北海道のラーメン図鑑!定番から変わり種までご紹介
- 北海道全域
- 最終更新日:2019年5月2日
海鮮やジンギスカン、スープカレーなどに目が行きがちですが、ラーメンだって美味しいものが揃っています。
味噌味の札幌ラーメン、函館の塩ラーメン、旭川の醤油ラーメンの3つが「北海道三大ラーメン」として道民に親しまれていますが、近年では、ほかにも新進気鋭のラーメンが続々と知名度をあげているんです。
そこで今回は、北海道を代表するラーメンや話題の変わり種ラーメンなどをまとめてご紹介します。
1.札幌ラーメン
北海道を代表するラーメンといえば、札幌ラーメン。
現在は、豚骨スープを味噌だれと合わせたものにラーメンを入れ、ラードとニンニクで炒めた野菜類を載せた味噌ラーメンが主流ですが、戦前に作られた元祖はなんと塩ラーメン。
それが戦後には豚骨スープを使った醤油味のラーメンになり、1955年に「味の三平」の大宮守人が開発した味噌ラーメンを「暮らしの手帖」の元編集長花森安治に提供し、花森が記事にしたことから、全国的に知られるようになったそうです。
札幌ラーメンの麺は、味噌スープとの相性がいい多加水の中太縮れ麺が主流。
トッピングは、定番のチャーシューやメンマのほか、もやしやキャベツ、玉ねぎなどの野菜炒めが定番です。
お店によっては、観光客向けに北海道らしさを出すため、コーンやバターを載せたり、カニや帆立を使ったりするところもありますよ。
元祖さっぽろラーメン横丁
観光中に美味しい札幌ラーメンが食べたいなら、「元祖さっぽろラーメン横丁」へ。
ネオン看板をくぐると、ノスタルジックな雰囲気のなか、札幌を代表するラーメン店17店舗が軒を連ねます。
すすきのからも徒歩圏内なので、飲んだあとの締めにもぴったりですよ。
2.旭川ラーメン
Photo by Wikipedia/梅光軒のしょう油チャーシューめん(Famicon)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Baikohken_Ramen.jpg
北海道の中央部に位置する旭川市。
その旭川のご当地ラーメンが、醤油ベースの旭川ラーメンです。旭川ラーメンの特徴は、Wスープと呼ばれるスープ。
魚介類から出汁を取ったスープと豚骨・鶏ガラ・野菜で出汁をとった2つのスープを合わせ、醤油ダレで味を付けたものが主流になっています。
また、スープにはラードを入れることも多く、油が浮いたこってりとした見た目になっているのもポイント。
冬場には-30度記録することもある旭川の厳しい環境でもスープを冷めにくくするための工夫ともいわれています。
旭川ラーメンの麺は、中細の縮れ麺が基本で、市内の半数以上のお店で使われているそうです。
具材は、ネギ・メンマ・チャーシューといったオーソドックスなものはもちろん、チャーシューの代わりに旭川発祥の名物である塩ホルモンや豚トロを載せたメニューもあります。
山頭火系ラーメン
Photo by Wikipedia/らーめん山頭火のしおらーめん(Totti)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Santoka_ramen.jpg
旭川ラーメンは醤油ラーメン以外にもバリエーションが豊富なことで知られています。
その代表ともいえるのが、国内外に店舗を持つ「山頭火」。
豚骨ベースの山頭火のラーメンは、従来の旭川ラーメンとは異なるもので、具材にもきくらげや小梅など変わり種が使われています。
変わり種にもかかわらず、旭川市民の間で有名になり、市内には山頭火系と呼ばれる同種のラーメン店も続々登場する人気ぶりです。
旭川しょうゆホルメン
Photo by Wikipedia/ラーメン店「ひまわり」のモルメン辛いの、チャーシュートッピング(Famicon)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Spicy_Morumen.jpg
旭川のもう一つのご当地ラーメンが旭川しょうゆホルメン。
旭川の名物であるラーメンとホルモンを掛け合わせたグルメで、旭川の醤油と国産のコラーゲンで煮込んだホルモンが使用されています。
2012年の発表以来、旭川市内のラーメン店のほか、道内外のイベントに出店したり、ローソンとのコラボ商品を発売したりと知名度が上がってきているそうです。
3.函館ラーメン
塩ラーメンといえば函館ラーメンというほど知名度の高い函館ラーメン。
豚骨や鶏ガラの出汁に塩タレを入れた透明なスープに柔らかめの中太ストレート麺を合わせるのが特徴です。
具材は、チャーシュー、メンマ、長ネギ、ホウレン草、麩もしくはナルトが使用されています。
古くから開港地であった函館には、長い歴史を持つラーメン文化があり、ルーツである中国の広東系の麺料理の流れを現在まで引き継いでいるといわれているんです。
4.ガタタンラーメン
Photo by Wikipedia/ ja:ガタタンラーメン。ja:道の駅スタープラザ芦別にて。(Totti)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gatatan_ramen.jpg
芦別市のご当地ラーメン、ガタタンラーメン。
小麦粉を練った団子、タケノコ、シイタケ、豚肉、こんにゃく、竹輪、うずらの卵など10種類以上の具を入れ、とろみをつけた塩味の中華スープにラーメンを合わせているのが特徴です。
ガタタンとは、芦別市の家庭でも良く作られるとろみのある中華スープのこと。中華料理の「含多湯(がたたん)」が由来といわれています。
5.天ぷらラーメン
Photo by Wikipedia/ 北海道後志地方で食される天ぷらラーメン(GONTA39)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E5%A4%A9%E3%81%B7%E3%82%89%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3.jpg
北海道西部の積丹半島などで親しまれているのが、ラーメンに海老の天ぷらが載った天ぷらラーメンです。
鶏ガラや鰹節などでとった出汁に塩だれか醤油だれで味付けしたスープに、縮れの緩い中細麺又は中太麺が組み合わされ、見た目はまるでそばのよう。
あっさりとしたスープが天ぷらにも良く合います。
定かではありませんが天ぷらラーメンのルーツは、北海道岩内郡岩内町で終戦後まもなく、大衆食堂などでかき揚げをのせたラーメンが提供されていたからです。
6.カレーラーメン
Photo by Wikipedia/味の大王 室蘭本店 カレーラーメン(切干大根)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Muroran_Curry_Ramen_Ajino-Daioh_Muroran_Honten.jpg
苫小牧や室蘭が盛り上げているのが、カレーラーメン。
文字通りカレースープのラーメンですが、札幌ラーメンの人気に対抗して、苫小牧市の「味の大王」が1965年にメニューとして掲載したのが始まりといわれています。
果物や野菜、スパイスをベースにしたカレースープに合わせるのは、道産小麦を使った太縮れ麺。
もっちりとした麺がスープに良く絡み、カレーの風味をしっかりと感じることができます。
おわりに
北海道で食べられるご当地ラーメンを集めてみました。
全国的にも有名な三大ラーメンはもちろん、変わり種ラーメンも充実した北海道。観光にお越しの際は、ぜひ「はしごラーメン」してみてくださいね。
こちらの関連記事もどうぞ
姉妹サイトのご紹介(よかったら見てね)