謎多き不思議生物「まりも」ってナニ?
- 北海道全域
- 最終更新日:2019年5月28日
素朴で緑のまんまるした姿を見ていると、どこか癒されますよね。
現在、「まりも」は日本の特別天然記念物に指定されており、直接見ることは困難。
その生態は謎が多いんです。
そこで今回は、意外と知られていない生態や、「天然まりも」が見られる施設などをご紹介します。
1. そもそも「まりも」ってナニ?
「まりも」と聞くと、
よくお土産でみかける球体のものを想像する方が多いでしょう。
ですが、その球体1つが「まりも」ではありません。
そもそも「まりも」とは、
水中で生きる「藻」の仲間で、糸のように細長い形をしています。
みなさんが想像した球体のものは、
実はたくさんの繊維状の「藻」が絡み合い丸まってできたもの。
では、どうしてあんなにまんまるになるのかというと、
風などにより波が起こり、その波によって水底でコロコロと転がっているうちに丸まっていくからです。
画像提供元 instagram @oooldhu
球体になるには、さまざまな条件が揃わなければなりません。
その条件は大きく分けて3つあります。
1つめは、きれいな水であること。
「藻」は植物であり、光合成をして生きています。
そのため、水底で暮らす「まりも」まで太陽の光が届く透明度の高い水である必要があるんです。
2つめは、ほどよい波が起きること。
繊維状の「藻」が絡み合ってできているだけなので、
もろく簡単に壊れてしまいます。
なので、壊さない程度に転がることができるちょうどいい波が必要なんです。
3つめは、水温。
「まりも」は、寒さには強いですが暑さにはめっぽう弱いです。
よって、水温が暖かい場所では生きていけません。
このような条件が揃う場所は少なく、
世界でもまるいものが見られる場所はかなり少ないんです。
その中でも、直径30cm以上のものが発見されたのは、北海道の阿寒湖だけです。
そんなことから、この湖の「まりも」は、厳重に守られています。
採取なども禁止され、
実際に阿寒湖に沈んでいる「まりも」を見ることは難しくなりました。
2. 「天然まりも」が見られる場所
実際に阿寒湖に沈む「まりも」を見ることができませんが、
天然ものが見られる施設があります。
その施設は、阿寒湖チュウルイ島の「マリモ展示観察センター」。
ここでは、「まりも」の生態について深く知ることができます。
画像提供元 instagram @oooldhu
この施設の目玉は、阿寒湖の湖底をイメージして作られた巨大な水槽。
水槽の中には、「まりも」たちが静かに暮しています。
よく見るものより何倍も大きい、人の顔サイズの巨大「まりも」は必見。
また、設置された水中カメラから、実際に阿寒湖で暮らす様子が観察できます。
アクセス
画像提供元 instagram @oooldhu
乗船前営業所桟橋に駐車場があるので、
そこに車を駐車し遊覧船またはモーターボートでの移動になります。
・遊覧船(所要時間85分、うち15分マリモ観覧)
マリモ展示観察センターと景勝地滝口をめぐる、阿寒湖を一周するコース。
※定期遊覧船は4月15日~11月30日までの営業で、時刻表は季節により異なることがありますので、公式HPをご確認ください。
公式HP時刻表:http://www.akankisen.com/exBoat1.html
・モーターボート
6つのコースから好きなコースを選択できるため、
時間を気にせず阿寒湖観光を楽しむことができます。
公式HPモーターボートコース:http://www.akankisen.com/exBoat3.html
3. 「まりも」モチーフのおみやげスイーツ
・まりもようかん
画像提供元 instagram @small.minimal
「まりも」のふるさと北海道阿寒湖温泉で丁寧につくられたようかん。
食べるときに爪楊枝で刺すと、中からプルンとまんまるようかんが出てきます。
この食べる前のこのひと手間もたのしいですよね。
ちょっとしたおやつにも、いいサイズ感です。
また、小分けになっているのでばらまき用にもぴったりなおみやげ。
販売元/価格/内容量 有限会社 北海まりも製菓 540円 (10個)
・まりもゼリー(名称:阿寒シンプイ)
阿寒湖の水底をイメージした「阿寒シンプイ」。
これぞまさにインスタ映えと言えるスイーツではないでしょうか?
涼しげな見た目の「阿寒シンプイ」、
マイナーながらもインパクト大のお土産です。
肝心なお味は、さっぱりめのリンゴゼリー。
見た目とは裏腹に、老若男女に受け入れられそうな優しい口当たりでしたよ。
販売元/価格/内容量 有限会社 北海まりも製菓 648円 (5個)
おわりに
よく、見かける「まりも」ですが実は皆さんの知らない生態が隠されています。
そんな「まりも」という不思議な生き物について、少しでも知っていただけましたでしょうか?
現在、大切に保護されている「まりも」ですが、
阿寒湖以外では採取が行われています。
その阿寒湖以外で採取された繊維状の「藻」を人の手で丸めたものが、
おみやげで良く販売されている「まりも」です。
使用されている繊維状の「藻」は天然のものが使われています。
飼われる方は、ていねいに育ててあげてくださいね。
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