札幌市電 ☆ ループ化!のんびり楽しむ藻岩山周辺ぐるりプチ旅♪
- 札幌・定山渓
- 最終更新日:2019年5月23日
おそらく多くのかたが思い浮かぶのは地下鉄だと思います。
JR札幌駅から大通公園、ススキノや円山公園を結ぶ札幌市営地下鉄はとても便利で、観光客や市民の足として親しまれています。
一方、市電は札幌市民でもなかなか乗る機会がない路線ですが、2015年12月に市電がループ化になってから注目を集めています。
「市電のループ化」って何?ループ化でどんなことが変わるの?
そもそも札幌市電ってどんな電車なの?
今回はそんなギモンにお答えします♪
1.札幌の市電とは?ループ化でなにが変わるの?
札幌の市電は日本最北にある市電です。
いまから約100年前の1918年(大正7年)、大きなイベント「北海道大博覧会」の開催に合わせて開通したのがはじまりです。
開通後はどんどん路線を増やしていき、最盛期には9つの路線が市内の中心部全域をカバーしていました。
しかし、1964(昭和39年)を境に、マイカーの普及と地下鉄開通にともなってだんだん路線が少なくなってきました。
そして残った3つの路線がひとつづきになって、最近まで運行していました。 そのかたちは逆コの字を描くような路線でした。 【図1】2011年の札幌市電路線図(Wikipediaより)
【図1】は、以前の市電路線図です。「西四丁目」と「すすきの」のあいだはつながっていませんね!
平成24年、札幌市は「路面電車活用計画」を策定しました。 市電をもっと使いやすくして人に優しいまちづくり、魅力あるまちづくりをめざしていこうというプランです。
その一環として、「西四丁目」と「すすきの」をつなげてループ化(環状線に)することによって、マチの活性化をねらったわけです。
そして、ループ化後の路線はこうなりました。
【図2】ループ化後の路線図(「市電のループ化開業に関するお知らせ」 より引用)
「西四丁目」と「すすきの」間の450mを結んで環状線にすることで、地元民が利用しやすくなりました!
市電の路線はちょっぴりレトロ感がただよう街並みの、のんびりしたエリア。 また、昭和テイストの古い電車やカラフルなラッピング電車、最新型電車「ポラリス」など、バラエティにとんだ電車が多く走っています。
(グリーンを基調にした車両)
ループを一周すると約50分ですが、途中、夜景で大人気の藻岩山のふもとを通ります! のんびりと市電の旅はいかがでしょうか?
(毎年クリスマスシーズンに走るラッピング車両)
(札幌の冬の風物詩でおなじみ・ササラ電車、除雪作業中)
2.札幌市電沿線の見どころ、おすすめのお店
2-1 中島公園
市電の「中島公園通」または「行啓通」で下りて徒歩3分のところにある、札幌市民憩いの場・中島公園。
朝や夕方にはペットを散歩させたり、ジョギングをするひとが見られます。 昼も、のんびりベンチでひなたぼっこをして過ごす人、絵を描いたり写真を撮っている人など、思い思いの時を過ごせる場として市民のヒーリングスポットになっています。
また中島公園の中央部には「札幌コンサートホール Kitara(キタラ)」があります。 音響の良さは道内随一で、世界の有名アーティストのコンサートがよく開催されます。 コンサートのエントランスは開放感があって、いるだけで気持ちがすっきりするようですね!
また、札幌の名門ホテル、札幌パークホテル運営のレストランも併設されているので、ちょっと休みたいときにはランチやお茶などもできますよ!
(札幌コンサートホール「Kitara」・エントランス)
(テラスレストラン「Kitara」)
【アクセス情報】 住所:札幌市中央区中島公園1 最寄駅:市電「中島公園通」「行啓通」下車、ともに徒歩3分 ・テラスレストラン「Kitara」 営業時間:11:30~21:00
※ただし、5月~11月の公演の無い日は17:30まで、12月~4月の公演の無い日は15:30まで。 メニュー:ランチコース ¥1,950~/ディナーコース ¥1,804~、喫茶メニューもあり 電話:011-520-1189
ホームページ:http://www.park1964.com/n_restaurant/kitara/
2-2 MARUMI COFFEE STAND NAKAJIMA PARK
札幌のコーヒー通なら誰もが知っている 「丸美珈琲店」 。 こだわりぬいた確かな品質の自家焙煎珈琲には道内外に多くのファンがいますが、 大通本店につぐ2号店が「行啓通」そばにあります。
ビルの1Fに位置するカフェなのですが、ガーデンをイメージしたレイアウトは、さながら中島公園の一角にいるかのようです。 テーブルはゆとりをもたせた配置で、のんびりと読書をしたりぼんやりするのにちょうどよいスペースです。
コーヒーも安定のおいしさですが、カフェのいちおしはワッフル。さまざまなテイストのワッフルを楽しむことができますよ。中島公園散策でちょっと休みたいときに立ち寄るのはいかがでしょうか?
(ワッフル2枚 670円、カフェラテ 432円 ※それぞれ内税)
【アクセス情報】 住所:札幌市中央区南14条西6丁目 KCメープルコート 1F 最寄駅:市電「行啓通」徒歩1分 電話:011-513-8338 営業時間:月〜金 9:00〜19:00、土日祝 8:00〜19:00 定休日:なし
2-3 札幌市中央図書館と 元気カフェ 本の森
「中央図書館前」の駅名にもなっている札幌市中央図書館。 勉強したり、本や雑誌などを読んでのんびりすごすことができる市民の憩いの場となっていますが、旅行者も気軽に利用できるカフェがあります。
「元気カフェ 本の森」です。 1Fロビーの吹き抜けの空間にあるので、開放感があります。 テーブルなどは北海道の木を使って作られたもので、のんびりとくつろいだ時間をすごすことができます。注文はカウンターで。障がいをもつスタッフが、ハートフルなサービスをしてくれます♪
(コーヒーとケーキのセットはリーズナブルな600円 ※税込)
お茶しながら、広い窓から図書館に隣接している公園の緑を眺めていると時間がたつのを忘れそうです。
【アクセス情報】 住所:札幌市中央区南22条西13丁目1−1 札幌市中央図書館 1F 最寄駅:市電「中央図書館前」徒歩1分 電話:011-513-0260 営業時間:10:00~17:00 定休日:第2・4水曜(図書館の休館日に準じます)
2-4 夢横町
次に紹介するのは、沿線でもめずらしい雑貨屋「夢横町」です。 無国籍テイストの入り口からなかに入ると、エスニックな香りがただようアイテムであふれています。
衣料品、バッグや小物が中心の品ぞろえですが、お香あり、アジアンなオブジェあり、パワーストーンあり、なぜかマクロビスイーツもあったりして、さながらバザールのようなお店です。
店内をあちこち回っていると掘り出し物が見つかりそうですね。 また、雑貨のほかにはチャイを飲むことができます! (チャイ 400円 ※内税) 本場仕込のスパイスでいれたチャイは定評のおいしさ。 藻岩山観光の帰りにちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
【アクセス情報】
住所:札幌市中央区南19条西15丁目1-5
最寄駅:市電「ロープウェイ入り口」徒歩1分
電話:011-552-1716
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜
2-6 ロープウェイ入口 と 藻岩山
そして、市電沿線最大の目玉はこちら、北海道ファンにはすっかりおなじみの藻岩山です!
2015年10月に「日本新三大夜景都市」に選ばれた札幌。 特に藻岩山からの夜景は、いまや世界トップクラスの美しさを誇ります。 札幌都心部の光だけではなく、石狩平野全体の街の光が連なって幻想的な光景を見せてくれます。
約150年前に人が数えるほどしかいなかった村が、いまや夜景がきらめく大都市になったことに歴史のロマンを感じますね! 藻岩山山頂へのルートはいくつかありますが、市電を利用する場合は「ロープウェイ入口」で下車します。
「ロープウェイ入口」から徒歩1分ほどのところに「もいわ山ロープウェイ」無料シャトルバス乗り場があります。
無料シャトルバスからロープウェイに乗り換え、中腹駅でケーブルカーに乗り換えて山頂展望台までのぼります♪
中腹駅や山頂展望台は、天気が悪いときでも不便を感じさせない建物になっています。 バリアフリー設備が整っているので体力や体調に自信がないかたでも気軽に楽しめるようになっています! 札幌に着たからにはぜひ藻岩山の夜景を楽しんでくださいね!
【市電でのアクセス情報】
アクセスと所要時間: 市電「ロープウェイ入口」下車、無料シャトルバスでもいわ山麓駅まで(15分間隔で運行、約5分) →ロープウェイで「もいわ山麓駅」へ(約5分) →もーりすカー(ミニケーブルカー)で「もいわ中腹駅」へ(約2分) →もいわ山頂駅(展望台)
営業時間: 夏季 :10:30~22:00(上り最終21:30) 冬季 :11:00~22:00(上り最終21:30)
※12/31は11:00~17:00、1/1は5:00~17:00
※毎年11月下旬に10日間の整備休業期間あり、詳細はホームページで確認を
ホームページ:http://moiwa.sapporo-dc.co.jp/index.html
あとがき
以上、市電沿線の紹介をさせていただきましたが、いかがでしたか? この路線にはまだまだ隠れたスイーツやグルメの名店が数多くあるのですが、その実態は未知数で、筆者にも紹介しきれないほどです。
今回の取材でも泣く泣く紹介を見送ったスポットがいくつかありました。 そのなかでも、今回はあえて比較的名が知られていてアクセスしやすいスポットを紹介させていただきました!
個性豊かな店の数々については、またの機会にご紹介できればと思います♪ ちょこっとレトロな沿線で、ぶらり♪電車旅にいやされてみませんか?
札幌市電の基本情報
普通料金:全線170円、(こども90円)
どサンこパス(土曜・日曜・祝日の1日乗車券):1枚(大人1名・こども1名)310円
※土曜・日曜・祝日および年末年始に大人1名とこども1名が市電を一日中何回でも乗車できます。
【参考情報・JR札幌駅から市電「西4丁目」までのアクセス】
・JR札幌駅から地下鉄大通駅まで約800m(徒歩約10分)
・地下鉄南北線さっぽろ駅乗車、大通駅下車(約2分)
○大通駅から市電「西4丁目」まで大通駅10番出口より地上出てすぐ
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