ミシュランガイドにも選出「利尻らーめん味楽本店」利尻昆布スープの絶品ラーメンを味わう
- 道北・稚内・利尻礼文
- 最終更新日:2023年9月12日
利尻昆布の旨味を引き立てた唯一無二の一杯は、訪れるラーメン通を魅了し、ミシュランガイド北海道 特別版でも2度ビブグルマンに選ばれています。
今回はそんな念願の絶品ラーメンをいただいてきたので、レポートしたいと思います。
最果てのラーメンの聖地・利尻島
まずお店のご紹介の前に、じつは利尻島が”最果てのラーメンの聖地”と言えるほど、ラーメンが人気なのはご存知でしょうか。焼き醤油らーめんや海藻ラーメンなど個性的な顔ぶれが並びます。
そんな利尻のラーメン文化ですが、主役となってるのが特産品の利尻昆布です。利尻山から流れるミネラルたっぷりの海底湧水により、上質な昆布が育ちます。その昆布こそ旨味たっぷりのラーメンスープのもとになるのです。
利尻島を代表する「利尻ラーメン味楽本店」
利尻島を代表するラーメン店「利尻ラーメン味楽本店」は、利尻島の西部・沓形(くつかた)の街中に位置しています。開店の11:30と同時に行列ができる人気店です。
筆者が訪れたのは13:30。少しお客さんが落ち着いてきた頃でスムーズに入ることができました。
広い駐車場もあるほか、レンタサイクルの自転車を置くスペースもあり。周囲にお土産物屋さんもあるので、待ち時間も効率的に使えます。
注文はタブレット!お店を象徴するほっこりする絵が可愛らしいです。メニューは数種類のラーメンに加えて、カレーなどが並びます。
焼き醤油らーめん、塩らーめん、味噌らーめん、辛味噌らーめん、坦々麺、つけ麺などの種類も豊富です。思わずどれにしようか迷ってしまいますが、やはりお店の名物である「焼き醤油らーめん」をオーダーしました。
利尻昆布の旨味を引き立てる!絶品「焼き醤油ラーメン」
早速、焼き醤油らーめんがやってきました。透き通った淡麗スープに、スタンダードなトッピングが添えられた一杯は、食べる前から何だか香ばしく、甘いにおいが漂ってきます。
これこそ”焼き醤油”の効果です。注文が入ってから自家製醤油ダレを中華鍋で程よく焼くのだそう。
スープを飲むと、上質で豊かな出汁の旨味を感じることができました。ラーメンでありながら、何だか身体にすごく良いものを食べている気分になります。
スープの要は利尻昆布ですが、ラーメン一杯あたり名刺サイズの昆布を使用しているのがポイント!店主の親戚が利尻昆布の漁師だからこそ格安で仕入れることができ、高級昆布をたっぷり使ったラーメンをリーズナブルに提供できるのです。
スープには動物系の旨味や、野菜の甘みも生きています。いろいろ緻密に考え抜かれているスープですが、驚くほどすっきりとシンプルな味わいが特徴です。
そんなスープには、小麦の香りが心地よく、食べ応えのある中太麺が相性抜群!優しいメンマや、味の染みたチャーシューも美味しいです。
最後の一滴まで美味しくいただける、まさに利尻島の天然素材と知恵が詰まった絶品ラーメン。ご馳走様でした!
甘さよりすっきりとした味わい。隠れ人気の「つけ麺」
日本最北と言える場所にある利尻島ですが、夏は意外と暑いです。そこで隠れ人気を誇っているのが「つけ麺」。こちらも利尻昆布出汁のスープと動物系スープをブレンドしています。
甘さというより、少し塩味を感じる味わい。その分、昆布の旨味をすっきりと喉に伝わります。麺も細めでライトに食べやすい一杯。角切りチャーシューも舌の上でとろけ、口の中がいろんな旨味で満たされます。
ラーメンマニアがいつか行きたいと熱望する最果ての人気店「利尻らーめん味楽本店」。利尻昆布の旨味をふんだんに生かした一杯は間違いない美味しさなので、ぜひ利尻島への旅行の際は訪ねてみてくださいね。
- 住所
- 北海道利尻郡利尻町沓形字本町67
- TEL
- 0163-84-3558
- 営業時間
- 11:30〜14:00 木曜定休
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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