北海道のカニを食べつくそう!カニの種類と食べ方
- 北海道全域
- 最終更新日:2019年3月1日
北海道では、毛ガニやタラバガニ、ズワイガニなど日本で獲れる代表的なカニはもちろん、アブラガニ、花咲ガニといった変わり種のカニを味わうことが出来ます。
しかも広い北海道には、道内各地に漁場があり、それぞれの種類のカニの水揚げ量日本一を誇っているんです。
さらに漁場によって気候が違う北海道では、季節ごとになにかしらのカニの旬があるのも嬉しいところ。どの季節に訪れても旬のカニを食べることができるのです。
そこで今回は、北海道で獲れるカニの特徴と漁場、旬を詳しくご案内。併せておすすめの食べ方もご紹介します。
1.タラバガニ
まず、ご紹介するのは、「タラバガニ」。トゲトゲの甲羅と太くて長い脚が特徴的で、カニといわれて真っ先にタラバガニを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
北海道での漁期は、1月~5月と9~10月。北海道の最北端にある稚内市の稚内港がタラバガニ水揚げ量日本一を誇っています。
特にオホーツク海の流氷が去った「海明け」後の4~5月は、タラバガニの甘味が強くなるので最も美味しい時期といわれています。
さて、実はタラバガニ、生物学的にはヤドカリの仲間であり、足も他のカニより2本少ない8本。カニの美味しさのひとつであるカニ味噌も味はイマイチなんだそう。
しかしながら、長くて太いタラバガニの脚は絶品。高級食材のひとつでもありますよね。
旬のタラバガニの脚は、一度茹でて冷凍したものを自然解凍して食べるだけでもプリプリとした食感と濃厚な甘みを楽しむことができます。
現地で召し上がるなら、ゆでたてを頬張るものいいですが、刺身やかにしゃぶなど新鮮なタラバガニならではの食べ方もおすすめです。
2.アブラガニ
画像提供:網走市観光協会
タラバガニとよく似た風貌の「アブラガニ」。北海道では、道東の網走で水揚げされています。ゆでる前はからだの色が青みがかっていて、別名「アオガニ」とも呼ばれています。
漁期が1月~6月と長く、ほかのカニよりも安価で手に入りやすいカニで、一般的には、タラバガニより風味が劣るといわれていますが、北海道で食べる新鮮なアブラガニは、甘みも強く食感も抜群。
タラバガニに比べると味が淡白ですが、アブラガニの方が食べやすくて好きという人も少なくないようです。
アブラガニは、茹ですぎると身が固くなってしまうので、火を通すなら、焼くか揚げるのがおすすめ。
特にアブラガニの天ぷらは、ボリューム満点で食べ応えも抜群。淡白な味を活かして、天つゆをたっぷりかけた天丼にするのもいいですね。
そのほかカニ炒飯や蟹ご飯など、リーズナブルな価格を活かした贅沢な食べ方もおすすめです。
3.毛ガニ
全身が毛でおおわれていて、ほかのカニに比べると小ぶりな毛ガニ。カニ味噌くらいしか食べるところがないと思われがちですが、引き締まった身は濃厚で繊細な味わい。
カニ味噌にその身を和えて味わえば、しっかりとしたカニの身とまろやかなカニ味噌が口の中で最高のハーモニーを奏でてくれます。
また、毛ガニは洋食メニューとの相性も抜群。カニの身とカニ味噌をたっぷり使ったパスタやグラタンなどもおすすめです。
4.ズワイガニ
北陸や関西などの日本海では、冬のグルメとして有名なズワイガニ。本州で獲れるズワイガニは、「本ズワイガニ」という種類ですが、北海道でズワイガニと言ったら「紅ズワイガニ」のことを指します。
紅ズワイガニの旬は、4月~6月。日本海側の利尻礼文沖や江差沖がその漁場です。
本ズワイガニ比べ、水分が多く味が劣るといわれる紅ズワイガニですが、北海道の新鮮な紅ズワイガニは、身が甘くジューシー。その瑞々しさをいかして、刺身で食べるのがおすすめです。カニ味噌も絶品なので、ぜひ味わってみてくださいね。
5.花咲ガニ
道東沖えりも岬から、根室迄の太平洋沿岸で水揚げされる「花咲ガニ」。全身にゴツゴツとしたとげがあり、茹でると花が咲いたように真っ赤になることからこう呼ばれるようになりました。
7月~9月と漁期も短く漁獲量も少ないため、北海道民でもなかなか食べることができない「幻のカニ」との呼び声も高いカニです。
独特の甘みと濃厚な味わいが一度食べたらクセになるといわれる花咲ガニ。おすすめの食べ方は、北海道では「鉄砲汁」と呼ばれるカニの味噌汁。
ぶつ切りにした花咲ガニを贅沢に使った味噌汁は、旨味たっぷりで何杯でもおかわりできてしまいます。
まとめ
以上、北海道で獲れる5つのカニの特徴と美味しい食べ方をご紹介しました。
北海道の各地には、カニを美味しく食べさせてくれるお店や宿もたくさんあります。また市場に出向いてお土産に選ぶのも北海道旅行ならでは。
皆さんも北海道へ旅行にお越しの際は、美味しいカニを召し上がってくださいね。
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