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北海道の日本百名山全9座をおすすめ順にご紹介

エリア
北海道全域
投稿日
最終更新日:2021年11月16日
北海道には日本百名山がいくつあるかご存知ですか?
じつは9座もそびえ立っています。

北海道に住んでいる方はいつも当たり前のように見ている山が日本百名山かもしれません。

これから北海道で登山を楽しもうと計画している方は、ぜひ山頂から広大な大地を眺められる百名山をチャレンジしてみてはいかがでしょう。山の上から見るパノラマビューは絶景!

今回はそれぞれの山の見どころや登山情報をまとめました。
また人気度×難易度を掛け合わせておすすめ順にご紹介しています。
自分の実力やスキルに応じた登山計画をしてみてください。

1.後方羊蹄山

北海道 百名山 後方羊蹄山 羊蹄山
後方羊蹄山と書いて「しりべしやま」と読み、地元では「ようていざん」の愛称で親しまれている山。
形が富士山に似ていることから「蝦夷富士」とも呼ばれています。羊蹄山は成層火山で、山頂の火口は直径700m、深さ200mの火口があり2003年には活火山としても指定。

キャンプ場を起点としている真狩コースについで登山客が多い倶知安コースは天然記念物に指定されている鉱山植物群落を眺めながら山頂を目指します。
羊蹄山にはキタキツネやエゾリス、エゾモモンガなど北海道ならではの動物たちが生息。
130種類以上もの野鳥が観察できることも確認されています。

<データ>
標高:1,893m
主な登山口:真狩コース
往復距離:14km
所要日数・時間:9時間(日帰り)

2.阿寒岳

北海道 百名山 阿寒岳
阿寒湖の西にそびえ立つ雌阿寒岳(1,499m)、雄阿寒岳(1,370m)、阿寒富士(1,476m)の3座からなる阿寒岳。いずれも活火山で雄阿寒岳と阿寒富士は比較的しずかですが、雌阿寒岳は今でも入山規制が掛かるほど活発に活動を続けている山のひとつです。そのため、登山に向かう前に確認や準備が必要です。

雌阿寒岳の山頂ではダイナミックな火口や噴煙など火山風景が間近で眺められ、人気のコース雌阿寒温泉から入りオンネトー湖畔から出る周遊コースでは北海道三大秘湖のひとつ「オンネトー」の絶景が出迎え、疲れた身体を癒やしてくれます。

<データ>
標高:1,499m
主な登山口:雌阿寒温泉
往復距離:8km
所要日数・時間:3時間30分(日帰り)

3.斜里岳

北海道 百名山 斜里岳
知床半島の付け根に鎮座する標高1,547mの斜里岳。斜里岳道立自然公園に属しており清里町のシンボルであり、頂上からは道東を広く見渡せることから「道東のマッターホルン」の愛称でも親しまれています。

もっともポピュラーなルートは標高670m地点にある清岳荘からスタートする「清里ルート」です。途中、旧道と新道で分かれており、旧道で登り新道で下山するルートを選択する人がほとんど。
沢沿いを歩き、たくさんの滝を登りながら頂上を目指します。頂上からはオホーツク海をはじめ、羅臼岳や阿寒岳など北海道の百名山を眺望できるパノラマビューを楽しめます。

<データ>
標高:1,547m
主な登山口:清里登山口
往復距離: 9km
所要日数・時間:5時間30分(日帰り)

4.トムラウシ山

北海道 百名山 トムラウシ山
大雪山系のほぼ中央にそびえ立つトムラウシ山は高山植物や岩が多いロックガーデンなど見どころが多い山のひとつです。トムラウシとはアイヌ語で「水垢や水苔が多くヌルヌルしているところ」という意味をもち、その特徴をトムラウシ山はしっかりと表しています。

7月上旬でも雪が残っていることも多く、登る前には確認が必要。短縮コースでも12時間とレベルが高く、登山する多くの人は山頂する下の南沼でキャンプ泊する人がほとんどです。雪が溶けてからの沼付近では多くの高山植物が観察でき、ゴツゴツとした溶岩が積み重なっている山頂はロックガーデンの名で知られています。運が良ければ、絶滅危惧種に指定されているナキウサギに遭遇できるかも。

<データ>
標高:2,141m
主な登山口:トムラウシ短縮コース登山口
往復距離:32km
所要日数・時間:14時間30分(1泊2日)

5.大雪山

北海道 百名山 大雪山
じつは大雪山という山は存在せず、大雪山系と称するほうが分かりやすいかもしれません。北海道のほぼ中央に位置する大雪山系は、北海道の最高峰旭岳(2,291m)を主峰とした連峰のこと。そのなかには旭岳と隣り合う黒岳のほか、トムラウシ山や十勝岳などの百名山をも含みます。

旭岳へはロープーウェイに乗ると山頂まではかなりの距離をショートカットでき、初心者でも割と挑戦しやすい山です。しかし2,000mを超えていることから、なめてかかるのは禁物。降車駅である「姿見駅」には散策路があり姿見の池や夫婦池などが撮影スポットとして人気。

池に反射する旭岳や紅葉時期になると周囲が鮮やかに彩られる景色は絶景です。北海道の中でもっとも早い9月頃に積雪を観測するエリアなので登山計画は入念に!

<データ>
標高:2,291m
主な登山口:旭岳登山口
往復距離:12km
所要日数・時間:7時間(日帰り)

6.十勝岳

北海道 百名山 十勝岳
北海道の主要観光名所である富良野や美瑛、新得町にまたがっている十勝岳は観光地からもその美しい姿で人々を魅了。十勝岳連峰は北海道でもっとも早い紅葉を確認できることで有名で、木々が色づいている十勝岳は別格に美しい眺めです。

十勝岳は現在も噴煙を上げている活火山。登山開始時はうっそうと生い茂る木々の中を進みますが、山頂部は草木など生えていません。そのぶん山頂は開けているため、十勝岳連峰の他の山々や富良野の盆地地帯を望むことができます。

<データ>
標高:2,077m
主な登山口:十勝岳温泉登山口
往復距離:10.2km
所要日数・時間:7時間(日帰り)

7.利尻岳

北海道 百名山 利尻岳
日本海にポッカリと浮かぶ利尻島に鎮座する利尻岳は、山頂の鋭い岩が特徴的な山。別名「利尻富士」と呼ばれることも多く、ポピュラーな登山コース「鴛泊コース」は登山口からの標高差は1,499m。鴛泊コースの登山口まで鴛泊港フェリーターミナルから徒歩60分ほどで行くことができることから、フェリーターミナルの海抜0mから利尻岳頂上を目指し、楽しむ登山客もたくさんいます。

標高はそれほど高くありませんが、高緯度に位置する利尻岳は本州でいう3,000m級に見られる高山植物を観察できることから登山客を楽しませてくれます。利尻島は利尻昆布やウニの名産地のため、疲れた体に取れたての海の幸が体に染み渡り癒やしてくれることでしょう。

<データ>
標高:1,550m
主な登山口:鴛泊登山口
往復距離:13km
所要日数・時間:7時間30分(日帰り)

8.羅臼岳

北海道 百名山 羅臼岳
photo by wikipedia 663highland
知床半島を見渡すとひときわ目立つ高い山がある。それが羅臼岳です。500年前まで活動していた活火山ですが今はおとなしく、エゾコザクラやエゾノツガザクラなどの高山植物が登山客を迎えてくれます。

どの山にも共通して言えることですが羅臼岳はとくに熊に注意しなければいけません。知床はヒグマ観察ツアーもあるように、ヒグマが多数生息しています。ヒグマの住処にお邪魔していると考えたほうがいいでしょう。

羅臼岳だけは2つの登山口があり、羅臼岳だけに羅臼側の羅臼温泉登山口から登りたいところですが斜里町側の岩尾別登山口から登り始めるのが一般的。羅臼側は上級コースのため、登山経験が浅い方や体力に自身のない方は岩尾別登山口からがおすすめです。

<データ>
標高:1,661m
主な登山口:岩尾別登山口
往復距離:18km
所要日数・時間:8時間30分(日帰り)

9.幌尻岳

北海道 百名山 幌尻岳
幌尻岳は北海道唯一の標高2,000m超えの峰。北海道の広い大地の真ん中をまるで背骨のように走る日高山脈の最高峰でもあります。とよぬか山荘第1・2ゲートよりスタートする額平川コースは渡渉が必須。山頂までは十数箇所の川を渡らなければいけず、晴れの日が続いて水量が少なければ沢渡り程度ですが、腰まで水に浸かるところもあります。

幌尻岳は基本的に宿泊ありの登山スタイルなので、寝具なども持参しなければいけません。荷物も多く、難所が続くコースのため、百名山の中でも登山難易度がトップクラス。山頂手前のカールは多様な高山植物を観察できると有名です。

<データ>
標高:2,052m
主な登山口:とよぬか山荘第1・2ゲート
往復距離:31km
所要日数・時間:16時間(1泊2日)

おわりに


北海道に鎮座する日本百名山をご紹介してきました。百名山といっても登山難易度はさまざまですが、すべての山に共通して言えることは頂からの景色は「絶景」ということです。

広い北海道の大地を360度で見渡すことができるのは、頂に立てた人のみ!

自分のレベルに合った山選び、装備、自然保護マナーを守りながら事故のないように、北海道の山々を楽しんでくださいね。

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