体験者の声から探る、「釧路で長期滞在生活」の魅力とは?
- 釧路・阿寒・川湯・根室
- 最終更新日:2019年2月27日
北海道の東側に位置する「釧路市」での、まるで海外にいるような快適な「ロングステイ」をご存知ですか?
北海道といえども夏は30度を超える市町村が沢山ある中、釧路を中心としたその周辺市町村も含めたこのエリアは何と、7月8月の平均気温は21度前後!!東京や大阪とは10度以上の差です。
天気予報をよーく見ていると気付くこの大きな温度差。
この涼しい釧路での長期滞在は、数年前より徐々に徐々に人気を博し、現在では5年連続北海道NO、1の長期滞在者数。
平成28年度は7月末の時点ですでに300組459人、延べ滞在日数は15288日。昨年実績の149組の約2倍の人気です。
今回の記事は、1年の半分をこの街で過ごす方もでてくるほど、快適な生活ができると話題の釧路でのロングステイの魅力にせまります!
1.滞在生活、こんな風に楽しんでいます!
長期滞在を海外で過ごすにも、ゆったりとした時間を過ごすのに、夏の暑さは大敵。
けれど、今年の夏は国内にいながらにして、何もかもが違う。
と、市内を毎日快適に散策されているという長期滞在者のAさんは言います。
北海道釧路市は人口約17万5000人。近隣の市町村も併せますと約30万人ほどの生活圏である北海道の東側の経済の中心都市です。
夏は涼しく、冬は雪が少ない。
そして適度な都市感=コンパクトシティという生活のしやすさには定評がある釧路は、国内で最高の避暑地として数年前から認知されるようになりました。
この真夏の時期に適度な日差しと暑さ。
日本有数の漁港である釧路港に囲まれ、スポーツなどがしたくなれば都心から車で5-6分で到着する春採湖など。
そして、周囲には温泉も多数。
さらに、食べ物が抜群に美味しかったり、自然いっぱいの郊外にいけば阿寒のような大自然の場所で沢山のアクティビティができたり。
釧路は夏は特に濃霧で幻想的な街並みになることから、別名日本のロンドンという呼び名があります。
街のキャッチコピーは「釧路という異国」といわれるだけあり、写真を撮影するには本当に絵になるロマンチックな光景があちこちに展開されていて、うっとりしてしまいます。
長期滞在される方の居住地は主に関東の方が多く、次に関西という順番。
ご夫婦で滞在されている方もいればお一人でこの涼しい夏を楽しんでいる方もいらっしゃいます。
「この真夏に、夜に暑さで眠れないなんてことはなく、ぐっすり寝られるということに価値があるんですよ」
「昼間はコンパクトな街だからそんなに広範囲で動かなくても活動しやすい」
「午前中は図書館で読書した後、午後は春採公園をお散歩したりしていますよ」
取材中、滞在されている方々からは様々な滞在生活に対する声を聞くことができました。
沢山の方の声を聞きましたが、今回ライターの心に残ったのは「こんなに快適な夏があることをなぜ知らなかったのか、損した気分だ」という声が最も記憶に残りました。
2. 釧路に移住!してみて
今回は、関西の神戸から、北海道の釧路へ移住された女性の方の声を聞くことができました。
大学時代を北海道で過ごし、出身は兵庫県の神戸という、笑顔が素敵な20代の女性です。
現在釧路市の郊外にある牧場で、乳牛の管理や牧場の畑でつくった野菜をスーパーに卸したり、という仕事に従事しているという彼女に、移住についての感想をお伺いしました。
「移住2年目ということですが、釧路への率直なイメージをお願いします」
「大学時代も北海道なので北海道生活には慣れていますが、まさか道東に住むとは、その時は思っていなかった。札幌で生活していた時とは全然ちがいますね」
札幌市から釧路市へは車で、高速道路を利用し現在4時間ほどとなったとはいえ、北海道は広いので関東や関西からくる方にしてみれば移動時間も気になる所。同じ北海道でも環境も気候も違います。
まず、この地に住んでみて感じることは、ないものは作ればいいという強い思い。
就職し農業資材のメーカーに勤務されていたこともありサラリーマン生活のころと現在はまったく時間の流れが変わったそうで、釧路のイメージというものもその時はあまりなかった。
なんとなく、港町で湿原があってにぎやかではないイメージ。
決して明るいイメージを持っていなかったけれど、彼女はこの地で今、この地だからこそできる女性だけの若手の酪農に従事する方々の団体に属し、とても素敵な商品のプロデュースや、斬新な活動計画をされています。
団体名は「Beccot」(べこっと)。
Facebookをのぞいてみると、素敵な写真が沢山。
本当に道東で酪農のお仕事を楽しみながら生活されている所がよく伝わりました。
秋には写真展も予定しているという彼女から、現在までの撮影した作品をみせていただきました。
夕日と牛というコラボレーションは彼女ならではのセンス。
とても胸を打つ1枚をみせていただくことができました。
北海道外からは、今年も本当に沢山の方が6月~10月の間3か月ほど長期で釧路に滞在されており、数年後、ゆくゆくは移住したい!という声もあちこちで聞こえてきます。
彼女の様に、若いうちにこの地へ移住した方の地域への声はとても貴重。
道東生活の魅力を笑顔いっぱいで語ってくださるとてもポジティブで素敵なお話が聞けました。
3、釧路市での滞在生活サポートについて
釧路市は今、2地域居住としても注目の地。
ご自宅を持ちつつ、老後、避暑用などにここ北海道の釧路にも市内で別荘のような不動産をご購入される方もちらほら。
大都市圏に比べて、安価なお値段で不動産を購入できることから、移住の下見としてを目的として、長期滞在に来られる方もいらっしゃるそうです。
釧路市では6年以上前に、市内の関係民間企業を中心に構成された長期滞在支援団体「くしろ長期滞在ビジネス研究会」を立ち上げ、夏季だけでなく年間を通して釧路市役所内に事務局を設け、移住者のサポートを行っております。
今年からは釧路市役所にて、長期滞在していただく方々を対象に滞在中にご利用いただく市内の一部施設(プールや博物館、美術館など)の入館料などが釧路市民の方々と同条件でご利用できるカードの発行が始まりました。
その名も「くしろステイメンバーズカード」。
さっそく、日々沢山の長期滞在を始められる方が事務局に申請をされにいらっしゃっているそうです。
(申請の方法など詳しくは下記インフォメーションにて)
サポート体制も充実している人気のコンパクトシティ・釧路市。
夏だけではなく春、秋、冬もそれぞれの魅力に魅せられ滞在される方も徐々に増加しております。
皆さん、ぜひ北海道でのロングステイには「涼しいくしろ」まで足を運んでみませんか。
【インフォメーション】
「くしろステイメンバーズカード」申請諸条件
① 長期滞在の方(但し、出張、研修、介護等を目的とする滞在及びキャンプ、一時就労、一時避難、政治活動、宗教活動、釧路市暴力団排除条例に該当する場合等は対象外)
② 二地域居住の方(釧路市外に住所がありセカンドハウス購入や長期賃貸契約をされている方。但し、長期滞在同様対象外の滞在の場合は除く)
※申請書(簡易アンケート併記)と入居に係る契約書または、領収書等の写しを提出
◎お申込み・詳細お問合せは以下まで
釧路市 総合政策部 市民協働推進課 市民協働担当
電話番号:0154-31-4504
ファクス番号:0154-23-5220
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