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北海道絶景ドライブコース16選~北海道らしい景色の中を爽快に駆け抜けよう~

エリア
北海道全域
投稿日
最終更新日:2024年5月2日
雄大な自然が根付く北海道。

一周3,000kmを誇る北の大地は、絶景ドライブルートの宝庫です。今回は北海道を代表する16の道路をピックアップ!

一直線で続くスケール抜群の道から、山々を望む圧巻の山岳道路、観光スポットとしても親しまれる、瞬間の絶景道までご紹介します。

もくじ

1.日本海オロロンライン|日本最北端を目指す大スケールの道

2.宗谷周氷河ロード(道道889号線)|丘陵と海がひろがる果ての景色

3.エサヌカ線|まさに北海道という地平線を物語る直線道路

4.知床横断道路|世界遺産・知床をダイレクトに感じる絶景山岳道路

5.天に続く道(国道244号線・334号線)|どこまでも続くフォトジェニックな直線道路

6.美幌峠(国道243号線パイロット国道)|屈斜路湖に吸い込まれるパノラマロード

7.ナイタイ高原道路(町道ナイタイ高原線)|日本一広い公共牧場を走る道

8.北太平洋シーサイドライン|日本海オロロンラインと双璧をなす道東の道

9.三国峠(国道273号線)|国道最高所を通過する北海道の大動脈

10.パッチワークの路|自然と人の共生が織りなす牧歌風景の道

11.ジェットコースターの道(西11線農免道路)|爽快感がたまらない瞬間の絶景道

12.十勝岳スカイライン|十勝岳の勇姿に見惚れるパノラマ山岳道路

13.静内二十間道路|道内随一のエゾヤマザクラ並木が続く春の名道

14.ニセコパノラマライン|ニセコ山麓を縫うように走る絶景パノラマロード

15.セタカムイライン(国道229号線)|積丹ブルーに見惚れるシーサイドライン

16.せたなパノラマライン|風車と丘陵が織りなす牧歌風景のスカイロード

1.日本海オロロンライン|日本最北端を目指す大スケールの道

北海道 ドライブコース 絶景

北海道小樽市と稚内市を結ぶ国道232号線・231号線などの道路の総称「日本海オロロンライン」。約380kmにわたり、日本最北端・宗谷岬を目指す際の定番ルートとして有名です。特徴は、どこまでも続いていく圧巻のストレート。左手に日本海、右手にサロベツ原野が広がり、果てしない風景を見せてくれます。道のハイライトとなるオトンルイ風力発電所を過ぎると、海を挟んで佇む利尻富士(りしりふじ、標高1,721m)の姿も。稚内に到着後、礼文島や利尻島へフェリーで移動すれば、最果ての旅を満喫できます。
<周辺観光>
サロベツ原野、日本海に沈む夕日、オトンルイ風力発電所、ノシャップ岬

2.宗谷周氷河ロード(道道889号線)|丘陵と海がひろがる果ての景色

北海道 ドライブコース 絶景
日本最北端に位置する宗谷岬の南側を通る「宗谷周氷河ロード(道道889号線)」の見所は、その名の通り、車窓に流れていく周氷河地形。凍結と解凍の繰り返すことで形成された、モコモコとした丘陵地帯は独特の趣を見せます。またサハリンの島影や利尻富士の山容など、最果てらしい情緒に富んでいます。時間があれば、この道から派生している白い道をドライブするのもオススメ。未舗装林道ですが、ホタテの貝殻が敷き詰められており、海の青と貝殻の白の対比が美しいです。
<周辺観光>
宗谷岬、宗谷岬牧場、白い道、風車の道

3.エサヌカ線|まさに北海道という地平線を物語る直線道路

北海道 ドライブコース 絶景
約16kmにわたって、国道238号線と並走する猿払村の「エサヌカ線」。途中にいくつかクランクは現れるものの緩やかなカーブ等はなく、果てしなく続いていく直線道路は、北海道らしい地平線の雄大さを物語っています。町を離れた平原をいく村道のため、ガードレールに加えて、電柱や建物なども現れないのが特徴。広い北海道の中でも、ここまでシンプルで綺麗なロングストレートは滅多になく、ライダーの聖地とも言われています。宗谷岬や日本海オロロンラインとも近いので、道北の絶景道めぐりを楽しむのもオススメです。
<周辺観光>
クッチャロ湖、ベニヤ原生花園、北見神威岬、クローバーの丘 幸福の鐘

4.知床横断道路|世界遺産・知床をダイレクトに感じる絶景山岳道路

北海道 ドライブコース 絶景
知床半島を東西に横断する唯一の道「知床横断道路(国道334号線)」。標高738mの「知床峠」を頂上とし、知床の二大拠点であるウトロと羅臼をつなぐ全長27.3kmの山岳道路です。11月上旬〜4月下旬まで、半年近く冬季閉鎖が行われます。醍醐味は、厳しい気象条件から標高600mほどで森林限界(=木が生育しなくなる限界の標高、本州では標高2000mクラス)を迎えること。そのため知床峠に近づくと、羅臼岳を中心とする知床連山や、オホーツク海の大パノラマを味わえます。天気が良ければ国後島が見えることも。
※冬季通行止め
<周辺観光>
知床峠、知床自然センター、フレペの滝、知床五湖、熊の湯

5.天に続く道(国道244号線・334号線)|どこまでも続くフォトジェニックな直線道路

北海道 ドライブコース 絶景
知床に近い斜里町で有名な「天に続く道」。国道244号線と334号線からなる、全長約28.1kmの道路です。名前の由来は、果てしなく続く一直線の道が、まるで天へ続いていくように見えるため。イチオシのポイントは、国道334号線から少し外れた、天に続く道のスタート地点と、すぐ近くにある展望台。高台から眺めると、道の名前の理由が分かる、圧巻の絶景パノラマが広がります。道の延長線上に夕日が被るのは、春分の日と秋分の日付近の年に2度のみ。ため息が出るような絶景を求めて、多くのお客さんが足を運びます。
<周辺観光>
斜里温泉、フレトイ展望台、清里宇宙展望台、オシンコシンの滝、

6.美幌峠(国道243号線パイロット国道)|屈斜路湖に吸い込まれるパノラマロード

北海道 ドライブコース 絶景
女満別方面から屈斜路湖に入る時、主要ルートとなる国道243号線。延々と実験牧場(パイロットファーム)を縫うように走る景観から通称・パイロット国道と呼ばれ、標高493mの美幌峠を通過します。北海道らしい開放感あふれるドライブやツーリングを楽しむことが可能です。ハイライトは、美幌峠から屈斜路湖へ下っていく区間。気候の厳しさから森林限界を迎えた山肌の先に、中島を中心とする屈斜路湖の大パノラマが広がります。山岳道路ながら冬でも通行できるのも魅力の一つ。四季折々素晴らしい風景を見せてくれます。
<周辺観光>
屈斜路湖、道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠、津別峠、硫黄山(アトサヌプリ)、摩周湖第1展望台

7.ナイタイ高原道路(町道ナイタイ高原線)|日本一広い公共牧場を走る道

北海道 ドライブコース 絶景
総面積約1,700ヘクタール、東京ドーム約358個分にのぼり、公共牧場としては日本一の広さを誇るナイタイ高原牧場を走る「ナイタイ高原道路」。道中では十勝平野と太平洋、天気が良ければ雌阿寒岳まで一望!北海道らしい雄大なパノラマを味わえるほか、適度にカーブが続く走り心地の良い道は、多くのドライバーやライダーの人気を博しています。道の最高地点には、2019年にオープンした新名所のナイタイテラスも。チョコとバニラをミックスした名物・牛柄ソフトをいただきながら休憩するのがオススメです。
※冬季通行止め
<周辺観光>
ナイタイテラス、糠平湖、ぬかびら温泉郷、道の駅 かみしほろ

8.北太平洋シーサイドライン|日本海オロロンラインと双璧をなす道東の道

北海道 ドライブコース 絶景
十勝の広尾町から根室市の納沙布(のさっぷ)岬まで、太平洋沿いの海岸線を走る「太平洋シーサイドライン」。全長321kmを誇り、スケールにおいては日本海オロロンラインとともに、北海道の道のうち双璧をなすドライブルートです。ハイライトは、浜中町恵茶人(えさしと)付近の海岸段丘を走る区間。適度なアップダウンに富み、海岸線に吸い込まれるような素晴らしい快走路が続いていきます。海岸に加え、霧多布湿原や広大な牧草地など、北海道らしい景色変化も魅力。日本最東端・納沙布岬を目指す旅でぜひ走ってみてください。
<周辺観光>
霧多布岬、霧多布湿原、琵琶瀬展望台、道の駅 厚岸グルメパーク

9.三国峠(国道273号線)|国道最高所を通過する北海道の大動脈

北海道 ドライブコース 絶景
北海道に位置する国道の中で、最高地点を誇るのが国道273号線「三国峠(標高1,139m)」です。大雪山脈に囲まれたこの地域は、圧倒的なスケールの樹林帯が広がり、四季折々の美しい自然を見せてくれます。特に、三国峠展望台から眺める松見大橋の風景は見逃せません。また、層雲峡温泉とぬかびら温泉郷という2つの名湯が結ばれているのもこの地域の特徴です。さらに、上士幌町と上川町の間には100km以上もの距離にガソリンスタンドがない点も、この道がいかに隔絶した道であるかを物語っています。
<周辺観光>
幌加温泉、タウシュベツ川橋梁跡、銀河・流星の滝、層雲峡温泉

10.パッチワークの路|自然と人の共生が織りなす牧歌風景の道

北海道 ドライブコース 絶景
美瑛市街の北西部に広がる、のどかな丘陵地帯を走る道の総称。一般的にケントメリーの木から、セブンスターの木をつなぐ区間を指すことが多く、美瑛らしさが楽しめる絶好のドライブルートです。魅力は名前の通り、両側に広がるパッチワークのような丘の風景。鮮やかな花畑のパッチワークではなく、茶色や黄色、緑にジャガイモの白い花といったアースカラーの色合いが特徴です。セブンスターの木の隣にある白樺並木も映え、天気が良ければ十勝岳連峰も一望!自然と人が共生をする美瑛の魅力が今なお詰まっています。
<周辺観光>
セブンスターの木、ケンとメリーの木、美瑛選果 本店、就実の丘

11.ジェットコースターの道(西11線農免道路)|爽快感がたまらない瞬間の絶景道

北海道 ドライブコース 絶景
国道237号線(通称・花人街道)から分岐する西11線農免道路。高低差を伴って一直線に続く道路が、まるでジェットコースターのように続くことから名付けられ、今や富良野エリアを代表するメジャーな観光スポットの一つとなっています。道を走り抜ける爽快感は、道内を探しても屈指の気持ち良さです。魅力は四季折々の景色変化。初夏には赤色の麦畑、夏には生命力あふれる緑、秋には絵画のような紅葉、冬には霧氷の花と雪原といったようにみるみる表情を変えていきます。どの季節もオススメしたい瞬間の名道です。
<周辺観光>
新栄の丘、四季彩の丘、拓真館、フラワーランドかみふらの

12.十勝岳スカイライン|十勝岳の勇姿に見惚れるパノラマ山岳道路

北海道 ドライブコース 絶景
上富良野町吹上から美瑛町白金までつなぐ「十勝岳スカイライン(道道966号線)」です。その名の通り、そびえ立つ十勝岳連峰のパノラマが素晴らしく、ダイナミックで美しい北海道らしいドライブを満喫できます。魅力は大きく二つ。一つ目は観光スポットの多さです。十勝岳温泉・吹上温泉・白金温泉という3つの名湯をはしごできるほか、望岳台や青い池といった絶景スポットにも立ち寄れます。二つ目は冬季でも吹上温泉まで通行できること。雪見温泉に加えて、サウナ&雪中外気浴という非日常の入浴体験を楽しめます。
※冬季通行止め
<周辺観光>
青い池、白金温泉、吹上温泉、望岳台、十勝岳温泉

13.静内二十間道路|道内随一のエゾヤマザクラ並木が続く春の名道

北海道 ドライブコース 絶景
多くの名競走馬を輩出する、道内屈指の馬どころ・静内(しずない)にある、全国的にも有名な道が「静内二十間道路」です。かつてこの地にあった宮内省の御料牧場を視察するために、皇族が通行する道路として造成され、大正時代に周囲の山々に自生するエゾヤマザクラが移植されたことで、現在の道の景観が作られました。4月下旬から5月中旬にかけて、7kmの直線道路沿いにおよそ2,200本もの桜が咲き誇ります。雪山との対比が見事で、華やかなピンクに包まれるお花見ドライブを満喫しましょう。
<周辺観光>
二十間道路の桜並木
優駿メモリアルパーク 優駿記念館、道の駅 サラブレッドロード新冠、静内温泉

14.ニセコパノラマライン|ニセコ山麓を縫うように走る絶景パノラマロード

北海道 ドライブコース 絶景
洞爺湖町と岩内町を結ぶ道道66号線。そのうちニセコ町から岩内町までの区間は「ニセコパノラマライン」と呼ばれ、日本百名道にも選出されている北海道屈指の絶景ドライブルートとして知られています。魅力はカーブに富んだ走り応えのある道と、抜群の眺望変化。道中は樹林帯から森林限界、海のパノラマまで、みるみるうちに表情を変えていきます。またニセコ温泉郷の名湯が点在している密かな魅力もあり、温泉好きにはイチオシのルートです。チセヌプリや神仙沼など、登山やハイキングを楽しむお客さんでも賑わいます。
<周辺観光>
神仙沼、チセヌプリ、ニセコ温泉郷、道の駅 いわない

15.セタカムイライン(国道229号線)|積丹ブルーに見惚れるシーサイドライン

北海道 ドライブコース 絶景
積丹半島を一周する国道229号線。通称「セタカムイライン」と呼ばれることが多いですが、追分ソーランラインやカブトラインなど、市町村ごとに異なる呼び名があるユニークな道です。醍醐味は、積丹ブルーと呼ばれるひときわ鮮やかな海の景色を満喫できること。特に半島の先端・神威岬から積丹岬にかけては絶景の連続です。鎧のようにゴツゴツとした断崖地形も北海道の雄大さを物語っています。海がもっとも透き通る7月〜8月に、名物の生うに丼を求めて、積丹半島へ車を走らせてみてはいかがでしょうか?
<周辺観光>
神威岬、島武意海岸、積丹の生うに丼(夏季)、ニッカウヰスキー 余市蒸溜所

16.せたなパノラマライン|風車と丘陵が織りなす牧歌風景のスカイロード

北海道 ドライブコース 絶景
道南の漁港、せたな町の山間部に整備された町道「せたなパノラマライン」。約4kmと距離はそれほど長くはないものの、日本海を見下ろすパノラマは素晴らしく、緑の丘陵に風車が並ぶ牧歌的な風景を楽しめます。遠くには道南の隠れた名峰・狩場山を望み、山々が壁のようにそびえ立ちます。王道よりマイナーなドライブ・ツーリングを楽しみたい方にオススメです。ドライブ後には、ぜひ名物のせたなカレーを味わいましょう。函館から札幌をつなぐ国道5号線の途中、国縫(くんぬい)から片道50分ほどでアクセスできます。
<周辺観光>
立象山展望台、せたな青少年旅行村、

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。

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