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北海道を知る旅のすすめ|北海道のアイヌ文化に触れるスポット5選

エリア
北海道全域
投稿日
最終更新日:2019年10月21日
”イランカラプテ”
この言葉、北海道に旅行に来た人ならば一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

「イランカラプテ」とはアイヌのあいさつの言葉です。
現在、アイヌ民族の人口は決して多いといえないのですが、彼らの文化やアートは北海道に住む人々に深い影響を与えています。

アイヌ文化について知ると、北海道の旅が一味ちがったものになりますよ♪

札幌都心部のアイヌ文化紹介スポット

JR札幌駅から大通にかけて、アイヌ文化に少しだけふれることができるスポットがいくつかあります。
まず、JR札幌駅西コンコースにある木彫りのモニュメント「イランカラプテ」。

アイヌ文化に触れるスポット5選

アイヌの長老が祭具を手にして客人をもてなす姿は、2013年に設置されたばかりですが、今ではすっかり駅になじんで、地元の待ち合わせスポットとして愛されています。

また、JR札幌駅直結のファッションビル「札幌ステラプレイス」の入り口には見事なアイヌ刺繍がディスプレイされています。

アイヌ文化に触れるスポット5選

繊細さのなかに力強さをあわせもつアイヌカルチャーは、世界中のクリエイターに大きな影響を与えています。

また、札幌駅前通地下歩行空間「チカホ」の入り口にも、小さな展示スペースが常設されています。
北海道とアイヌ民族について四か国語で説明されたパネルとアイヌ刺繍が展示されています。

アイヌ文化に触れるスポット5選
アイヌ文化に触れるスポット5選

もちろんアイヌアートは刺繍だけではなく、工芸品、踊り、音楽もあるので、次に紹介するスポットでアイヌ文化を体験してみてくださいね!

1. 阿寒湖アイヌコタン

アイヌ文化体験スポットの筆頭にあがるのが、道東旅行の定番コースにもなっている「阿寒湖アイヌコタン」です。

アイヌ文化に触れるスポット5選

かつては観光客の好奇心をそそるだけの施設というイメージがありましたが、近年のエコロジーブームや癒やしブームをきっかけに、アイヌ文化に対する人々の関心に徐々に変化が出てきたようです。

アイヌ文化に触れるスポット5選

アイヌは大地や生き物をふくめた自然界すべてを神とみなして、自然の恵みに感謝をささげ、祈っていました。
自然への祈りはやがて古式舞踊や音楽、叙事詩として発展し、独特の芸術へと発展していきました。

阿寒湖アイヌコタン

歌(ウポポ)と輪踊(リムセ)で構成されるアイヌの古式舞踊は、アイヌコタンに併設されている「アイヌシアター『イコロ』」で見ることができます。
儀式で踊るものや動物のしぐさを真似た踊りが多く、自然とともに暮らしてきたアイヌのスピリットを感じることができることでしょう。

アイヌ文化に触れるスポット5選

また毎年10月には、アイヌ伝統の儀式のほか、タイマツ行進、まりも踊りなどのイベントが楽しめるお祭り「まりも祭り」も開催され、多くの方が訪れます。

まりも祭り

【阿寒湖アイヌコタン】
住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉
アクセス:阿寒湖バスセンターそば
開館時間:10:00~22:00、年間無休
入場料:阿寒湖アイヌシアター イコロ・・・大人1,080円、小学生540円
ホームページ:http://www.akanainu.jp/
(阿寒湖の観光情報は)
阿寒観光協会まちづくり推進機構
http://ja.kushiro-lakeakan.com/

2. 白老ポロトコタン ※2018年3月末日で閉館

※本施設は、2018年3月末日で閉館。2020年4月24日、ウポポイ(民族共生象徴空間 国立アイヌ民族博物館/国立民族共生公園)として開業いたします。
ウポポイについての情報はこちらから。

次に紹介するスポットは「白老ポロトコタン」。

アイヌ文化に触れるスポット5選

登別市と苫小牧市の間にある白老(しらおい)町は以前からアイヌ集落が多い地区で、アイヌ文化を紹介するスポットとして知られていました。

もちろん、ここでもアイヌ古式舞踊の公演を見ることができますが、ポロトコタンの大きな特徴は、敷地内に本格的な野外博物館「アイヌ民族博物館」が設置されていることです。
複数の家を野外展示して、アイヌ集落の様子を再現しています。

アイヌ文化に触れるスポット5選
アイヌ文化に触れるスポット5選

また、生活に欠かせなかった北海道犬やクマが飼われているスペース、食用や薬用の植物が栽培されている植物園、アイヌ料理を体験できるカフェなどがあり、自然とともに生きていたアイヌの暮らしぶりを間近で体験できるようになっています。

なお、2020年にはポロト湖畔に、アイヌ文化を新たに発信する施設「国立アイヌ文化博物館(仮称)」が開設予定と、こちらも期待ですね♪

【※現在閉館中|アイヌ民族博物館(白老ポロトコタン)】
住所:白老郡白老町若草町2-3-4
アクセス:
【JR】JR白老駅から徒歩10分
【車】道央道白老ICから5km
開館時間:8:45~17:00
休館日:12/29~1/5
入場料:大人800円/高校生600円/中学生500円/小学生350円
電話番号:0144-82-3914
ホームページ:http://www.ainu-museum.or.jp/

3. 二風谷アイヌ文化博物館

日高地方の二風谷(にぶたに)地区も、アイヌ集落が多くある地域として有名です。
正式名称は「平取(びらとり)町立二風谷アイヌ文化博物館」。

アイヌ文化に触れるスポット5選

ここでは民具を中心に展示されています。その数は約4,000点、アイヌが日常生活で使用していたものはほぼ網羅されているといっていいでしょう。なかには国の重要有形民族文化財の指定を受けているものもあります。

アイヌの工芸品は自然の営みを幾何学的に表現したもので、繊細さと力強さをあわせもっています。

アイヌ文化に触れるスポット5選

こちらは、アイヌの弦楽器「トンコリ」。ギターをさらに繊細にしたような音色を持ち、プロミュージシャンにもファンが多い楽器です。
また、衣料品は和人から入手した和服の布が随所に巧みに使われていて、現在でも十分通用するデザイン。
クラフトに関心のあるかたならばぜひ訪れてほしいところですね!

展示だけではなく体験学習コーナーもあり、木彫りや刺繍の体験もできます(要予約)

【二風谷アイヌ文化博物館】
住所:沙流郡平取町二風谷55
アクセス:車が便利。(JR~バスおよび高速バスの手段もありますが、時間がかかります)
【札幌から】道央自動車道、日高自動車道・日高富川IC下車、国道237号経由で約1時間50分
【新千歳空港から】国道36号 、日高自動車道・日高富川IC下車、国道237号経由で約1時間
開館時間:9:00~16:30
休館日:4月16日~11月15日は無休、11月16日~4月15日は毎週月曜日、12月16日~1月15日は1か月休館
入場料:大人400円、小・中学生150円
(萱野茂二風谷アイヌ資料館・びらとり温泉ゆからとの共通チケットあり)
電話番号: 01457-2-2892
ホームページ:http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/

4. 札幌市アイヌ文化交流センター サッポロピリカコタン

札幌の奥座敷・定山渓温泉に行く途中にも、アイヌ文化の体験施設「ピリカコタン」があります。
前述の施設よりこぢんまりとしていますが、札幌市中心部から車で1時間以内と、アクセスに便利なロケーションにあります。

アイヌ文化に触れるスポット5選

こちらでもアイヌの家の野外展示、民具や衣料品が展示されています。

アイヌ文化に触れるスポット5選

また、不定期ですがイベントデーがあり、アイヌ古式舞踊パフォーマンスやアイヌ伝統祭儀の体験ができます。
アイヌ文化を体験するワークショップもよく開催されているので、事前にホームページのイベント情報をチェックしておきましょう!

すぐとなりには「小金湯温泉」があり、大人900円(こども450円)の日帰り入浴を楽しむことができます。小さいですが地元で人気の温泉なので、温泉好きなかたなら立ち寄って損はないですよ!

【サッポロピリカコタン】
住所:札幌市南区小金湯27番地
アクセス:
【車】
新千歳空港から道央自動車道北広島IC下車、国道230号線経由(約90分)
札幌市中心部から車で約40分
【バス】
札幌駅からじょうてつバス「定山渓温泉行き」「豊平峡温泉行き」に乗り「小金湯」下車(約70分)
開館時間:8:45~22:00(展示室と庭園は9:00~17:00)
休館日:月曜、祝日、毎月最終火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:展示室観覧料のみ有料。一般200円、高校生100円、中学生以下無料
電話番号:011-596-596
ホームページ:http://www.city.sapporo.jp/shimin/pirka-kotan/

5. 北海道博物館

北海道博物館は、2015年4月に開館したばかりの新しい施設です。

アイヌ文化に触れるスポット5選

以前からある「北海道開拓記念館」と「道立アイヌ民族研究センター」が統合されてできました。
ここでは、アイヌ文化の体験というよりは展示が中心になっています。展示コーナーには復元されたアイヌの家を中心に、生活用品などが展示されています。

アイヌ文化に触れるスポット5選

なかでも、アイヌ語を紹介する展示は比較的充実しています。
アイヌ語は文字を持たない言葉のため、ほとんどの表記は日本語のカタカナ書きになります。
アイヌを代表する歌のスタイル、ウポポ(輪唱)などで歌われるアイヌ語の不思議な響きを楽しんでみませんか?

北海道博物館のアイヌ文化展示

【北海道博物館】
住所:札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
アクセス:
【JR~バス】地下鉄新さっぽろ駅・JR新札幌駅からバスターミナル・のりば10(北レーン)ジェイ・アール北海道バス新22「開拓の村行き」に乗車し、「北海道博物館」で下車(乗車時間 約15分)
【車】
小樽・札幌方面から大谷地IC、苫小牧・千歳空港方面から札幌南IC下車
開館時間:
休館日:月曜日(月曜が祝日・休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日、その他臨時休館日あり
入場料:一般600円、大学生・高校生300円
北海道開拓の村との共通チケットあり:一般1,200円、大学生・高校生700円
電話番号:011-898-0466
ホームページ:http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/

あとがき

以上、北海道でアイヌ文化を体験できるスポットを紹介しました。
旅行スケジュールのなかという短い時間ですが、アイヌが生み出した芸術や工芸品を見たり体験すると、自然を尊び、敬意を払ってきたアイヌの生きかたが見えてくるような気がします。
そんな彼らの生きかたは今の社会に生きる私たちにさまざまなヒントを与えてくれるかもしれませんね!

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