海辺で紅葉するサンゴ草!真っ赤に染まるオホーツクの秋を見に行こう
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2023年9月1日
その場所とはなんと「湖」。
オホーツク海が間近にあるサロマ湖や能取湖(のとろこ)の湿地帯が秋になると真っ赤に紅葉するんです!
そんなステキな紅葉風景を彩るのが「サンゴ草(サンゴソウ)」という植物。
秋になると一斉に真っ赤に色づきなんとも美しい姿になります。
今回は、今が見ごろのサンゴ草を見る事ができるポイントを4箇所、ご紹介いたします。
湖面が赤く染まっている景色はなんとも不思議で感動しますよ!
もくじ
1.完全復活宣言!多くの観光客が訪れる能取湖サンゴ草群落地(網走市)
2.サンゴ草群生地唯一の北海道天然記念物!サンゴ岬(湧別町)
1.サンゴ草って?
9月中旬~10月上旬にかけて湖を紅葉に染める正体はこの可愛らしいサンゴ草。
高さが10-35cmくらいの茎や葉が円柱形の独特な形が特徴の植物。塩湿地(えんしっち)で生息します。
サンゴ草は「アッケシソウ」といい、日本では厚岸町厚岸湖(あっけしちょうあっけしこ)のカキ島で最初に見つかった事からアッケシソウと名付けられました。
その後、形や秋に紅葉する色などが海に生息するサンゴに似ている事からサンゴ草と呼ばれるようになりました。
日本では北海道のサロマ湖周辺や能取湖など主に道東地方で見られ、その他では瀬戸内海海岸でも見る事ができます。
日本では絶滅の危険が高い種とされており天然記念物として登録されているくらい貴重な植物なんです。
2.サンゴ草の紅葉を見に行こう!おすすめスポット4選
オホーツク地方にはサンゴ草を見る事が出来るスポットがいくつかありますが、今回はその中でも見ごたえのある4スポットをご紹介します。
それぞれの場所で少しずづ趣も違うので色んな景色で秋のサンゴ草を楽しむ事ができます。
今回ご紹介するサンゴ草群生地の全てが比較的近い場所にあるため、ドライブがてら気軽に寄る事ができますよ!
ステキな景色に全部制覇したくなっちゃうくらいです。
1.完全復活宣言!多くの観光客が訪れる能取湖サンゴ草群落地(網走市)
網走にある卯原内(うばらない)サンゴ草群生地は、規模の大きさからも一番有名なサンゴ草群生地。
過去には一度サンゴ草の規模が縮小してしまう危機がありましたが、東京農業大学や観光協会など多くの人の並々ならぬ苦労により平成27年に見事復活宣言をしました。
遊歩道もしっかり整備されており、バリアフリーにもなっているのでサンゴ草が色づく頃には多くの方がこの景色を見に訪れています。
毎年9月中旬には「能取湖さんご草祭り」も開催され、例年はポニーに乗ってサンゴ草を見る事ができるんです!
そのまま見る景色ももちろん最高ですが、ポニーの上から眺める景色も目線が変わって面白いかもしれませんね。
※能取湖さんご草祭りのイベント内容は変更となる場合があります。
- 住所
- 網走市卯原内60−3
- TEL
- 0152-47-2301
- 備考
- アクセス:網走バスターミナルより車で18分
2.サンゴ草群生地唯一の北海道天然記念物!サンゴ岬(湧別町)
サロマ湖の一番左側に位置するサンゴ岬。
この岬の鶴沼という場所にサンゴ草の群落地があります。
なんと、サンゴ草では唯一の天然記念物として昭和32年に指定されています。
群生地へ向かうには、ちょっとスリリングなつり橋を渡るとそこが鶴沼。約2ヘクタールもの広さに渡って群生しています。
この場所の特徴は直接群生地に踏み入る事が出来るということ。
多くの場所が遊歩道を設けていますが、ここでは思いっきり間近でサンゴ草を鑑賞することができます。
つり橋を渡ったあと塩湿地帯に踏み入る事になるので、スニーカーや長靴などの準備があるとよいでしょう。
足元には十分気を付けて下さいね。
- 住所
- 北海道紋別郡湧別町東
- TEL
- 01586-2-2111(湧別町役場)
- 備考
- アクセス:湧別バスターミナルから車で10分
3.色んなアングルでサンゴ草を楽しめるキムアネップ岬(佐呂間町)
国道238号線(通称オホーツクライン)幌岩から数分行くと現れるキムアネップ岬はサンゴ草の群生地としては比較的規模は小さめ。
ですが、駐車場へ行く途中にも目の前にサンゴ草群生地が現れます。
サンゴ草を車からも眺める事ができ、色々な角度からサンゴ草を楽しむ事ができます。
近くにはキャンプ場もあり、ここの岬からみる夕日はサロマ湖の絶景撮影スポットとしても有名なんですよ!
- 住所
- 北海道常呂郡佐呂間町幌岩
- TEL
- 01587-2-1200(佐呂間町経済課商工観光係)
- 備考
- アクセス:佐呂間町バスターミナルより車で22分
4.雄大すぎる景色に圧巻!ワッカ原生花園(常呂)
左にはサロマ湖、右にはオホーツク海と雄大な自然を満喫できる北見市常呂町(ところちょう)にあるワッカ原生花園。
余談ですが、常呂町はカーリング五輪日本代表に選ばれたチーム「LS北見」の本拠地。
この場所は季節を通して300種類以上の草花を見る事ができ、北海道遺産に指定されています。
サンゴ草群生地へ行くにはネイチャーセンター前にある案内看板に従い徒歩で行くことができます。
この場所の遊歩道は高さが低めなので、足元でサンゴ草を間近に見る事ができますよ。
群生地へ向かっている途中もサンゴ草だけではくたくさんの草花が咲いていて大自然の雄大さを感じる事ができる場所です。
ネイチャーセンターでは様々な花の開花情報もあるのでサンゴ草群生地へ行く前に寄ってみるのがおすすめです。
- 住所
- 北海道北見市常呂町栄浦242−1
- TEL
- 0152-54-3434
- 備考
- アクセス:網走から車で約1時間
3.実はサンゴ草は食べられる!?
このサンゴ草、日本では絶滅危惧種の為、採取はいけませんが、ヨーロッパなどでは食用として定着している野菜の一つなんです!
塩湿地で生育する為ミネラルが豊富。塩味がすでについているので海外ではシーアスパラガスなどと呼ばれています。
味もアスパラガスに似ていてサラダなどに使用するようですよ。
日本の天然物は採取したり食用にすると罰せられますが、輸入で手に入れる事は可能です。
4.おわりに
いかがでしたでしょうか。絶滅危惧種であるサンゴ草を、間近で見る事が出来るのは貴重な体験ですね。
同時にハマナスなどの植物を同時に見られる事もあり、多くの観光客の方が訪れています。
たった1ヶ月くらいの間に繰り広げられる湖面の紅葉は、鮮やかな赤色と空の青とのコントラストがとても目に眩しい絶景。
多くの野鳥などもあつまるため大きなカメラで撮影している方も多かったのが印象的です。
是非ドライブなどで湖面の紅葉を探しに行ってみてはいかがでしょうか。
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