札幌から1時間・果ての絶景「はまなすの丘公園」~海辺の原生花園の見どころ・見頃・楽しみ方
- 札幌・定山渓
- 最終更新日:2024年6月20日
日本海と石狩川に挟まれた1500メートルに渡る砂嘴(さし)※上にあり、札幌からほど近いにも関わらず、まるで大地の果てのような野趣に溢れた景観が広がります。
※砂嘴・・沿岸流によって運ばれた漂砂が静水域で堆積して形成される、嘴(くちばし)型の地形のことである。(参照︙Wikipedia)
もくじ
1.原生花園と石狩灯台のある景色
約46ヘクタールもあるはまなすの丘公園には多くの動植物が生息しており、特に植物においては180種に及ぶ海浜植物が自生し、公園の一部は石狩市海浜植物等保護地区に指定されています。
公園内に足を踏み入れると、さっそく耳をくすぐる可憐な鳥の鳴き声。
鳥の声を聞きながら、「花散策」のために敷かれた木道を歩いていくと、海辺の植物が咲いていました。
公園の名前にもなっているハマナスの見頃は6月中旬から7月初旬頃まで。
▲ハマナス▲
▲イソスミレ▲
▲エゾスカシユリ▲
公園内ではこの他にも、春から秋にかけてハマエンドウやハマヒルガオ、コガネギクなどの花々を見ることができます。
可憐な鳴き声の主ノビタキにも出会えました。野鳥観察を目的にはまなすの丘公園を訪れる方も多いそうです。
はまなすの丘公園の見どころは花だけではありません。絶景として有名なのは夕暮れの景色です。
沈みゆく夕日と灯台。なんだか懐かしいような風景でいつまでも見ていられそう。
1-1.イベント「いしかり本町 灯台とハマナスDAY」
はまなすの丘公園では、毎年6月の初旬に「いしかり本町 灯台とハマナスDAY」が開催され、イベント限定の見どころも多数あります。
▲石狩浜の浜風を利用したカイトフェスティバル▲
▲ハマナスの花摘み体験▲
そしてハマナスDAY期間中には、普段見ることができない石狩灯台の内部が一般公開されています。
石狩灯台は1892(明治25)年に開設してから100年以上の歴史を誇る石狩のシンボルです。
現在は海岸線よりかなり内陸に建っている石狩灯台ですが、建てられた当時は灯台がある辺りが海岸線だったそう。
川と海の力によって砂が堆積し、徐々に海岸線を石狩灯台から遠ざけていった自然の力に、改めて圧倒されます。
2.はまなすの丘公園ヴィジターセンター
石狩灯台と向かい合うようにして建つのが、はまなすの丘公園ヴィジターセンターです。
ヴィジターセンターの1階にはお土産やドリンク、ソフトクリームなどを販売している売店があり、北海道の海産物などの食品や、キーホルダーなどちょっとしたお土産物も置かれています。
中でも一番人気は「ハマナスソフトクリーム」。
少し甘酸っぱい味とハマナスの香りで、食べ慣れたソフトクリームよりもさっぱりと食べられます。あっという間に食べ終わってしまいました。
また、旧石狩燈台の燈器も展示されています。間近で見るとかなりの大きさ。この大きな燈器の光が、海のはるか遠くまで届いていたんですね。
ヴィジターセンターの2階は周囲を360度見渡せる展望デッキになっており、一方を見ると川の風景が見え、反対側を見ると海が広がり、この場所が川と海の合流地点であることを実感します。
3.はまなすの丘公園 アクセス~冬季の来園に関して
はまなすの丘公園へのアクセスは、自家用車の場合、JR札幌駅から国道231号線を通って約40分。
公共交通機関の場合、中央バス札幌ターミナルから「石狩線」に乗車し60分、終点「石狩」で下車後、徒歩20分です。
また、冬季は公園周辺の道路に除雪が入らないため、車で直接公園まで行くことはできません。徒歩の場合は強い海風にさらされますのでご注意ください。
- 住所
- 北海道石狩市浜町29-1
- 営業時間
- 4月29日から11月3日の季節営業 9:00-18:00(9~11月は17:00まで)
4.隣接エリアの立寄りスポット
4-1.カフェ「マウニの丘」
はまなすの丘公園ヴィジターセンターから車で3分ほどのところにあるのが、カフェ「マウニの丘」です。
店内は明るい雰囲気で、軽食やコーヒー、ケーキなどのメニューが揃っています。
一番の魅力と言えるのが眺望の素晴らしさ。大きな窓からはまなすの丘公園が一望でき、ゆったりとした時間が過ごせそうです。
日本海を見渡せるテラス席もあり、天気の良い日には海を眺めながらのブレイクタイムも魅力的ですね。
- 住所
- 北海道石狩市弁天町番外地
- 営業時間
- 11:00-17:00 月・火・水曜日定休 冬季休業
4-2.あそびーち石狩
はまなすの丘公園から車で5分程のところにあるのが、石狩浜海水浴場「あそびーち石狩」です。札幌からのアクセスの良さから、毎年多くの海水浴客で賑わう人気の海水浴場です。
あそびーち石狩には、海水浴エリアに隣接してテント設営エリアもあり、海辺でのキャンプを楽しむこともできます。
また、こちらも夕日の絶景スポット。
波の音を聞きながら、静かに沈む夕日を眺めるという非日常の体験がたまりません。
- 住所
- 北海道石狩市弁天町地先
- 営業時間
- 例年7月上旬~8月中旬まで ※2024年は7月6日(土)~8月18日(日)
- 備考
- 駐車場 普通車1日1,000円
4-3.番屋の湯
あそびーち石狩から歩いてすぐのところにあるのが、石狩天然温泉「番屋の湯」です。
茶褐色の温泉は「化石海水」と呼ばれ、太古の海水が海底から湧き出ているんだそう。
海水浴の後の日帰り入浴はもちろん、館内の2階には10室の宿泊施設があります。
また、番屋の湯にはカピバラがいて、気持ちよさそうに温泉に浸かるカピバラが可愛い!と人気です。
- 住所
- 北海道石狩市横町51-2
- 営業時間
- 10:00~24:00※メンテンナンスのため年に2~3回休館あり
- 備考
- 入浴料 中学生以上750円 小学生以下350円
忍冬
北海道札幌市生まれ札幌市在住。動物が好き、自然が好き、北海道が大好き。生まれ育った北海道を地元目線でご紹介します。
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