天然のお花畑「小清水原生花園」と周辺のおすすめスポット4選
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2019年7月3日
晴れた日には斜里岳や知床連山の美しい姿を見ることができ、周辺にはJR釧網本線のノスタルジックな駅舎や小清水町のご当地グルメが味わえるスポットなどがあります。
今回は「小清水原生花園」の魅力や楽しみ方、そしてちょっと足を伸ばしてみたくなる周辺のスポットとを合わせてご紹介していきます。
もくじ
1. 天然のお花畑「小清水原生花園」
国道244号線沿い約8km、オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)に挟まれた細長い砂丘に毎年5月8月にかけて約40種類の花が咲き誇る「小清水原生花園」。
1957年昭和32年に網走国定公園の一部に指定され、その時々でさまざまな種類の花を楽しむことができる天然のお花畑です。
代表的な花として、オホーツク地方に初夏の到来を告げる暗紫色の「クロユリ」やオレンジ色の小清水町の町花「エゾスカシユリ」、北海道では唯一ここに群生地がある黄色い「エゾキスゲ」やピンク色の北海道のシンボル花「ハマナス」などがあり、6月中旬から7月下旬が最も色鮮やかな花が咲き誇る時期ですが、9月の下旬ごろまでその時期に咲く花を観賞することができます。
画像解説上 エゾスカシユリ 下 ハマナス
「エゾスカシユリ」の花は上を向いて咲き、花弁の間に隙間があることが名前の由来、「ハマナス」はバラ科の花で香りが良く香水の原料にも使われ、赤い実には多くのビタミンCが含まれローズヒップティーなどでも楽しめる、そんな花のちょっとした特徴を知っていると、また違った目線で楽しむことができそうですね。
「小清水原生花園」の魅力はその地形にもあり、展望台からは美しい傾斜の砂丘やオホーツク海と濤沸湖の景色が360℃のパノラマで一望でき、晴れて空気が澄んでいるときには知床連山や標高1,547mの斜里岳が姿を見せてくれます。
遊歩道を進んでいくと目の前にオホーツク海が広がる浜辺に降りることができ、「日本最北の鳴り砂浜」が東西14kmにわたって広がっています。
「鳴り砂浜」とは、歩くと足元でキュッキュッ♪と音が鳴る砂浜のことで、スニーカーなどゴム底の靴で足を擦るように歩くと音が出やすいようなので、興味がある方はぜひ試してみてくださいね。
インフォメーションセンター「Hana」内には、地元の特産品や軽食を販売する売店や休憩所、小清水町や「小清水原生花園」を紹介するパネルコーナー、無料貸出のレンタサイクルなどがあります。
レンタサイクルは大人用8台、子供用2台の先着順で「インフォメーションセンター受付」または売店「花街道」にて申込みが必要。
9:3017:00までの間3時間以内の利用で、自転車での園内入場は出来ず付近の散策用に利用してもらうのが目的です。
小清水原生花園
HP:http://www.town.koshimizu.hokkaido.jp/hotnews/category/156.html
住所〒099-3452 北海道斜里郡小清水町浜小清水
入場料無料
駐車場あり
アクセス女満別空港から車で約50分
インフォメーションセンター「Hana」
TEL 0152-63-4187
営業時間 5月~9月 8:30~17:30 無休、10月 9:00~17:00 無休 、11月~4月 休館
2.ワンコインランチ道の駅「はなやか葉菜野花小清水」
「小清水原生花園」から3km車で約5分、道の駅「はなやか葉菜野花小清水」はJR浜小清水駅直結の道の駅で、時間がくると釧網本線の車両が停車します。
地元の特産品や海産物を販売する道の駅のおすすめはワンコインランチ♪小清水町特産のジャガイモが1個丸ごと入った「じゃがいもゴロットカレー」は500円税込で見た目のインパクトも楽しくボリューム満点。
小清水牛のほくほくコロッケ100円や揚げイモ300円、そばやうどんのメニューやテイクアウト可能な知床鶏のチキンバーガー数量限定などリーズナブルで気軽に食べられるメニューが揃い、コーヒーも食事と一緒なら100円です。
道の駅内の活性化センターで手作りされている「じゃがいもスイートポテト」、6月11月の土日限定で販売される小清水町のご当地スイーツで1日200個限定。
なめらかなじゃがいもが詰まったスイートポテトは人気のため売切れになることもあるので、午前中に買いに行くのがおすすめです。
道の駅「はなやか葉菜野花小清水」
HP:http://www.town.koshimizu.hokkaido.jp/hanayaka/
住所 〒099-3452 北海道斜里郡小清水町字浜小清水474番地7
TEL 0152-67-7752
営業時間 9:00~19:00、軽食喫茶11:00~14:00
定休日:元日
駐車場あり
アクセス 女満別空港から車で約55分
3.夏季限定「オホーツクいちごファーム本店」
※残念ながら、オホーツクいちごファーム本店は閉店しました。
下記の情報は、閉店前のものになります。予めご了承ください。
道の駅「はなやか葉菜野花小清水」から徒歩1分にある「オホーツクいちごファーム」、毎年GWの連休から10月末までの期間限定で営業している地元産いちごを使ったスイーツのお店、こちらの本店のほかに月初旬から営業を開始する「原生花園駅舎店」もあります。
画像提供:有限会社 苺の丘こうも
スイーツ店を運営するのは農業法人「有限会社 苺の丘こうも」、酸味が強く加工に向いている製菓用のいちごを生産し全国に出荷している一方で、厳しい基準で出荷ができないものを自社で加工販売し、公式HPから購入できるジャムやいちごソースなどがあります。
イートインスペースもあるお店では、いちごのフレッシュジュース370円やいちごミルク370円、清水産の卵と小麦粉を使用したシフォンケーキ各220円や完熟苺を使ったゼリー270円などいちごを使ったスイーツが充実。
なかでも完熟いちごがたっぷり入ったクレープ430円は、甘さは控えめながらいちごの自然な甘さで味わえるメニュー、本店限定の商品なので「小清水原生花園」から是非足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
オホーツクいちごファーム本店
HP:http://www.itigo.cc/index.html
住所〒099-3452 北海道斜里郡小清水町字浜小清水474番地4
TEL 0152-64-2115
営業時間 9:00〜16:00 5月の連休~10月末
定休日 火曜日 祝日の場合は翌日水曜日定休、冬季休業
アクセス 女満別空港から車で約55分
4.オホーツク銘菓ほがじゃ「福太郎(株) 小清水北陽工場」
「小清水原生花園」から6km車で約7分ほどの場所に、廃校になった小学校の校舎を利用し、海鮮風味豊かなパリッとした食感のおせんべい「ほがじゃ」を製造販売している「福太郎(株) 小清水北陽工場」があります。
今ではすっかり北海道土産として知名度も上がっている「ほがじゃ」、実は小清水町産のジャガイモでんぷんを使用したオホーツク発のお菓子なんです
直販店では併設されたおせんべい工場の一部が見学でき、旧北陽小学校の最後の児童たちが自由に描いた原画にデザイナーが色付けをした「codomono art」と呼ばれるステキな絵が施設内に飾られています。
工場ならではのお得な商品「お徳用われせん」が工場特別価格で販売され、福太郎の人気商品である明太子や博多みやげの定番「めんべい」なども購入可能、地域の人々や観光客に開放されたイートインスペースには無料のコーヒーやお茶のサービスがあり、とても明るい雰囲気の施設です。
福太郎(株) 小清水北陽工場
HP:http://www.hogaja.com/
TEL0152-63-4141
住所 〒099-3452 北海道斜里郡小清水町字浜小清水304番地1
営業時間 10:00~16:00
定休日 お盆、年末年始 工場の稼動は土日祝休み
アクセス 女満別空港から車で約60分
【関連記事】小清水町産のじゃがいもがお菓子に♪「ほがじゃ」工場に行ってきました。
5. JR釧網本線のノスタルジックな駅舎カフェ
網走と釧路を結ぶJR釧網本線は、釧路湿原や川湯温泉といった観光スポットを経由し、冬季限定で網走駅知床斜里駅間を走る「流氷物語号」や、夏季限定で釧路駅塘路とうろ駅間を走る「くしろ湿原ノロッコ号」などの臨時列車も運行する路線。
その沿線にはなんとも言えない味わい深い雰囲気のある駅舎内のカフェが数ヶ所あります。
JR北浜駅舎内にある軽食喫茶「停車場」、大正13年1924年に開業した当時の木造駅舎を大切に使っているノスタルジックな建物で、軽食喫茶の店内は実際に使われていた木製の座席などを使って昔の客車をイメージ。
ホタテ、エビ、カニなどのシーフードを使ったメニューが充実し、ラーメンやカレー、オムライスやパスタ、コーヒー付のランチメニューも、アクセスはJR網走駅から列車で約20分、「小清水原生花園」から5.3km車で約5分です。
JR藻琴駅舎内にある軽食喫茶「トロッコ」、こちらも大正13年1924年開業という古い歴史をもつ建物、かつて有人駅だった当時の駅事務所を改築した店内は懐かしい鉄道グッズであふれた空間。
おすすめは海の幸いっぱいの流氷ラーメンや、ちょっと聞きなれない酪農ラーメン塩味をベースに牛乳のコクとまろやかさを加えた白いスープの牛乳ラーメンその他カレーメニューも人気♪アクセスはJR網走駅から列車で約15分、「小清水原生花園」から8.2km車で約9分です。
軽食喫茶「停車場」
HP:https://suzuki-syusaku.com/teishaba/index.html
住所 〒099-3112 北海道網走市北浜無番地 JR北浜駅内
TEL 0152-46-2410
営業時間 11:00~20:00
定休日 火曜日、年末年始
駐車場あり
アクセス 女満別空港から車で約45分
軽食喫茶「トロッコ」
HP:http://www.abakanko.jp/food/food-drink/07cafe/705.html
住所〒099-3111 北海道網走市藻琴 JR藻琴駅内
TEL 0152-46-2750
営業時間 10:00~19:00
定休日 不定休
駐車場あり
アクセス 女満別空港から車で約40分
おわりに
毎年5月~10月には臨時駅として「原生花園駅」も開設される夏の人気スポット「小清水原生花園」、隣接する濤沸湖では6月中旬10月下旬に馬の放牧が行われ、牧草を食べている馬に出会えることも。
今回ご紹介した「小清水原生花園」を中心に東西14km車で約16分のおすすめスポット4選、途中無料のレンタサイクルも利用して雄大な景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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