初冬だけに訪れる奇跡【オンネトー】宝石のように輝く絶景!
- 釧路・阿寒・川湯・根室
- 最終更新日:2019年2月27日
そう、ここは阿寒湖から車で20分の距離にある湖、『オンネトー』。ディープな北海道ファンには北海道3大秘湖として知られる道東の美しい湖です。
実はこのオンネトー、例年、訪れる人も少なくなった11月23日頃から12月上旬にかけて結氷が始まります。この写真は全面結氷したオンネトーの湖面に気泡が閉じ込められたもの。まさに神秘的なアートが描かれています。
1.湖面に走る龍神のような氷のラインが美しい
結氷したオンネトーの湖面にはさまざまな大自然のアートが描かれていますが、代表的なのが龍神と呼ばれる白いラインです。
直線的だったり曲線的だったり、実に美しいラインがあちらこちらにあります。見ているだけでため息ものの美しさ!
その水の色が特徴的なオンネトー。エメラルドな氷に白いラインが実に映えます。
このような色の組み合わせで結氷する湖は日本ではここだけでしょう。まるで日本ではないような光景が広がります。
その年にもよりますが、湖面に波が無い状態で凍るとこうしたクリスタルな氷になります。空をゆく雲が湖面に映りこんでこれまた絶景です。
アートなラインと絡ませても絵になりますね。あまりの美しさに倒れそうになります。
湖面はまるで翡翠(ひすい)でも並べたような輝きをしています。単純な一色ではなく、実際は微妙に色の濃い所と薄い所が混ざり合った複雑な色彩をしています。
まるで高級ホテルのロビーのようではありませんか。こんなホテルがあったら行ってみたいですね。
2.大自然が作り出す不思議なアートが美しい
オンネトーの湖面のアートは龍神だけではありません。幾何学模様や落ち葉などさまざまなアートがそこにはありました。
かなりあちこちにある気泡が閉じ込められた紋様。まるで宇宙からのメッセージのような、なんだか不思議なものを感じるのは私だけでしょうか!?スピリチュアルな感性を呼び覚ましてくれますね。
湖に点在するこの紋様は一つとして同じものはありません。その造形の美しさはどれだけ見ても飽きることはありませんでした。
どうしてこんな不思議な造形ができるのか、大自然の不思議な世界にただただ驚くばかりです。神秘のパワーをもらえそうですね。
枯葉も氷に閉じ込められ、侘び寂びを感じさせるアートに変身してくれました。あなたの感性で探せばさらにいろんな氷の造形を見つけることができるでしょう。湖畔での氷のアート探しも楽しみのひとつ。
3.その年によって変わる結氷
毎年11月23日頃から12月10日前後までの間で結氷が進行するオンネトーですが、自然現象ゆえ毎年その結氷の姿は異なります。
結氷中に雪が降った場合は、結氷していない部分のエメラルドな湖水と白い雪のコントラストがなんとも美しい状態になります。
これは結氷がかなり進行した後に雪が降ったものですが、緑と白が5対5くらいの割合であればこれまた相当な絶景になっていたことでしょう。
そして全面結氷してすぐに雪が降った場合はご覧のように湖面はただの雪原状態となって緑の湖面は見えなくなってしまいます。
しかし、雪の後は目の前の雌阿寒岳と阿寒富士、そしてまわりの森もキレイに雪化粧してこれはこれで素晴らしい風景になります。木々もクリスマスツリーのようで、カナダかスイスにでもいるような錯覚に陥りますよ。
4.行きたい方へ、知っておきたいこと
このように行く年や行った日によってまったく違う姿を見られるのも楽しみのひとつです。しかし、どんな時にも共通する、オンネトーを見るにあたって一番大事な事があります。
それはとにかく晴天の状態で見るという事!
雲がかかれば輝きはなくなり、感動度も半分以下になってしまいます。
宝石のような輝きを体験するには晴れた日の午前中から遅くとも午後2時頃までに訪れてください。この時期は2時半過ぎから晴天でも湖面には影がかかってきてしまいます。せっかくの奇跡の光景ですから、最高の状態で鑑賞したいものですよね。
この時期のオンネトーだけの特別な体験を、あなたもどうぞ!
5.オンネトーへのアクセス
阿寒湖温泉より車で20分。路線バスはありませんので自家用車、レンタカーまたは阿寒湖からタクシー利用。
女満別空港から車で1時間。釧路空港から車で1時間20分。道東自動車道足寄インターから1時間。
なお、オンネトー手前1キロほどにあるゲートは毎年12月10日頃に通行止めになります。詳しくは、こちら(十勝総合振興局ホームページ)より確認できます。
この時期のオンネトーは昼間でもマイナス5℃くらいまでしか上がらない日もあるため、十分すぎるほど暖かい格好でお越し下さい。また、足元も凍結しているため滑らないよう十分ご注意下さい。
以上、この時期にしか見られない、オンネトーの神秘的な姿をご紹介しました。
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