の阿寒湖クルーズについては、こちらでご紹介しておりますので、合わせてご覧くださいませ。

akanko-ice-and-water-image2氷を割って進む、砕氷クルーズ。

春になると動物達は・・・

4月になり段々と暖かくなってくると、冬眠から目を覚ました動物などがエサを求めて活動を始めます。

山に近い我が家では…街中で「キツネ」が野良猫のように歩いていて、時にはベランダや家のすぐ前にいる時も!これには子供たちも興味津々です。

しかし、キツネにはエキノコックスという道外ではあまり知られていない寄生虫があるので、エサをあげることも勿論、絶対に触ってはいけません。

hokkaido-spring-image6春はヒトもキツネも散歩します。

時には「熊」も出没します・・!熊はさすがに出会うと大変なので(笑)、出没した場合は出没情報が町内放送で流れ、子どもたちは登校登園時は必ず親同伴で動くようにします。

普段から出会わないように、クマよけのベルをつけている人も多いです。また、最近では冬眠しない熊も報告されていますので、冬だからといって安心もできません・・・。

higuma-bear-family思わず手もブレる、熊との遭遇。。。

また、北海道といえばドライブを楽しむ方も多いと思いますが、鹿にはくれぐれも注意が必要です。山道を走ってるときは、昼夜いつ鹿が飛び出してくるか分かりません。制限速度を守って、周囲に気をつけてドライブを楽しんでくださいね。

dears-imageまるでサファリ状態。

逆に、本州で春の虫といえば可愛らしいてんとう虫をイメージする方も多いと思いますが、北海道では、てんとう虫は春の虫でもなければ、可愛くもないのです。なぜなら、てんとう虫は春から秋にかけて大量発生することが多く、しかも冬の間、家や建物の中で越冬するのです!害虫ではありませんが・・・煙たがられる存在です。

hokkaido-rivar-spring-image2北海道のふきのとうシーズンは4月。

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必見の春の花

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春の花といえば、まず桜を思い浮かべることが多いでしょう。北海道でも函館の五稜郭や松前などは有名ですし、道北の稚内や道東の根室が『日本一遅い桜の名所』などとしてテレビなどでも紹介されています。桜の品種は、全国的には「ソメイヨシノ」が一般的ですが、北海道では「エゾヤマザクラ(オオヤマザクラともいいます)」が多いです。ソメイヨシノに比べ、濃いピンク色の花です。

桜もいいですが、しかし、私のオススメのお花見の花は『芝桜』です。5月中旬頃から咲き始め、桜と違って背の高い木ではなく、地面一面に這うように広がって花を広げます。色は、濃いピンクや薄いピンク、白色等あり、本州でも見られる地域はありますが、北海道の芝桜は《日本最大》の敷地面積を誇ります。

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有名な場所では、東藻琴(ひがしもごと)芝桜公園、芝ざくら滝上公園があります。山一面ピンク色に覆われている光景は、大迫力です。私が昨年訪れたときは、あいにくの霧模様でしたが…それでも、見たことのないくらいの花の景色に圧倒され、感動しました。子どもたちも喜んで、急斜面の花畑を走り回っていました。

また、民家の庭先や山の麓などでも芝桜が植えられているところもあるので、ドライブ中も目を楽しませてくれます。
花といえば富良野の花畑やフラワーロードなどが有名ですが、春からでも花を見られる所が沢山あるので、是非、一度訪れてみて、雄大な北海道を感じられてはいかがでしょうか?

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花より団子?

春のお楽しみといえば「お花見」?芝桜を観たりすることも勿論楽しみですが、もっと楽しみにしていることは「BBQ」かもしれません。

北海道人はBBQ好きです!(好きが多いです) 春になり暖かくなってくると、気持ちがソワソワし始めます。ホームセンターなどの店先にはテントやBBQセットが大々的に売られ、大阪では一家に1台たこ焼き器をもっていると言いますが、北海道では一家に1台BBQセットを持っているといっても過言ではありません(笑)夜桜を見に出かけるより、BBQ!週末になると、多少肌寒くてもテントや屋根を作って、外でジュージューしている姿をよく見かけます。

yakiniku-image外はまだ寒いけど関係なし♪

そのBBQの内容ですが、焼肉だけではではなく、「ジンギスカン」も多いです。もともと味付きで売られているので、そこに野菜を足して焼けばタレいらずで食べられて、理にかなっているとも言えます。普段の食事時はフライパンで炒めて食べたりしますが、野外の大きな鉄板で焼く味は格別です。味も甘辛い味なので小さな子どもから大人まで食べられて、北海道のBBQとジンギスカンは切り離せない関係となっているのです。

まとめ

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ただ、「暖かくなった」「花が咲いた」だけではないのが北海道の春です。雪景色から、雪が解け、土が出てきて、草が生えて花が咲く。湖は氷から水に戻り、そこに合わせて動物たちも活動を始める。自然の動きをはっきりと見て感じることができると思います。

また、半年近く続いた長い冬を超えてやっと訪れる春、雪国の人にとって春への喜びや楽しみもとても大きなもので、スノーライフとサマーライフを上手に楽しんでいます。

春夏秋冬、オールシーズン楽しませてくれることが、北海道の良さでないでしょうか。

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