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雄大な北海道を収めたい!一眼レフ/ミラーレス初心者向け「写真撮影」10つのコツ

エリア
北海道全域
投稿日
最終更新日:2021年5月18日
誰しも一度は憧れる国内の旅行先「北海道」。際限のない大自然が根付き、日常とは一線を画す様々な風景が広がります。そんな北海道、訪れるならぜひ素晴らしい旅にしたいですよね?

そこで今回ご紹介したいのが、北海道の写真の撮り方です。高性能なスマートフォンが登場している昨今ですが、絶景の宝庫と言える北海道へ旅に出るなら、ぜひ一眼レフやミラーレスカメラといった、より高画質のカメラを持参したいもの。

以前私が北海道で撮影した写真を使いながら、初心者向けに10つのコツをお伝えします。
前半7つは構図について、後半3つは撮影法について触れています。

1.北海道のスケール感を出すには、広角で空を大きく収める

一眼 初心者 撮り方

Canon EOS9000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/500秒 f5.6 PLフィルター 能取岬灯台

カメラ初心者のとき、つまずいてしまうのが細かな設定について。マニュアル撮影なら細部まで設定を変更できますが、慣れるまではスムーズに撮影するのは中々至難の技。そこでまず、オート撮影を前提に、写真の第一印象を形作るフレーミング(構図)についてお話しします。

北海道の風景を撮影するとき、まず試して欲しいのが、ダイナミックに空を使った構図。平面的になりがちな景色に、敢えて大きく青空を取り入れることで、北海道のスケール感が伝わる写真が撮れます。

空は目の前の被写体を引き立てる効果があるため、上の写真では青と相性の良い白亜の灯台を合わせてみました。

2.迫力と臨場感!地形をメインに、コントラスト高めに味付け

一眼 初心者 撮り方Canon EOS8000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/1000秒 f3.5 神威岬

一方で広大な地平線が広がり、息を呑む地形美も数々見せてくれる北海道。その迫力を思う存分写真に残したいなら、地面を広く切り取ってみましょう。撮影場所としては展望台や岬などがオススメです。

細部の設定でコントラストやシャープネスを少し高めに設定し、広角で撮影すれば、際限のない北海道の大自然を写真に収めることができますよ。

上の写真は積丹半島・神威岬。引き込まれる奥行きを生かしながら、まるで竜の鱗のような地肌を撮影してみました。

3.のっぺりとした平面風景はオリジナル3段構成を探す

一眼 初心者 撮り方Canon EOS9000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/160秒 f5.6 PLフィルター 羅臼町

美しい海も北海道の特徴ですが、ややもすれば、平面的でのっぺりしてしまいます。そこでコツとしては、撮影画面を縦に三分割し、海の水平線を下から1/3の位置にもってくるのがオススメです。
一眼 初心者 撮り方
これだけで単調さが解消されますが、もし可能なら三段構成を探してみてください!例えば、羅臼町の沿岸で撮影した上の写真。真っ青な根室海峡と、羅臼灯台&国後島、透き通った空を分割して撮影してみました。

これだけで北海道ならではの最果て感を、絵画のようなフレーミングで伝えることができます。

4.広大に続く直線道路は、圧縮効果・左右対称の構図で!

一眼 初心者 撮り方Canon EOS9000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/000秒 f5 PLフィルター 富良野ジェットコースターの道
北海道でもっとも特徴的な風景は、自然の中を走る道です。観光スポットではない場所でも、ふと車で走っているだけで、心惹かれるシーンに出会うことがあります。

中でも強くお勧めしたいエリアが内陸部の美瑛・富良野。ゆるやかなアップダウンに伴って、いたるところにジェットコースターのような道が張り巡らされています。

そんな道は道を挟んで左右対称に。少しズームして写す範囲を狭める事で遠近感が薄れ、一本道全体がより際立ちます。これは専門用語で言うところの圧縮効果というものです。くれぐれも車が来ていないか確認しながらカメラを構えましょう。

5.雄大な自然に飛び込むワインディングを探そう

一眼 初心者 撮り方Canon EOS9000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/400秒 f4 PLフィルター 知床五湖までの道
一方で道といえば、カーブこそ壮大な景色を演出してくれます。北海道には数々の名山が存在し、その山麓を通る道は、絶景の宝庫です。中でも特におすすめなのが、世界遺産・知床半島エリア。

ウトロから羅臼をつなぐ知床横断道路(知床峠)からは、主峰の羅臼岳が雄大にそびえ、知床五湖まで向かう知床公園線の一区間は谷のようになっており、そこからは屋根のような知床連山が望めます。

大自然の中で延びる曲がりくねった道と山、空をバランスよく画面の中に収めるのがコツです。ツーリングを楽しむホッカイダーも何だか絵になりますね!

6.シルエットを生かす。暗い景色こそ一眼レフの出番

一眼 初心者 撮り方Canon EOS8000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/200秒 f4.5 美瑛の夕焼け
一眼レフやミラーレスなど高画質のカメラとスマートフォンの大きな違いは、暗所にとても強いこと。画像センサーの関係上、どうしてもカメラに分(ぶ)があります。そのため、ぜひ日の出や日没のタイミングを狙ってみてください!

上の写真は、日本で最も美しい村の愛称をもち、ゆるやかな丘が続く美瑛の夕暮れ。アクセントとして、一本の木のシルエットを入れて撮影してみました。

日が沈む時間には明暗の差やシルエットをうまく使うことで、絵画作品のような写真を撮影できます。

7.食べ物は角度を変えつつズームで覗こう

一眼 初心者 撮り方Canon EOS8000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/160秒 f4 海鮮丼
北海道旅行では「食」も楽しみの一つ。喉を唸らせた、美味しい思い出を、せっかくなので写真に残したいですよね。風景写真と食の写真は、構図の探し方が結構違うので、ワンポイントアドバイス!

基本的に全て写そうとせず、少し斜めから覗き込むように、ズームをしてみてください。そうして美味しそうに見える構図を直感的に探します。

ピントも重要です。一番くっきりさせたいところにピントを合わせたら、ピンボケしないように確実にシャターを押します。室内では暗くなりがちなので自然光が届くところで撮影すると良いでしょう。

8.確実なピント&連写で一期一会の出会いを逃さない

一眼 初心者 撮り方Canon EOS9000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/400秒 f5.6 PLフィルター 雌阿寒岳
さて、ここまでは構図のとらえ方を説明してきましたが、ここからは撮影法について3つアドバイス。

北海道はエゾシカやキタキツネ、エゾリスをはじめとして北海道は野生動物の宝庫。そのため旅の道中に遭遇することがよくあります。中には人に慣れており、遭遇しても逃げない動物も!

安易に近寄らないのは鉄則ですが、せっかくなので少し遠目から写真撮影にもチャレンジしてみましょう。ポイントは動物の顔にピントを確実に合わせ、連写で瞬間を狙うこと。

カメラの機種によってはサーボAFなど、動いている被写体に強いオートフォーカスもあるので、ぜひ活用することをオススメします。なお動物を撮影するには、少なくとも標準ズームレンズ以上の、ある程度ズームできるレンズが必要です。

9.スローシャッターで滝の美しい流れを演出

一眼 初心者 撮り方Canon EOS8000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/15秒 f14 壮瞥滝
ここから少し中級?なコツなのですが、高画質なカメラならではの被写体として「滝」の撮り方をお伝えします。マニュアル撮影が必須のため、少しコツがいりますが、成功すれば撮影スキルを一歩成長できるはず!

まず滝の流れるような流水を表現するには、スローシャッターにする必要があります。具体的には1/10〜1/50秒ほどです。ここに合うように、F値を変えながら、明るさが適正になった時、シャッターを押します。

スローシャッターはブレやすいため三脚がベターですが、手持ちでも撮れないことはありません。ISO感度は基本的に固定しておいた方が撮影しやすいです。

10.曇りがちな日はあえてモノクロで作品を意識

一眼 初心者 撮り方Canon EOS9000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 1/500秒 f5.6 PLフィルター 羅臼町
これはコツというより表現の話かもしれませんが、最後にお伝えしたいのはモノクロ撮影です。カメラのホワイトバランスを変えるだけで、白黒写真を簡単に撮影することができます。

特に天気が悪い時に効果的です。鮮やかで色彩豊かな風景写真を期待できないなら、いっそのことレトロで深みのある写真撮影に切り替えてみてはいかがでしょうか?

自分だけの作品を作っているような、目の前の風景をありのままに写すのとは違う、写真の楽しみ方を味わえます。

素晴らしい風景が溢れる「北海道」だからこそカメラを持って旅しよう

Canon EOS8000D / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM / 露出時間3.9 f3.5 函館山の夜景
いかがでしたでしょうか?一眼レフやミラーレスカメラを持って、北海道の写真撮影を楽しむ方法をご紹介しました。細かい設定や機能というよりは、どのような画面構成で写真を撮影するか?そのコツに触れています。

訪れるたびに新しいシーンに出会い、旅人の心を魅了してやまない北の大地。写真のステップアップにももってこいなので、ぜひカメラを購入して旅を計画してみてはいかがでしょうか?

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。

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