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水揚量北海道1位!港町釧路で買いたい魚介とそのシーズン

エリア
釧路・阿寒・川湯・根室
投稿日
最終更新日:2019年2月27日
釧路は北海道で水揚量1位を誇る道東随一の港町!東京から飛行機でわずか1時間40分で釧路に到着します。

せっかく港町、釧路に来たのなら、旬のお魚を食べてみたいですよね!

そこで今回は、この時期に行くのなら、これを買えばOK!シーズンごとに買うべき&食べるべき魚介を一挙にご紹介していきます。

1. 日本有数の水揚げ量を誇る釧路

釧路の魚イメージ

釧路はサケ、スケトウダラ・シシャモ・マダラ・昆布・サンマ・イワシ・サバ・イカ・ワカサギなど1年を通して豊富な魚介類が水揚げされます。

釧路の漁業は、江戸時代の末期から明治のはじめにかけて昆布を採ることから始まったとされています。

平成28年の釧路の水揚量は11万4千トンで全国4位、道内で1位。釧路で多く獲れた魚種はイワシ、スケトウダラです。

釧路では地元船だけではなく、大中型まき網船団の外来船誘致活動、マツカワ・クロソイ・ハタハタなどの増養殖事業、サバやイワシ、シシャモ、サンマ、スケトウダラなどブランド確立の取り組みも行っています。

2.1月〜3月 釧路で買うべき旬の魚介

釧路市では、水揚げされる豊富な水産物の中から、特に生産者が自信と誇りを持っておすすめする「旬」の魚を「プライド釧魚(通称:プラ釧)」として月ごとにPRしています。

それではさっそくシーズンごとに買うべきお魚をお教えしていきましょう!

釧路の魚画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

1月:砂ツブ、ホッキ貝、タコイカ

【砂ツブ】
砂ツブや灯台ツブは醤油煮や酒蒸し、鍋物などにして食べられます。

【ホッキ貝】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

東北以北の沿岸にしか生息していない二枚貝。
刺身も好まれますが、加熱するとよりうまみが増します。バター焼きや酒蒸しにしても美味しいです。

【タコイカ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

濃い紫褐色で、足が8本のイカ。子どものうちは普通のイカ同様10本足ですが、親になったときには8本足になるのでタコイカと名付けられました。

生食ではなく、主に煮たり、焼いたり、揚げたりと惣菜等に加工されることが多いです。

2月:ワカサギ、タコイカ

【ワカサギ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

阿寒湖のワカサギは一生湖内で生活し、漁業以外にも氷上釣り等、遊漁の主要種にもなっています。

天ぷら、から揚げ、佃煮などにすると美味。

3月:ソウハチ、ヤナギガレイ、ハッカク

【ソウハチ、ヤナギガレイ(カレイ類)】
ソウハチ、ヤナギガレイは一夜干しにして焼き魚・フライで、マガレイ、ババガレイ、サメガレイは煮魚にして食べるのがオススメ。

【ハッカク】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

表面は硬い骨板で覆われており、角ばった見た目。
刺身や鍋物にされるほか、味噌を塗って焼く「軍艦焼き」にして食べられます。

3.4月〜6月 釧路で買うべき旬の魚介

4月:アカガレイ、早採コンブ

【アカガレイ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

体は長円形で口が大きく、表側の体の色は淡褐色、裏側は白色ですが、漁獲されると内出血したように赤くなります。

塩焼きや煮付けにしてもおいしいです。

【早採コンブ】
4〜5月に採集されるものが、早採コンブです。
ゆでて細切りにしたものは、サラダコンブとして人気。

5月 トキシラズ、サクラマス、マツカワ、マガレイ、サメガレイ、早採コンブ

【トキシラズ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

一般にサケは塩焼きやムニエル等広く普及しています。
春から初夏にかけてとれる若いサケをトキシラズといい、秋鮭よりも脂ノリが良いです。

季節はずれに獲れるのでトキシラズ(「時を知らない」)という名がついたとも言われています。

中でも船上活〆したものを「釧路定置トキシラズ」と呼んでいます。

【サクラマス】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

産卵期になると桜色の斑紋を示すのが特徴。

塩焼きやフライなどにし、一度冷凍すれば刺身でも食べられます。

【マツカワ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

「マツカワ」(カレイ類)の身は、厚くて歯ごたえがあり、刺身で食べるのがおすすめです。

【マガレイ】
マガレイ、ババガレイ、サメガレイなどは煮魚にして食べると美味。

【サメガレイ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

サメガレイ、ババガレイ、マガレイには煮魚が適しています。

6月:トキシラズ、ニシン、ヒメマス、灯台ツブ、棹前コンブ

【ニシン】
鮮度が良いと背側が鮮やかな青黒色をしています。塩焼きや煮物など調理され、身欠きニシンや数の子など加工品も多様です。

【ヒメマス】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

阿寒湖原産の魚で、一生を湖で生活。白銀の美しい体形、美味しさは全国的に知られています。

塩焼きが一般的ですが、刺身やルイベ(冷凍保存した魚を凍ったままで食べること)にしても美味しいです。

【灯台ツブ】
灯台ツブは酒蒸しや醤油煮にして食べるのがおすすめ。コリコリした歯ごたえがより美味しさを引き立てます。

【棹前(さおまえ)コンブ】
ナガコンブのうち、6月の数日間で採集されるコンブは成コンブになる前に間引きされるコンブで棹前(さおまえ)コンブと呼ばれています。

とても柔らかく、昆布巻き、結び昆布などに加工されています。

4.7月〜9月 釧路で買うべき旬の魚介

7月:マツブ、ナガコンブ

【マツブ】
マツブは寿司ネタや刺身にして食べられます。

ただし、マツブにはテトラミンという毒素があるため、刺身で食べる際には除去する必要があります。

【ナガコンブ】
釧路のコンブは10m以上にもなる日本一長いコンブ。

釧路で獲れる昆布漁獲量の7割はナガコンブで、ナガコンブは、出汁をとるだけでなく、柔らかいので食用の昆布として利用。
水深5〜6メートルに群生し、成長すると、長いものは約20メートルにもなります。

8月:イワシ、イカ、ナガコンブ

【イワシ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

釧路沖にいる摂餌(せつじ)中のイワシを漁獲するため、新鮮で別格の脂ノリ!
焼き物等にも向きますが、鮮度がいいものは刺身にして食べられます。

釧路では、この良質なイワシを「北釧(ほくせん)まいわし」と名付けてPRしています。

【イカ】
体色が茶色のものほど鮮度がよく、刺身や煮物に利用されます。

9月:イワシ、サバ、サンマ、秋鮭、イカ、クジラ、厚葉コンブ

【サバ(マサバ)】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

釧路のサバは、イワシ同様摂餌期のため、まるまると太って質の良い脂を蓄えています。

釧路では、この立派なサバを「北釧鯖(ほくせんさば)」と名付けて、新しい名物として売り出し中。

【サンマ】
釧路の秋の風物詩として知名度が高いサンマ。
塩焼き等が一般的ですが、鮮度のよいものは刺身にして食べられます。

口の端が黄色になっていると鮮度が良いです。

【秋鮭】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

秋鮭は、秋に産卵のために川へ戻るところを水揚げされます。秋に捕れるため秋鮭と呼ばれます。

身の色の赤さは、食べている小エビなどの色素によるもので、実は白身の魚です。秋鮭の卵はいくらとして重宝されています。

【クジラ】
釧路では毎年9月頃に調査捕鯨を実施。地元で生のクジラを味わうことができ、人気。

竜田揚げ等だけでなく刺身やユッケ等も好まれます。

【厚葉コンブ】
厚葉コンブは9月に採集され、その名の通りナガコンブより身が厚く煮くずれしにくいです。

佃煮や昆布巻きなどの加工品として食べられています。

5.10月〜12月 釧路で買うべき旬の魚介

10月:サバ、秋鮭

11月:スケトウダラ、マツカワ、シシャモ、ハタハタ

釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

【スケトウダラ】
釧路の冬の中心魚。鮮魚としても流通。昆布じめ、刺身なども味わえます。

身はクセのない白身で鍋物などに利用される他、すり身にしてかまぼこ等に加工されます。卵はタラコとして広く需要があります。

【シシャモ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

北海道太平洋沿岸のみで漁獲される貴重な魚。
広く流通している「カラフトシシャモ」に対して「本シシャモ」とも呼ばれています。

釧路港で水揚げされ、一定の基準を満たしたシシャモは、「釧路ししゃも」としてブランド化しています。

【ハタハタ】
黄褐色に不定形の黒斑を持つ体色が特徴。煮つけやいずしが有名です。

卵は「ぶりこ」と呼ばれ、重宝されています。

12月:スケトウダラ、マダラ、ババガレイ、キチジ、クロハモ、タコ、毛ガニ

【マダラ】
体が大きい個体が多く、1mを超える個体もみられます。

鍋物やフライ等に調理され、白子は「タチ」と呼ばれて人気が高いです。

【ババガレイ】
釧路のカレイは身が厚いのが特徴。ババガレイは煮魚で美味しくいただけます。

【キチジ(メンメ)】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課
釧路では「メンメ」と呼ばれる高級魚。

頭のトゲが発達し、背ビレにある黒い模様が特徴的。上品な脂乗りで、煮つけや鍋物、湯煮などで食べられます。

【クロハモ】
名前とは異なり、アナゴの仲間です。深海魚で、全長80cmほどにもなります。

店頭で並ぶことは少ないですが、白身で脂が乗っており、かば焼き等の加工品に利用されます。

【タコ】
釧路では主にマダコ、オオダコと呼ばれるミズダコが漁獲され、煮ダコや酢ダコに加工されます。

【毛ガニ】
釧路の魚イメージ画像提供元:釧路市役所 水産港湾空港部 水産課

毛ガニは身の味がよく、カニみそが多いことで知られ、塩ゆでや刺身など、身の味わいが楽しめる調理法が好まれます。

6. 知っておきたい!旬の魚介が買えるスポット

釧路の魚イメージ

各漁協直売所・直売店(土曜市など)、和商市場、市内スーパー、イベント会場などで購入できます。

【各漁協直売所】
・釧路市漁業協同組合
住所)釧路市浜町3番12号
TEL)0154-22-5151
営業時間)9:00~17:30
定休日)日、祝祭日

【市場】
・釧路和商市場
住所)釧路市黒金町13丁目25
TEL)0154-22-3226
営業時間)
*4月~12月 
月~土 8:00~18:00 (日曜営業の場合 8:00~16:00)
(但し12月の日曜営業は 8:00〜18:00)
*1月〜3月
月~土 8:00~17:00(日曜営業はありません)
※店舗・季節によっては店舗により営業時間が異なる場合がございます。詳しくは各店舗にお問い合わせください。

【イベント】
毎年9月上旬~中旬に「Oh!!さかなまつり」(釧路おさかなまつり実行委員会主催)が開催。 (平成29年度は9/10)
釧路副港市場マリントポス特設会場で旬の魚が販売されています。

・マリン・トポスくしろ
住所)釧路市浜町3-18
TEL)0154-22-0191

7. 釧路と「くじら」

釧路の魚イメージ
釧路では、昭和25年(1950年)から学校給食に鯨肉がメニューに登場。
当時は牛肉、豚肉、鶏肉の3分の1〜4分の1の価格で流通していたため、家庭での消費も含め、より身近なものになっていました。

昭和63年(1988年)以降しばらくの間、捕鯨の歴史が途絶えていた釧路。

国(水産庁)が行う平成14年(2002年)の第2期北西太平洋鯨類捕獲調査により、「調査捕鯨の基地」「くじらのまちづくり」として新たなスタートを切り、
調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約第8条に則って「クジラがどのようなものを食べ、その行動が漁業にどのような影響を与えているのか」について科学的に調査するために実施。

釧路市は、この調査捕鯨の基地港として国内外にアピールするとともに、鯨文化や鯨食文化の振興や発展を官民が一体となって推進しています。

参考)
釧路くじら協議会ホームページ(取組の内容を掲載しています)
http://www.suisan-kushiro.jp/kujira/index.html

8. 釧路の水産業を知るなら「マリン・トポス くしろ」

釧路の魚イメージ

マリン・トポスくしろは、釧路の水産に関する資料等が数多く展示されている施設です。

水産業の実態をパネルや映像、クイズ、実際に使用されていた漁具などを通じて楽しく学ぶことができます。

施設のそばにある副港市場は、Oh!!さかなまつりの会場となり、毎年多くの人で賑わっています。

【釧路市水産資料展示室 マリン・トポス くしろ】
◯所在地:釧路市浜町3-18 くしろ水産センター3F
◯連絡先:0154-22-0191(釧路市水産課)
◯開場時間:9:00〜16:00(入場は15:30まで)
◯入場料:無料
◯休場日:日曜日・祝日(8月1日〜9月30日までは無休)
◯開場期間:5月〜10月
◯アクセス:釧路駅から約2km、釧路空港から約19km
      釧路バス 新富士新野線28「副港入口」で下車(徒歩10分)

おわりに

釧路の魚イメージ
釧路の水揚げ量は北洋漁業の基地となった昭和30年頃から増え始め、現在も日本有数です。

港町 釧路で獲れた魚介は格別!ぜひ季節ごとに堪能してみてください。

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