冬限定「熱気球フリーフライト」で流氷と知床連山を空から一望
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2024年1月11日
エメラルドグリーンに輝く「神の子池」やサクラマスが遡上し、滝登りをすることで知られる「さくらの滝」など名所のほか、特産品であるじゃがいも、ビートの広大な畑に囲まれた、北海道らしい自然豊かな町です。
この清里町では冬季限定で「熱気球フリーフライト」が行われています。
足もとは一面の銀世界、目線をあげればオホーツク海の流氷に雪化粧した知床連山の峰々と息をのむような絶景。
風まかせに進む気球の上の静けさも楽しんで欲しいポイントです。
今回は実際に「熱気球フリーフライト」に参加してきましたのでその様子をご紹介します。
※本記事は本年以前の体験をもとにしたもので、公開時点(2024年1月11日)でオホーツク海に流氷は確認されていません。
1.熱気球から見渡す知床の大地
今回参加したのは、知床ツアーさんが企画する「オホーツク・流氷熱気球フリーフライト」。
熱気球フリーフライトはロープで熱気球をつなぐ係留フライトとは異なり、空へと浮かぶとあとは風まかせ。バーナーの火を止めれば上空は無音の世界となり、なんとも不思議な感覚です。
まず目の前に現れるのがオホーツク富士、斜里富士とも呼ばれる斜里岳。標高は1,547mで日本百名山にも選ばれています。
オホーツク海の方を眺めてみると、流氷が接岸していれば、水平線がどごまでも真っ白な流氷で覆い尽くされている光景が広がります。
流氷は接岸していたり、沖に離れたりとその日によって位置が変わります。
そのため必ず流氷を見られるわけではありませんが、もしみることができればそこには絶景が広がっています。
上の画像の左側、水色の空と黒い陸地の間の白い所が流氷です。
流氷が海を覆い尽くすというイメージが湧かない方もいるかもしれませんので下の写真を比べてみてください。
流氷で海が覆われていることがよく分かると思います。
※気球の上から撮影したものではありません。(プユニ展望台より撮影)
私が参加した日は晴れ渡った条件の良い日だったため知床連山と知床半島を遠くまで眺めることができました。
2.熱気球に乗るときの服装
真冬の清里町の平均気温は-5℃、最低気温は-20℃に達することもあります。
早朝に行われるフリーフライト気球に参加する際は、スキーをする時の服装―スキーウェアと防寒手袋、耳を覆う帽子―が必須です。
また、熱気球フリーフライトでは参加者全員が熱気球の立ち上げから回収までの手伝いをするため、設置・回収のために深い雪の中に入ることもあります。
私が参加した知床ツアーでは防寒長靴の無料レンタルがありましたが、靴下は厚手のもの前もって用意しておきましょう。
集合場所からスタート地点に移動すると、スタッフさんは風船で風向きを確認しつつ、気球を飛ばせるかの最終判断を行います。
その後トラックの荷台から気球を降ろします。
スタッフさんから「ここを持っていてください。」と言ったように指示をもらえるので特別な知識や技術は不要です。
当日のコンディション次第ですが、気球の発着は雪の上で行います。
気球を横にした状態でバーナーに火を入れて中の空気を温めると少しずつ気球が膨らんでいき、
飛べるくらいにまで膨らんだら籠を立てて乗り込みましょう。
準備は20分程で完了します。
そして気球を固定していたロープを外すと、ゆっくりと空に浮かび上がっていきます。
フライト時間はその日によって変わりますが10分から15分程です。
着陸は離陸よりもアドベンチャーで、半ば強引に減速しつつ地面に降りるため、大概横倒しになります。
気球を回収・トラックの荷台に運び終えたら、集合場所に帰り終了です。
清里町・ツアーアクセス
知床ツアーさんの熱気球フリーフライトの所要時間は約3時間。
集合は清里イーハトーヴホステル(午前7:20集合)かJR清里町駅(午前7:40頃)の2カ所、解散は10:00~10:30頃で当日のフライト状況で前後します。
清里町は札幌から360キロ、自家用車で約6時間。最寄りの空港は女満別空港で約50キロ、自家用車で約1時間。
公共交通機関の場合は、網走駅から清里駅までJRで約60分。女満別空港から網走駅まではバスで30分です。
JRを利用する場合はJR清里町駅に7:37着の網走方面からの列車を利用してください。
※釧路方面からの列車では間に合いませんので要注意。
冬は交通状況が良くないので、遠方からお越しの際は、清里イーハトーヴホステルに前泊されることをおすすめします。
おわりに
熱気球フリーフライトは、催行可否が天候に大きく左右されるアクティビティなので、予約すれば必ず乗れる、というものではありません。
ただ気球の上からの絶景、それに静けさは唯一無二!ぜひ冬のオホーツク旅で体験してみてください。
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