MENU
SEARCH
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、臨時休業や営業時間短縮など、サイト内でご紹介している施設・店舗でも営業内容が通常と異なる場合があります。

【冬の絶景】阿寒湖・フロストフラワー|天空の楽園に咲く氷の花!

エリア
釧路・阿寒・川湯・根室
投稿日
最終更新日:2024年1月5日
フロストフラワー。あまり聞きなれない言葉だと思います。写真や本などで見て、もっと詳しく知りたいと思っていませんか?

真冬のキーンと冷えた朝にだけ見ることができる湖上に咲く霜の花。
ひがし北海道、阿寒湖が氷で覆われる12月~3月にだけ見ることができる、まるで花のような氷の結晶です。

死ぬまでに一度は見ておきたい絶景本が発売されてからの発見のため、まだ大きくは知られていませんが、今後は掲載間違いなし!の「雪と氷の絶景」感動シーン。

とっておきの写真とともに、詳しくご紹介いたします!

阿寒湖のフロストフラワー

フロストフラワーとは

結氷した湖の氷面の上に夜になると霜の結晶が出来上がります。それが午前0時を過ぎるころから冷え込みに合わせてだんだんと大きく膨らんで手のひらほどの氷の花となります。これがフロストフラワーです。

フロストフラワーのアップ画像

この花が育つ条件は、マイナス15℃前後以下になることと風がほとんど吹かないこと。普通に考えるととても難しそうですが、北海道阿寒湖では冬期間のうち半分がこのような日なのです。

太平洋側気候のため北海道各地の中でも放射冷却でとても冷え込みが強く、標高も400メートルを超えていることとさらに阿寒湖は大きなカルデラに位置しているためより冷え込みは抜群なのです。

また、このカルデラのおかげで周囲が山に遮られ風が吹きづらいため、氷の花にとっては奇跡的絶好のコンディションなのです。
一面のフロストフラワー

阿寒湖でフロストフラワーが見れる理由 - 奇跡の条件 -

さらにフロストフラワーができる(よく見ることができる)絶好の季節は12月です。

結氷した氷面でなければ無理で、雪の上には霜の結晶など育ちません。したがって、凍った湖面に雪が積もってしまうとなかなか見ることができないため多くの湖では12月など冷え込み始めのころのみの現象なのですが、ここ阿寒湖にはもうひとつ奇跡が重なります。

それは阿寒湖がカルデラ湖で元々大きな火口。湖底から温泉や泉が湧き出ているのです。

そのおかげで、凍った阿寒湖にはあちこちに湯壺と言われる穴が開いています。そこかしこにあるその湯壺が朝になると薄い氷が張り12月と同じ状態を作ってくれるのです。

ですから、阿寒湖だけは3月上旬までこのフロストフラワーが見ることができるのです。
早朝の阿寒湖とフロストフラワー

フロストフラワーの一生

この氷の花はとても儚い運命です。朝、人が近づいてふっと息をかけても一瞬に溶けていく。まるで砂糖菓子のように湖に戻っていきます。一方、運よく朝まで成長できた花は手のひらくらいにまで大きくなります。

氷の結晶がここまで大きくなるなど信じられない。ましてや、それがコサージュのように湖に乱立して一面が御花畑になろうなんて信じられない光景でまさに奇跡の絶景です。

でも、夜中に育っても朝方にさらっと風が吹くとひらひらと結晶の花は一瞬で崩れていきます。花の形のまま湖の氷の上に倒れた時、風によって造られた押し花のようにフロストフラワーの儚い一生が浮かび上がります。
こわれやすいフロストフラワー

フロストフラワーのカタチ

フロストフラワーはバラなどのように大きくなるカタチも多いですが、その氷面と風などの状況で花びらひとつになって成長する場合もあります。それは鳥の羽根のようにも見えますのでフロストウイングと呼んでいます。

こちらは白鳥の落とした羽根のように横向きに大きくなり本物の羽根のごとく繊細なラインが入って美しい姿を見せてくれます。
フロストウイング
また小さいまま蕾のようになっている花も一杯有ります。普通の花は蕾の後、必ず咲くことが出来ますが、フロストフラワーの花は朝、蕾でしたらそのまま散っていきます。一日、一日は一生で、大きくなれなかったらそのまま終わり。なんと過酷な一生でしょうか?
こわれやすいフロストフラワー

-->

初心者はツアーに申し込んで専門家と一緒に見ると◎

阿寒湖の周辺の森には毎朝のように霧氷が出来ます。霧氷の下にフロストフラワー….これも素晴らしい景色です。一面が氷の芸術に包まれているようなそんな感じです。
樹氷とフロストフラワー
毎日毎日、風向きと温度とコンディションに合わせてこの花は移動します。さらに冒頭でお話ししましたとおり、阿寒湖には湯壺があり、穴がたくさんありますが、そこにこの花は咲きます。

フロストフラワーを追いかけていくには穴にはまってしまうリスクもありとても危険なのです。阿寒湖上の単独によるフロストフラワーウオッチングは危険極まりないのです。

そこで阿寒観光協会では、日頃より阿寒湖の温泉湯脈も熟知したガイドがその場所を追いかけて御案内するツアーを行っています。安心でかつ確率高くフロストフラワーを見たい….という思いをかなえてあげたいというツアーです。
早朝のフロストフラワー鑑賞ツアー(スノーシューをはいて湖上を歩く、早朝のツアーの様子)

フロストフラワーを見れるのは確率的に30%ですが、場所やコンディションを考慮して動いていけば40%。一週間に一度は周期的に吹雪が来ます。その前後の日は温度が上がり、出来づらいですが、その周期の真ん中の晴天で有れば50%以上になります。

いずれにしても自然の奇跡による瞬間ですから、いつもと言う訳には行きませんが、一年に一度ということでもない。オーロラ見学と一緒で、できれば2泊くらいはして追いかける。。。。のがベストかと思います。

詳しくは、阿寒観光協会(0154-67-3200)でも受け付けております。
例)早朝散歩ツアー2,000円60分 / 阿寒の森&湖上ウオーク3,000円120分

こちらの関連記事もどうぞ

姉妹サイトのご紹介(よかったら見てね)

沖縄の旅が100倍楽しくなる旅行サイト 九州の旅が100倍楽しくなる旅行サイト