なまら?ちょす??道産子が教える北海道弁の基本13選
- 北海道全域
- 最終更新日:2019年3月11日
ただ、長く会話をしていると、時々、「ん?今なんて言ったのかな?」というような言葉が出てきたりするようです。それが北海道弁かもしれません。
北海道の人は北海道弁だとは知らないで使っているパターンも多いようです。ではたくさんある北海道弁の中から厳選した13選をチェックしてみましょう。
もくじ
1.「うるかす」
「うるかす」=「ふやかす」
「カレーの鍋、食べ終わったら水入れて、うるかしておいてね。」
「もう少ししたら家につくから、無洗米うるかしておいてね。」
という感じにつかいます。
実はこの「うるかす」が、北海道弁だと気が付いていない北海道民は多いかもしれません。これは北海道の人達はよく使っている気がします。
うるかしてはダメな食べ物です
2.「しゃっこい」または「ひゃっこい」
「しゃっこい」または「ひゃっこい」=「冷たい」
「しゃっこい」と発音する人と「ひゃっこい」と発音する人がいます。両方とも、間違いなく使われています。冬、冷たい水や雪などに触って「ひゃっこい」とか「しゃっこい」とかいいます。
ただし、この言葉は関東全域でも使われているようですね。
しゃっこい日常の風景から
3.「ゴミを投げる」
「投げる」=「捨てる」
「ゴミ投げて~!」と北海道の人に言われたら、決して、その人に向けて投げないでくださいませ。これは知っている人が多いかもしれませんね。結構今でも使っています。この「投げる」は無意識のうちに出てしまう北海道弁の最有力候補かもしれません。
4.「しばれる」
「しばれる」=「冷える」
「明日の朝はしばれるようだよ。水道凍結に注意するだよ~」という感じで使います。これは冬はわりと聞く表現です。特に、シニア世代の人達ではよく使うことばでしょう。
ただし、この言葉は東北でも使われているようです。ですから、北海道弁とは言い切れませんが、寒い北海道にとてもよく似合う言葉ではないでしょうか。
しばれるけど楽しい、さっぽろ雪まつり
5.「こわい」
これは「疲れた」という意味なのです。
「今日こわいから、はやめに寝るわ~」というような使い方をします。これも使っている人は使っています。年配の方などですと、よく使っているかもしれません。
「外、しばれてたっしょ~!?雪かきどど~もね~。こわいっしょ~?今日の雪、重そうだったもんね~…」という台詞、北海道らしいですよね。「~っしょ~!」という使い方も北海道っぽいですよね。とても親しみが持てる感じ、普通っぽい感じなので、北海道弁初心者でも使いやすいでしょうね。
「ねえ、そのカステラおいしいっしょ~?(おいしいでしょ)」とか、「これいっしょ~!(これいいでしょ)」などと使うのです。なかなかいっしょ~!?
ほっけ、おいしいっしょ~??
6.「ごんぼほる」
「ごんぼほる」=「駄々をこねる」という意味です。
「うちの子、私がちょっとあそこのコンビ二行ってくるから、待っててって言っただけで、すぐにごんぼほるんだわ~。困ったもんだわ~」という感じに使います。これは若い世代では知らない人も多いかもしれません。また、正確な意味を知っている人も少ないかもしれません。
漢字で書くと「牛蒡掘る」です。この漢字でピンとくる人もいるでしょう。「ごぼう」は掘るのがすごく大変らしいのです。 それが由来のようです。
7.「ちょす」
「ちょす」=「構う」「いじる」
「うちの旦那、まあ~、娘がかわいくって、しゃ~ないみたいでさ~、ちょすんだわ~。で、泣かせるんだわ~。泣かせると、私が大変でしょや~って言うんだけどさあ…」のような感じで使います。
8.「はんかくさい」
「はんかくさい」=「おっちょこちょい」「まぬけ」
「家の息子、ホントはんかくさくて、な~んもない所で転んだりするんだわ~…。」のような感じで使いますね。
あまり聞かなくなりましたけれど、シニア世代の人では使っているのは聞いた事があります。最近の子供達はどうでしょうか。
9.「あめる」
「あめる」=「くさる」「傷む」
「最近、暑いから、食べ物気をつけなよ~。すぐあめちゃうから。食あたりして下痢になったら大変だよ~」という感じで使います。これはある一定の年齢上の人ですと、使わなくても聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
生ジンギスカンはあめちゃうのでお早めに・・
10.「ばくる」
「ばくる」=「交換する」
「私の福袋の中に入ってたTシャツってピンクだったんだよね。ようこちゃんの福袋に入ってたTシャツブルーって言ってたよね?ようこちゃん、ピンク好きだよね?私のとばくらない?私、ピンク嫌だ!」という感じに使います。
この「ばくる」というのは使いやすい北海道弁なのですけれどね。「交換して~」と言うよりも、「ばくって~」のほうが、短くて使いやすい感じがしませんか?ただ、北海道の人が全員使っているかどうかは定かではありません。
11.「あずましい」
「あずましい」=「居心地がいい」
「今度引っ越したお家、ちょっとだけ大きくなって、あずましくなったから、暇な時、ちょっと遊びにくればいっしょ~♪」のような感じで使います。
「歯医者さん、混んでいて待合室の椅子、ぎっちぎちでさあ~、あずましくなかったわ~」というような感じで、否定形で使うほうが多いようです。
あずましい風景ですね
12.「かっちゃく」
「かっちゃく」=「ひっかく」
「痒いのはわかるけれど、あまりかっちゃかないほうがいいよ、そのじんましんみたいなやつ。よけい、かゆくなるよ!」という感じで使います。
13.「なまら」
「なまら」=「とても」
お馴染みの代表的な北海道弁の代表的な言葉ですね。しかし、これ、実際は聞けるチャンスは多くはないでしょう。特に成人女性は人前では滅多に使わないでしょう。「女の子はなまらとか使っちゃいけません」などと言われて育った人もいるはずです。ちょっとインパクトが強い言葉という感じがします。
しかし、親しい人とか、家族だけの時には使う場合もあるかもしれません。「このロールケーキな(ん)まらうまいべさ~!」という感じの言葉が聞こえてきたら、「なまらいいべさ~♪」
なまらかわいい北海道の動物たち♪
さて、北海道弁特集、いかがでしたか? 地域や年代によっても、使ったり使わなかったりする北海道弁があるようです。北海道って、とっても広いですからね。また、若い世代になるにしたがって、北海道にいながら、北海道弁をあまり知らない人も多いかもしれません。
それでも、時々、ぽつぽつと北海道弁が入ったりすると、何となくほっとするような、暖かいような感じに聞こえるのですよね。ちょっと頑張って、北海道弁を使ってみませんか?
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