秋冬の味覚・鮭!地元民おすすめの料理法
- 北海道全域
- 最終更新日:2019年3月12日
秋に産卵のため、ふるさとの川に戻ってくる鮭。
オスは脂がのっていて、メスのおなかにはおいしい卵がたくさん詰まっています。
そんな鮭は旬の秋に食べるだけでなく、古くから北海道の冬になくてはならない保存食としても活躍してきました。
そこで今回は秋冬の鮭のシーズンに北海道旅行をするときに、ぜひ食べていただきたいおすすめの料理法をご紹介します。
1.秋冬の味覚!鮭の魅力
一年を通して日本全国のスーパーなどで見かける鮭ですが、最もおいしいといわれているのが秋から冬にかけてとれたもの。
北海道内の河川で生まれた鮭は、豊富なえさを求めて海に出ます。
海で数年間を過ごし大きく成長した鮭は、子孫を残すため、生まれ川に戻ってくるシーズンが秋なのです。
そのためオスは栄養満点の脂がのった状態で、メスはおなかにたくさんの卵を抱えた状態で北海道の河川や沿岸に群れをなしてやってきます。
そんな鮭をよりおいしくしてくれるのが、北海道伝統の料理法なのです。
2.三平汁
鮭の調理法としてよく知られているのが、温かい汁ものとして食べる「三平汁」です。
三平汁にはさまざまな魚が使われるのですが、秋冬はなんといっても鮭が一番!
切り身だけでなくアラも一緒に入れることで、濃厚な鮭の風味を味わうことができる料理です。
一緒にダイコンやニンジンなどの根菜も入れるので、栄養価は抜群。
昆布のだしと鮭の塩分だけで味付けされる三平汁は、北海道の海のおいしさを味わえる一品です。
3.ちゃんちゃん焼き
鮭と一緒にたくさんの野菜を味わうことができるのが、ちゃんちゃん焼き。
鮭の半身の上に食べやすい大きさに切ったキャベツや玉ねぎ、きのこなどをのせて、味噌・日本酒・砂糖などで甘じょっぱい味付けをするのが基本です。
家庭によってはにんにくや唐辛子を使って味にアクセントをつけて食べるというところもあるそう。
鮭のちゃんちゃん焼きは鉄板を使って作る料理なので、キャンプなどのアウトドアでも人気です。
屋外で食べるちゃんちゃん焼きは、体を温めてくれます。
また屋内ではホットプレートを使って作ることも多く、一度にたくさん作れるので、パーティなどにもおすすめなんですよ。
4.昆布巻き
三平汁と同様に、鮭と昆布という北海道の海の幸2つを堪能できるのが、こちらの昆布巻き。
鮭を昆布で巻いてからしょうゆ・砂糖・みりんなどで煮込んだ料理で、北海道のお正月ではおせち料理にもよく登場するんですよ。
お店によっては鮭の中骨を利用するところも。
圧力鍋を使ってやわらかく煮込まれた鮭の中骨は、ほろほろと口の中で崩れるほどのやわらかさです。栄養もたっぷり!
昆布の間に鮭の身や中骨などが挟まれている重ね巻もおすすめの一品。
通常の昆布巻きよりも鮭の分量が多く、より鮭感が感じられます。
しょうゆやみりんなどで煮込まれていて、ご飯のお供にピッタリですよ。
5.ルイベ
ルイベはアイヌの人々が作り出した保存食です。
名前はアイヌ語でとけるという意味の「ル」と、食べものという意味の「イベ」という言葉が組み合わさったもの。
アイヌの人々は生鮭を冷凍して保存して、切って解凍してから加熱調理したり、そのまま食べたりしていたのだそうです。
一般的には加熱調理したものではなく、凍った生鮭を切り身にして食べる調理法がメジャー。
普通の刺身よりもとけるときに水分や脂が適度に抜けて、風味が増すともいわれています。
6.いくらのしょうゆ漬け
北海道のスーパーでは秋になると「生鮭子」が店頭に並びます。
北海道民にとっていくらは買うものではなく、家で漬けるもの。
鮭子が安く購入できるこの時期にたくさん購入して、しょうゆ漬けにして冷凍保存をしておくんですよ。
40度ほどのぬるま湯に鮭子を浸すことで、いくらだけがポロポロと取れてくるようになり、そのいくらをしょうゆなどで一晩漬け込めば出来上がり。
味付けは家庭によって違うので、人によって好みの味も変わってきます。
いくらのしょうゆ漬けはそのまま食べてもおいしいですが、ご飯との相性が抜群!
いくら丼にしたり、鮭の刺身とあわせて海鮮親子丼にしたりとバリエーションが豊富です。
家でたくさん漬けて、冷凍保存しておくことで、格安ないくら丼や海鮮丼が一年中楽しめます。
おわりに
北海道を代表する秋冬の味覚、鮭についてご紹介しました。
どれも北海道の伝統料理ですが、家で作れるものがたくさん。
北海道の飲食店で食べることができるもの多いので、今度秋冬の北海道を訪れるときには、ぜひ食べてみてくださいね。
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