トドワラ|北海道の東の果てにある「この世の果て」の絶景
- 釧路・阿寒・川湯・根室
- 最終更新日:2020年10月14日
でも「なにこの世紀末感は!」と思わせる絶景・ロケーションは、北海道、もしくは日本全国を考えてもそうそう無い。
そんな絶景が、道東、野付半島のトドワラ。
しかもこの絶景ももうすぐ無くなってしまうという。
今回は消失間近のトドワラの魅力をご紹介したいと思います。
トドワラの現状
トドワラは北海道の東のはし、別海(べつかい))町の野付(のつけ)半島にある、立ち枯れしたトドマツ林のこと。
幾度かの暴風、嵐により、現在は数本しか見ることができません。
残りわずかとなった朽木を見るにつけ、北海道の果てまで来たなあと、感慨深くなってしまいます。
ちなみに上の画像はかつてのトドワラのイメージ。
そしてこちらの写真は2019年頃に撮影したトドワラ(林は画像奥にうっすらと・・・)。
ほとんど木々が残っていないことが見て取れます。
トドワラがある野付半島の見どころ
野付半島は、根室海峡に向けて飛び出た全長28km、日本最大の砂嘴(鳥のくちばしのように伸びた半島地形)として知られた半島。
春(5月以降)から秋にかけて、冷涼な環境であることから高山植物の可憐な花々が咲くことで知られています。
恋の花「クロユリ」や北海道らしい「ハマナス」、一面オレンジ色に咲く「エゾカンゾウ」など。
詳しくは関連記事「広大な景色と美しい花々の共演。野付半島原生花園の魅力」をご覧ください。
https://hokkaido-labo.com/area/kushiro/notsuke-flower
また冬には半島の内海が一面凍ってしまう、氷平線(ひょうへいせん)と呼ばれる絶景が。まるで「日本のウユニ塩湖」と呼ばれる壮大な景色が広がります。
また半島の内側は氷の大地、外はシベリアから流れついた流氷、という時も。
エゾシカも多くすんでおり、かなりの確率で見ることができます。
https://easthokkaido.com/sightseeing-access/betsukai-ice-horizon/
トドワラの観光の仕方
トドワラへは、野付半島の中ほどにある、野付半島ネイチャーセンターから歩いて行くことができます。
なお、野付半島に向かう途中、右手に同じく立ち枯れした林、ナラワラ(ミズナラを中心に、ダケカンバ・ナナカマド・エゾイタヤなどによる林)も見ることができます。
トドワラまで歩道・木道を歩いて約30~40分。
なおトドワラ手前までトラクターバス(以前は馬車でしたが、曳き馬が亡くなったためトラクターが代行)も運行。こちらもなかなか風情があります。
今やわずかに残るトドワラの木々。
海水の浸食や嵐により、いずれ無くなってしまうといわれていますので、早いうちに行かれることをおすすめいたします。
また、野付半島ネイチャーセンターでは、ネイチャーガイドによるガイドツアーも実施しています。
自然の詳しい話を聞くことができるのでおすすめですよ。
野付半島ネイチャーセンター
〒086-1645
北海道野付郡別海町野付63番地
TEL.0153-82-1270
http://notsuke.jp/
トドワラ(野付半島ネイチャーセンター)へのアクセス
・レンタカー・車で行く場合
最寄りの空港である中標津空港から40km、約50分。
釧路駅から130km、約2時間30分
・公共交通機関等を使う場合
野付半島まで行くバスはなし。釧路駅・中標津などから羅臼行き路線バス(阿寒バス)に乗車し標津バスターミナル下車し、そこからタクシーを利用。
例年、冬季(1月下旬~3月上旬)のみ「ひがし北海道エクスプレスバス」が運行。
詳しくは以下HPをご覧ください。
https://easthokkaido.com/expressbus_winter/
・夏のツアー(5~10月)
時間:100分 9:00~15:30の間のスタート
料金:3,800円 ※1名のみの場合は料金が1.5倍になります。
・冬のツアー(1~3月 ※海の結氷状況により前後します)
時間:2時間 午前の部9:30スタート、午前の部12:30スタート
料金:3,500円(2020年以降値上げ予定)※スノーシューレンタル代込み
※1名のみの場合は料金が1.5倍になります。
・冬のそりツアー スノーモービルに乗ってトドワラの先の秘境「三本松」へ
時間:約40分 料金:3,000円 ※1名のみの場合は料金が1.5倍になります。
http://betsukai-kanko.jp/ice-horizon/
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