読めそうで読めない【北海道の難読地名】
- 北海道全域
- 最終更新日:2025年1月17日
北海道の地名の80%以上はアイヌ語が元になっていて、アイヌ地名の「音」に漢字をあてているのですが、漢字そのものの意味を度外視し、1つの地名に音読み・訓読みが混ざっていたりもするので、難読度は高め。
今回は旅行中に見つけられたら旅の楽しさちょい増ししそうな地名をピックアップしました!
足寄
見る時間・場所によって見え方が異なるオンネトー(別名五色沼)が有名。場所は帯広の北東、北海道の内陸部にあります。
正解は「あしょろ」。アイヌ語の「エソロペッ」が語源になっています。文字で見てしまうと到底結びつきませんが、「エソロ」を繰り返して言ってみると「あしょろ」っぽくなるような。
難易度:★☆☆☆
倶知安
倶知安町と言えば、ニセコ観光の一大拠点ヒラフエリアがある町で知名度は抜群。豊富で良質な雪は世界中のスキーヤー魅了してやみません。
正解は「くっちゃん」。由来は諸説あり(いずれもアイヌ語が起源。
難易度:★☆☆☆
興部
紋別の北側にある興部と言えば牛乳!町の主産業は酪農で、雪印メグミルクや生キャラメルで有名なノースプレインなどの工場があります。
正解は「おこっぺ」。アイヌ語の「オウコッペ」が語源です。
難易度:★★☆☆
訓子府
訓子府メロンというブランドメロンが町のイチオシ。町の主要道路の街灯にはメロンがぶら下がり、メロンをモチーフにした公衆トイレもあります。メロン推しです。
正解は「くんねっぷ」、語源のアイヌ語は「クンネプ」。うむ!
難易度:★★☆☆
長都
訓子府までは市町村名なので、そこそこ知名度ですが、字や駅名レベルになると難易度はグンとあがります。
お次の長都は多くの観光客の方が通っている地名です。というのも千歳駅の隣の駅なので、新千歳空港から札幌までJRを利用するなら絶対通っています。
正解は「おさつ」。あまり難読地名で挙げられることはありませんが、読めました?
難易度:★☆☆☆
大楽毛
こちらは「おたのしけ」。”楽”の字がなんだか陽気な雰囲気を醸していますが、アイヌ語「オタノㇱキ(砂浜の中央)」を語源としています。
釧路-札幌の都市間バスでは停車する場合もあるので、バス旅の方は出会えるといいですね!
難易度:★★☆☆
留辺蘂
北見市の郊外、留辺蘂は「るべしべ」には温根湯温泉や北の大地の水族館、北きつね牧場などがあり、道東内陸部のいち観光スポットです。
冬の週末、温泉街では打上げ花火があがります。
難易度:★★★☆
花畔
北海道の難読地名で頻出する花畔は「ばんなぐろ」と読みます。
アイヌ語の「パナ・ウングル・ヤソッケ(川下人の漁場)」とある通り、石狩川の支流沿いにある地名です。
難易度:★★★★
濃昼
こちらも北海道難読地名のお馴染み、「ごきびる」。
石狩市北部の海辺のエリアで、古くから船着き場として人びとが生活があった場所だったよう。
難易度:★★★★
重蘭窮
北海道のなかでも釧路方面は難しい地名があるイメージ。
牡蠣が有名な仙鳳趾(せんぽうし)村にある重蘭窮は「ちぷらんけうし」と読みます。アイヌ語では船を下す場所の意。
幹線沿いに民家が点在し、その中には近海で獲れた水産物を販売するお店がポツンポツンとあるような、のどかな海辺のエリアです。
難易度:★★★★
知方学
重蘭窮と同じ仙鳳趾村にある知方学は「ちっぽまない」と読みます。
釧路、厚岸、浜中の海沿いにのびる道道142号は「北太平洋シーサイドライン」とも呼ばれ、爽快な海辺のドライブを楽しめるほか知方学など難読地名が連続して出現する難読地名ラインでもある!
難易度:★★★★
北海道の地名から昔を知る
北海道の地名でよく耳にするベツやナイはそれぞれ川・沢の意味だそう。
例えば、皆さんご存じの「札幌」も由来はアイヌ語。「サッ・ポロ」または「サッ・ポロ・ペッ」が語源とされています。
それぞれの音節に意味があり、サッ=乾いた、ポロ=大きい、ペッ=川⇒「乾いた大きい川」という具合。
つまり北海道の地名には地形や土地の様子、土地の機能が地名の中にエッセンスとして宿っているので、その由来を知ることで土地の歴史に触れられるという事。
今回はごく一部の地名しかご紹介できませんでしたが、北海道旅行中に難読地名にあったら、読み方とその由来も調べてみてくださいね。
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