ひがし北海道エクスプレスバスで冬の道東を上手に楽しむ【2020年版】
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- 網走・北見・知床
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- 最終更新日:2020年2月5日
あるいは、釧路湿原のタンチョウヅルやオオワシ、最近では阿寒湖などで見られる氷の結晶「フロストフラワー」も注目を集めつつあります。
でも、流氷と道東の冬の見どころを楽しもうと思った時、車の運転が難しい冬ではどうやって移動すればいいの、と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
ということで今回は、冬の道東を楽しむときにぜひ使いたい交通手段、「ひがし北海道エクスプレスバス」をご紹介いたします。
1.ひがし北海道エクスプレスバスとは
ひがし北海道エクスプレスバスとは、車やレンタカーでは移動が難しい冬期に、道東エリアの主な観光地を走る、期間限定のバスのことです。
いつ走るの?
2020年は1月25日~3月8日まで運行。例年は2月下旬までの運行でしたが、今年度は少し長くなりました!
どこを走るの?
運行する場所は、網走、紋別、知床、阿寒、釧路、層雲峡などの道東内の主要な観光地。
2018年から路線【川湯温泉~中標津~野付半島】間が加わり、全8路線になりました!
なお、ひがし北海道エクスプレスバス以外にも、同様の時期限定の観光バスやシャトルバスもありますので、うまく組み合わせて、思い通りのツアーを作ってはいかがでしょうか♪
予約は必要なの?
各バスは予約制です、必ず乗車2日前までに行う必要があります。
どんなバスなの?
基本的には小型~大型の観光バス(車内にトイレ無)となりますが、予約人数が少ない場合はマイクロバスやタクシーで運行することもあります。
どこが運営しているの?
ひがし北海道エクスプレスバスは、一般社団法人 ひがし北海道自然美への道DMOという道東の観光組織が運営し、「網走バス」や「阿寒バス」など、地元で路線バス会社により運行されているから安心です。
2.コースについて
2020年の「ひがし北海道エクスプレスバス」は全部で全12コース。
1号【層雲峡→紋別・網走→ウトロ】
層雲峡温泉を出発し、オホーツク海沿岸の町紋別へ。その後サロマ湖雅リゾート、網走を経由してウトロ温泉へ向かうルート。
紋別のガリンコステーションで下車すると流氷船「ガリンコ号Ⅱ」に乗船できるのがポイントです(船は事前予約が望ましいです)。
なおその場合は、後続の4号【網走→紋別→網走】に乗車することで、流氷船乗船後にそのまま網走まで行くことができます。
流氷を割って進む!ガリンコ号Ⅱ
2号【ウトロ→網走→阿寒】
知床ウトロを朝出発し、網走「おーろらターミナル」から阿寒湖へ向かうルート。
おーろらターミナルに到着後、「おーろら号」で流氷を楽しんだあと、3号で層雲峡・紋別へ向かうことができます。
網走を午後出発なので、午前中に網走の流氷船「おーろら号」や網走監獄などの網走観光ができますね。
冬の知床の人気アクティビティ、流氷ウォーク!
3号【阿寒→網走→層雲峡】
3号は阿寒湖を出発し、網走「おーろらターミナル」から紋別、層雲峡へ行くルート。
網走で層雲峡・紋別からやってくるエクスプレスバス1号でウトロへ乗り継ぐことができます。
4号【網走→紋別→網走】
網走エリアからサロマ湖鶴雅リゾート、紋別へ行きまた網走まで戻ってくるルート。
ともに流氷観光の拠点として人気の高い、網走と紋別間を移動したい方、網走から紋別の流氷船「ガリンコ号Ⅱ」や紋別の見どころを日帰りで楽しみたい方におすすめです。
2月中旬は「もんべつ流氷まつり」が開催!
網走の流氷船、おーろら号
5号【網走→羅臼→中標津→羅臼→網走】
知床・ウトロから羅臼、標津、中標津空港へ行き、羅臼経由で知床・ウトロまで戻るルート。
知床・ウトロ側から反対の羅臼側、ならびに中標津空港を利用したい方。また知床ウトロに滞在しながら、羅臼の「流氷バードウォッチングクルーズ」を日帰りで楽しみたい、という方におすすめです。
また、途中の標津にて野付半島へ向かうエクスプレスバス6号に乗り継ぐことができます。
羅臼の流氷バードウォッチングクルーズ
6号【阿寒湖→野付半島→阿寒】
阿寒湖を出発し、摩周駅、標津を通り野付半島へ向かうルート。1時間15分の滞在のあと、野付半島を出て、尾岱沼(おだいとう)、標津、中標津、摩周駅を通り阿寒湖温泉へ向かいます。
「日本のウユニ塩湖」とも評されて注目が高まる「野付半島の氷平線」。到着後には有料で氷平線体験もできます!
冬の野付半島とトドワラ
標津バスターミナルではエクスプレスバス5号に乗り継いで、知床ウトロへ向かうことができます。
冬の摩周湖の結氷
7号【知床ウトロ→標茶】
知床ウトロを出て川湯温泉、硫黄山を経由しJR標茶駅へ。
こちらは到着後「SL冬の湿原号」に乗車することができます(SL運行日のみ)
SL冬の湿原号(イメージ)
8号【標茶→知床ウトロ】
釧路湿原から近い標茶駅を出発し、硫黄山、川湯温泉を経由し知床ウトロに向かうルート。
釧路方面から人気の観光列車「SL冬の湿原号」に乗車し、その後に知床に向かう方に最適です。
9号【ウトロ→阿寒→北見・綱走】
こちらは、阿寒湖にて11号(ジュエリー・帯広行)に乗換可能で、メルヘンの丘に立ち寄ります。
10号【綱走・北見→阿寒→ウトロ】
JR綱走駅を出発し、メルヘン丘、摩周湖第一展望台を観光し女満別空港を目指します。
11号【阿寒→ジュエリーアイス→帯広】
十勝、中川郡豊頃町には、冬の間にしか見られない神秘的な自然現象があります。
水平線から昇る太陽の光を受け、「ジュエリーアイス」がオレンジ色に染まる様子やジュエリーアイスを積み上げてみたりバリエーションを楽しんでみてください。
12号【帯広→ジュエリーアイス→阿寒】
ジュエリーアイスとフロストフラワーを訪ねる旅などセットプランもおすすめです。
その他のバス
なお、「ひがし北海道エクスプレスバス」が運行する期間に近い期間で、同じく冬のひがし北海道を楽しみたい方に便利な期間限定バスが運行されます。
以下一例としてご紹介いたします。
冬のひがし北海道バス&ひがし北海道周遊観光バス
冬のひがし北海道バスは、札幌圏~十勝間、旭川~層雲峡間、知床~十勝間、十勝~阿寒間を結ぶバス。
ひがし北海道周遊バスは札幌から層雲峡・知床ウトロ・阿寒湖を通り、帯広・十勝川温泉を結ぶ期間限定の広域周遊バスです。
2019年シーズンは冬のひがし北海道バスが1/12から3/10まで(一部路線をのぞく)、周遊観光バスは1/25~3/10の運行です。(※路線によって運行しない日があります)
釧路・阿寒湖・摩周湖エリア
・冬のたんちょう号
釧路駅から丹頂鶴自然公園、釧路市湿原展望台、細岡大観望などの釧路湿原の見どころを回るコース。
運行会社:阿寒バス 運行期間:1月下旬~3月上旬
http://www.akanbus.co.jp/sightse/w002.html
釧路湿原のタンチョウ
・ホワイトピリカ号
釧路駅から摩周湖、屈斜路湖や川湯温泉、阿寒湖を巡り釧路空港、釧路駅へと戻るコース。
運行会社:阿寒バス 運行期間:1月下旬~3月上旬
http://www.akanbus.co.jp/sightse/w001.html
凍る屈斜路湖とハクチョウ
・観光圏ネットワークバス 阿寒・摩周号
阿寒湖と摩周駅を真っすぐ結ぶシャトルバス。
問い合わせ先:阿寒観光協会まちづくり推進機構 0154-67-3200 運行期間:1月下旬~2月下旬
http://www.easthokkaido.com/networkbus/masyu.html
紋別エリア
・紋別市内周遊シーアイス号
流氷の街・紋別の観光スポットなどを巡る周遊バス。
運行会社:北紋バス 0158-24-2165 運行期間:1月下旬~3月中旬
網走・知床エリア
・あばしり観光施設めぐりバス
網走監獄、流氷館や流氷船のりばなど網走市内の観光施設を巡る便利な路線バス
乗り放題の1Dayパスを大人800円、小人400円で販売。
運行会社:網走バス 運行期間:1月下旬~3月下旬
http://www.abakanko.jp/news/pdf/shisetu28_01_20.pdf
・知床エアポートライナー
女満別空港から網走駅・流氷船乗り場・斜里を通り知床・ウトロまで乗り換えなしで結ぶ結ぶシャトルバス。
期間中1日3便運行で便利です。
運行会社:網走バス・斜里バス 運行期間:1月下旬~2月下旬
http://www.abashiribus.com/jikoku/ShiretokoAirPortLiner2019.01.19.pdf
おーろら号イメージ
例えばこんな使い方!
さて、次は実際にこんな使い方ができますよ、というご紹介をさせていただきます!
◎層雲峡氷瀑祭りと流氷を楽しみたい!
【旭川⇒層雲峡⇒紋別⇒網走】
【1日目】
東京⇒旭川空港⇒(空港バス)⇒旭川駅⇒(旅館の送迎バス、または都市間バスを利用)⇒層雲峡温泉
層雲峡温泉氷瀑祭りで幻想的な夜を楽しむ!
【2日目】
層雲峡温泉(07:30発)⇒【ひがし北海道エクスプレスバス1号】⇒紋別
ガリンコ号Ⅱで流氷を満喫!!
紋別⇒【ひがし北海道エクスプレスバス4号】⇒網走(15:20着)
博物館網走監獄で刑務所体験(?)
【3日目】
網走市内の観光地巡り⇒(空港シャトルバス)⇒女満別空港⇒東京
◎知床の冬の自然を楽しみたい!
【1日目】東京⇒女満別空港⇒(知床エアポートライナー)⇒知床ウトロ
流氷を望む最高の露天風呂(写真は知床グランドホテル北こぶし)
【2日目】知床ウトロ(08:30発)⇒(ひがし北海道エクスプレスバス5号)⇒知床羅臼(10:45着)
画像提供:知床ネイチャークルーズ
これぞ羅臼!流氷バードウォッチングクルーズ!そして採れたてのウニランチも堪能♪
知床羅臼(16:00発)⇒(ひがし北海道エクスプレスバス5号)⇒知床ウトロ(18:35着)
【3日目】(早朝)流氷ウォーク体験! 知床ウトロ⇒(知床エアポートライナー)⇒女満別空港⇒東京
こちらはあくまで一例です。ぜひ行きたいところを組み合わせて、オリジナルな旅を創ってくださいね!
今年は予約が便利に!
さてこちらのひがし北海道エクスプレスバス。予約必須のバスですが、昨年までは電話もしくはメールでの予約でしたが、2017年からオンライン予約が可能になり便利になりました♪
決済もクレジットカード決済とコンビニ決済からチョイス、また英語の予約ページもできました♪
おわりに
以上、「ひがし北海道エクスプレスバス」とその他の便利な期間限定バスをご紹介いたしました。
流氷や知床五湖など冬ならではの見どころはもちろん、バスに乗り雄大な自然を車窓から楽しむのも、レンタカーとはまた違った魅力があります。
ぜひうまく使いこなして、冬のひがし北海道、存分に満喫してください!
ひがし北海道エクスプレスバス
主催:ひがし北海道観光事業開発協議会バス運輸部会
http://www.easthokkaido.com/bus/
問い合わせ・予約:011-806-0212(月~土 10:00-17:00) エクスプレスバス個人予約センター|WBFオンライン(株)札幌営業所
※予約は2日前までです。
※人数次第によりタクシー運行となる場合もございます。
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画像提供(一部):ひがし北海道観光事業開発協議会、「プライムロード ひがし北・海・道」推進協議会
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