国内唯一の監獄ミュージアム「博物館 網走監獄」の楽しみ方

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網走監獄 外観

「網走」と聞いて、北海道の最果て、流氷、そして「網走刑務所」をイメージされる方は多いのではないでしょうか。

その「網走刑務所」を体感できる国内でも唯一、世界的にも珍しい監獄ミュージアムの「博物館 網走監獄」。

刑務所の歴史を知ると共に、重要文化財や登録文化財に指定された美しい建造物、そして春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の極寒などオホーツクの自然も肌で感じられる場所。

そんな「博物館 網走監獄」の楽しみ方をご紹介していきます。

<もくじ>
1. 「博物館 網走監獄」とは
2.「鏡橋」に込められた想い
3. 重要文化財4つの見どころ
3-1. 旧網走刑務所 庁舎
3-2. 旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所
3-3. 旧網走刑務所 舎房及び中央見張所
3-4. 旧網走刑務所 教誨堂
4. 「庁舎」のステキな喫茶コーナー
5. 「監獄歴史館」の楽しみ方
6.映画のセットのような雰囲気を楽しもう!
7.リニューアルオープンした「監獄食堂」

1. 「博物館 網走監獄」とは

網走監獄 内観

その昔、「網走刑務所」とは極悪人が収容されている最果ての地、怖くて暗い場所、網走刑務所に送られたということは、どれだけの重い罪を犯したのか?と世間の人々が想像する場所でした。

そんな当時の「網走刑務所」を体感できるのが「博物館 網走監獄」、日常では味わえない体験をしながら、昔の過酷な刑務所暮らしを想像できる唯一のミュージアムです。

2.「鏡橋」に込められた想い

鏡橋

「鏡橋」には、川面に映る自分に「我が身を見つめ、自ら襟を正し目的の岸にわたるべし」という意味が込められています。

「網走刑務所」に入所する際必ず通るこの橋、この橋の向こう岸の地で我が身を見つめ、自ら襟を正した数年後、再びこの橋を渡って出所する囚人の心境とはどのようなものだったのか。

そんな想いを巡らせながら「鏡橋」を渡って「網走刑務所」を体感しに行ってみましょう。

3. 重要文化財4つの見どころ

網走監獄 外観

「博物館 網走監獄」は、明治時代から実際に「網走刑務所」で使用されてきた建物を移築や再現をして公開している野外歴史博物館で、その中には4つの重要文化財が含まれています。

貴重な重要文化財の保存には大変な苦労があると思いますが、「博物館 網走監獄」では保存上のリスクを踏まえたうえで、実際に建物を開放しています。

3-1. 旧網走刑務所 庁舎

旧網走刑務所 庁舎

アーチ型の「正門」をくぐると、木造平屋建ての寄棟瓦葺き屋根のステキな建物が姿を現します。

明治45年建造、昭和63年に移築されたこの建物は当時の「庁舎」で、最高責任者の典獄室をはじめ、会議室、総務課、戒護課、用度課、教育課、作業課など刑務所の管理部門の中心でした。

旧網走刑務所 庁舎内観

現在は、北海道開拓の歴史と重要文化財の見どころを紹介した展示コーナーが設けられ、「博物館 網走監獄」を散策する前にチェックしたい場所となっています。

上げ下げ窓や天井の装飾など当時の趣向にも注目したいところです。

3-2. 旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所

旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所

網走の西方丘陵地に設置された「旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所」、網走刑務所の農園作業の先導的施設として、所内での生活態度などに改善が認められ、出所時期の近づいた囚人が収容されていた場所でした。

「網走刑務所」が農園刑務所と呼ばれる歴史がここにあり、明治29年以降「二見ヶ岡農場」では今でも畜産や農作業が行われています。

旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所 内観

建物の最も古い部分は明治29年に建造された現存する日本最古の木造刑務所建造物、実際に100年以刑務務所として使い続けられ、平成11年博物館に移築された後、重要文化財の指定を受けました。

旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所 食堂棟

「旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所」の食堂棟では、季節限定で囚人の人形たちと一緒に「監獄食」を食べるというユニークな体験ができます。

「監獄食」とは、現在の網走刑務所で出されている昼食を再現したもので、麦飯(麦3:白米7)、焼き魚(さんま or ホッケ)、小皿、中皿、みそ汁といった献立です。
(注)食堂棟での食事体験期間はHPやFacebookでご確認ください。

3-3. 旧網走刑務所 舎房及び中央見張所

旧網走刑務所 舎房及び中央見張所

明治45年建造、昭和60年に移築されたこの舎房は、昭和59年まで実際に「網走刑務所」の獄舎として72年間使われてきたものです。

当時の重々しい雰囲気とは裏腹に、鉄筋でつないだクイーンポストトラスの小屋組と天井から差し込む光、そして黒光りした木の美しさがとても印象的です。

旧網走刑務所 舎房及び中央見張所 内観

8角形の中央見張所から放射状に広がる5つの棟が見渡せる機能的なつくりで、最大700名を収容できる施設でした。

旧網走刑務所 舎房及び中央見張所 内観

「博物館 網走監獄」ではリアルな人形を使って、当時の囚人たちの暮らしぶりを再現している場所がいくつもあります。

散策中にそんな場所を探してみるのも楽しいかも知れませんね。

3-4. 旧網走刑務所 教誨堂

旧網走刑務所 教誨堂

一見お寺のようなこの建物は、受刑者に精神的、倫理的、宗教的な指導を行うための場所だった「教誨堂」、明治45年建造、昭和56年に移築され重要文化財として大切に保存されています。

旧網走刑務所 教誨堂 内観

内部は和風の外観とは違い洋風の造りで、天井を見上げるとレリーフが施された丸型の中心飾りが今も美しく残っています。

4. 「庁舎」のステキな喫茶コーナー

喫茶コーナー

「庁舎」のミュージアムショップ奥にあるステキな喫茶コーナーは、散策途中の休憩におすすめの場所。

上げ下げ窓と高い天井の落ち着いた空間は、刑務所内の会議室として使われていた部屋を再利用しているのです。

メニューはコーヒーやソフトドリンクの他に、佐呂間町かぼちゃん本舗の人気商品「チーズぼっこ」(スティックタイプのチーズケーキ)や道東のご当地グルメ「でんぷん団子」(ジャガイモでんぷんと煮豆をこねて焼いたもの)、「パンケーキセット」(飲み物付き)などがあります。

5. 「監獄歴史館」の楽しみ方

監獄歴史館 内観

中央道路の開削をテーマにした7分間の臨場感あふれる映像展示をメインに、監獄の歴史や囚人たちの暮らしぶりを知ることができる場所です。

中央道路とは、囚人たちが建設した網走から北見峠までの間(約160km)のことで、その過酷な現場で多くの犠牲者を出したことから、囚人道路ともいわれています。

監獄歴史館 内観

館内には、中央道路の工事現場で逃亡防止のため囚人に付けられていた重い鉄丸や、オレンジ色の囚人服を体験できるコーナーもあります。

網走監獄入獄写真

1Fに設置されている「網走監獄入獄写真」が撮れるちょっと変わったプリクラ、遊び心たっぷりな写真も記念になりそうですね。

6.映画のセットのような雰囲気を楽しもう!

網走監獄 外観展示

まるで映画のセットのような「博物館 網走監獄」では、ユニークな展示を見つける楽しみもあります。

「正門」でほうきを持っている男性、こちらは掃除係の職員ではなく、明治の脱獄王「五寸釘の寅吉」。

他の監獄を6回も脱走し、逃走中に五寸釘(長さ15cmの釘)を踏み抜いてしまったが、そのまま12kmも逃走したことが名前の由来で、網走監獄に移送収監された後は、模範囚として「正門」前の掃除係などを担当した人物です。

釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟

「釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟」の部屋を覗いてみると・・・「え、裁判中ですか?」と一瞬驚いてしまうほどのリアルな雰囲気。

単独法廷という1人の裁判官によって重罪以外の比較的軽い刑罰を審査する場面が再現され、後ろに座っていると、なんだか裁判を傍聴しているような気分になってきます。

休泊所

囚人たちが日帰りできない場所で作業した際に寝泊りした「休泊所」、移動するたびに「休泊所」を解体し、また設置するという、別名「動く監獄」とも呼ばれていました。

北海道の厳しい冬の移動はとても過酷で、刑罰以上に辛いものがあったのではないだろうかと想像してしまう場所です。

入浴風景

日常生活でも入浴は楽しみの一つですが、囚人たちも同じように所内の生活で最も楽しみな一時だったようです。

ただし入浴には決まりがあり、15人単位で脱衣から着衣まで約15分の短い一時、1回目の入浴3分、洗体3分、2回目の入浴3分、洗顔3分という慌ただしい入浴でした。

7.リニューアルオープンした「監獄食堂」

監獄食堂

「監獄食」が食べられると評判の「監獄食堂」(旧番外地食堂)が2017年2月1日リニューアルオープン、外観も内装もお洒落になり、彩り鮮やかな新メニュー「監獄の森ランチ」(1日10食限定)も登場!

網走刑務所二見ヶ岡農場の網走監獄和牛で作った「網走監獄和牛メンチ・コロッケランチ」やご当地グルメ「オホーツク網走ザンギ丼」などもあり、今後デザートメニューなどの予定もあるそうです。

博物館に入場しなくても利用が可能で気軽にランチが楽しめる場所です。

おわりに

散策マップ

「博物館 網走監獄」のサイトから「散策マップ」や「行事案内」がダウンロード可能(画像解説)

100年以上の歴史がある「網走刑務所」、そしてその歴史の一部に触れられるのが「博物館 網走監獄」です。

広い敷地内は自然にあふれ、運が良ければエゾリスに出会える場所や、桜の季節(5月上旬~中旬)にはエゾヤマザクラが楽しめます。

大切に残された貴重な建造物を楽しむもよし、監獄の歴史を楽しむもよし、監獄の森の自然を楽しむもよしの場所に、自分だけの楽しみ方を見つけに行ってみませんか?

博物館 網走監獄
URL:http://www.kangoku.jp/index.html
Facebook:https://ja-jp.facebook.com/abashirikangoku/
電話番号:0152-45-2411
住所:〒099-2421 北海道網走市字呼人1-1
営業時間:( 5月~9月)8:30 ~18:00
(10月~4月)9:00 ~17:00
年中無休・ 入館は閉館時間1時間前まで
-入場料(税込)-
大人 :1,080円
大学・高校生:750円
小中学生:540円
団体割引(20名様以上): 2割引
福祉料金:540円
網走市民割引:2割引
インターネット割引券:10%OFF(HPにてご確認ください)

-アクセス-
◆車を利用する場合
女満別空港から車で約20分

◆バスを利用する場合
網走バスターミナル(網走駅経由)発着の観光名所を巡回するバス「観光施設めぐりバス」が便利
所要時間:網走駅から約10分
料金:1dayパス 大人800円 小人400円
乗車券発売所:網走バスターミナル、網走市観光協会、網走駅観光案内所、東横イン網走駅前
お問い合わせ:0152-43-4101
注)夏季、冬季によって運行時間、便数が異なるため事前に確認してください。
網走観光めぐりバス
http://www.abakanko.jp/news/event/kankoushisetsumeguribus.html

監獄食堂
営業時間:10:00 ~15:30(ラストオーダー14:30)
休業期間:10月~1月

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