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かなやま湖ログホテルラーチ 宿泊体験記|喧騒とは無縁の大自然。木の温もりと人のおもてなしに癒される

エリア
富良野・美瑛・トマム
投稿日
最終更新日:2023年2月22日
北海道の大自然の中に佇む一軒宿。王道の観光地に泊まるのも良いのですが、そこから少しマニアックな場所に目を向ければ、思いがけず感動的な宿泊体験を楽しめることも。

今回はその中でも、筆者が忘れられないお宿として、南富良野の「かなやま湖ログホテルラーチ」をご紹介したいと思います。木々の温もり溢れる空間と、最高のお料理とおもてなし、北海道ならではの自然との一期一会が待っていました。

四季折々の魅力がいっぱい。南富良野「かなやま湖」

ログホテルラーチ

かなやま湖ログホテルラーチが位置しているのは、南富良野のかなやま湖畔。千歳東から道東道に乗って約1時間10分、占冠ICから降りて約40分弱でアクセスすることができます。

道外の方にとって、かなやま湖はそれほど有名ではないものの、夏にはラベンダーの景色やキャンプ、冬にはワカサギ釣りなど、四季折々の魅力がある場所です。

町のためにラーチ材を活用。かなやま湖畔の本格ログホテル

ログホテルラーチ
かなやま湖一帯は、キャンプ場に加えて、保養・研修センター、森林公園が整備され、保養所としても利用されています。「かなやま湖ログホテルラーチ」はその中心となる宿泊施設です。最大の特徴は、北海道産のカラマツ(ラーチ)材でホテルを作り上げていること。
ログホテルラーチ
元々、カラマツ材は線路の枕木等しか用途がありませんでした。しかしカラマツはたくさんあるのにもったいないですし、何か町の活性化につながる用途はないか?と考えた結果、ラーチ材でホテルを建てようという構想が生まれたそうです。
ログホテルラーチ
ホテルの外観からロビー、レストランや廊下に至るまでカラマツ材がふんだんに使用されています。本館の基礎は一部コンクリートの部分もありますが、コテージは完全にカラマツ材だけで作られているとのことで驚きです。

唯一無二の温もり。メゾネット洋室ツインのお部屋

ログホテルラーチ
お部屋は本館の全9室(3名定員or5名定員)、コテージ(5名定員or9名定員)全9棟から選べますが、今回筆者は本館客室の洋室ツインに宿泊しました。一番スタンダードでリーズナブルなお部屋なのですが、入るやいなやそのクオリティに感動!なんと広々とした空間かつメゾネット仕様になっていました。
ログホテルラーチ
床や壁全てがカラマツ材。丸太を贅沢に組んでおり、一軒のログハウスに入ったような趣です。暖房はパイプを通じて、蒸気を供給するスタイル。木の香りとともに、じんわりとした暖かさに包まれるお部屋は、ホッと一息つける癒しの空間です。
ログホテルラーチ
2階にはダブルベッドが2つ贅沢に配置されています。窓の向こうには、かなやま湖周辺の雪山が眺められ、北海道の大自然に囲まれていると再確認。1階には広めのユニットバス、リビングスペースにはマッサージ機やソファーも配され、”何もしないを楽しむ”ゆったりとしたひとときを過ごせますよ。

まるでオーベルジュ。絶品の洋食フルコースに舌鼓

ログホテルラーチ
施設としての素晴らしさに加え、「かなやま湖ログホテルラーチ」の大きな魅力と言えるのが、四季折々の食材を使った洋食フルコースです。食事がメインのお宿=オーベルジュと言っても過言ではないほど、華やかで美味しいお皿が並びます。
ログホテルラーチ
中でもスペシャリテ「海の幸パイ包み焼き」が絶品です。パイをほぐしながら、海鮮の旨味が染み出たスープと、ごろごろと入った海老や帆立をいただきます。サクサクの部分を残せばバターの芳醇な味わい、ひたひたにすると海鮮の旨味がパイへ見事に乗り移りますよ。
ログホテルラーチ
メインは「十勝和牛ロース肉の網焼き 香味野菜ソース」。富良野に近いかなやま湖ですが、実は十勝平野にも近いロケーションでもあります。しっかりとした赤身とジューシーで上質な脂を楽しめる十勝和牛は、素朴な甘さの地元野菜との相性も抜群です。

美味しいお料理に加えて、スタッフさんの丁寧な接客にも、何だか心温まる気持ちになりました。

朝日に輝く霧氷。四季折々の北海道を映し出すテラス

ログホテルラーチ
暖かいお部屋でゆっくりと眠ることができた翌朝、テラスへ出てみると、タイミング良く朝日が顔を出す瞬間に立ち会いました。周囲はカラマツ林に囲まれていますが、そこに形成されていたのは「霧氷(むひょう)」。空気中の水分が凍って木々に付着する現象です。
ログホテルラーチ
陽の光が当たり、霧氷が宝石のように輝く光景は忘れることができません。そして時間変化とともに、雪面に続く動物の足跡にスポットライトが当たり、雪のキャンバスに伸びた影のアートが趣を変えていきます。北海道ならではの自然の感動を束の間、味わうことができました。
ログホテルラーチ
そんな景色を横目にコーヒーをいただく時間も至福のひとときです。かなり冷え込む北海道山間部の朝だからこそ、暖かくビターな味わいが喉に染み渡ります。

ボーッとする贅沢。鳥を鑑賞しながら朝食の時間を過ごす

ログホテルラーチ
「かなやま湖ログホテルラーチ」の朝食は洋食メニュー。この日はスクランブルエッグとソーセージを中心とした内容でした。3種のパンにサラダ、コーンスープにカボチャなど、懐かしい家庭の朝食を思い出す美味しさで、思わずほっこりとした気持ちになります。
ログホテルラーチ
そんな朝食をいただきつつ、楽しむことができるのは野鳥鑑賞。レストランの外にある餌台に置かれたパンを求めて、カケスやヤマゲラなどたくさんの野鳥がやってきます。元気に飛び回っている鳥を眺めながら、ボーッと過ごす時間も何だか格別です。

夏はキャンプやBBQなどアウトドア目的の人で賑わうかなやま湖畔ですが、冬は自然の息遣いに耳を傾けゆっくり過ごすのが醍醐味ですね。

北海道らしい自然に囲まれ、チェックインからアウトまで満喫できる「かなやま湖ログホテルラーチ」。ゆっくりと夫婦や家族団欒を楽しみたい方におすすめの温もり溢れるリゾートホテルです。

かなやま湖ログホテルラーチ

住所
北海道空知郡南富良野町東鹿越 かなやま湖畔
TEL
0167-52-3100
イン/アウト
15:00〜/〜10:00
HP
http://larch.jp/

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日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。

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