初心者におすすめ!標高差が低く日帰りできる北海道の登山・ハイキングコース6選
- 北海道全域
- 最終更新日:2024年6月18日
しかし、実は山頂近くまでロープウェイが通っていたり、登山口から山頂までの標高差が少なかったり、長時間歩くことなく登頂できる山も、意外と多くあります。
今回は中でも、標高差500m以内にしぼって、北海道の登山・ハイキングコースをご紹介!
もくじ
2.カムイミンタラの世界へ!旭岳「姿見の池」周遊コース(標高差約115m)
3.屈斜路カルデラの最高峰!「藻琴山」スカイライン遊歩道コース(標高差275m)
4.異形の溶岩ドームと大パノラマの「樽前山」7合目登山口から(標高差360m)
5.道東が誇る秀峰「北海道駒ヶ岳」赤井川コース(標高差約400m)
1.道東観光の王道!「知床五湖」一周(標高差約30m)
まず世界遺産・知床観光の目玉と言える「知床五湖」一周がオススメです。5つの湖沼を繋ぐように約3kmのハイキングコースが整備されており、知床連峰が育む原生の自然に浸ることができます。
知床五湖フィールドハウスから入場する際には、ヒグマと遭遇しないためのレクチャーも!滅多に遭遇することはありませんが、世界遺産の自然ならではの緊張感も感じられるはず。
コース全体で標高差は30mほどしかなく、ほとんどが平坦の道。しっかりと整備されているため、スニーカーでも全く問題ありません。1時間半もあれば1周することが可能です。
途中には知床五湖に映り込む、知床連峰の水鏡も!海から高山帯にいたるまで、手付かずの自然がひと続きで残る、知床半島ならではの世界観が味わえます。
- 住所
- 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別
- TEL
- 0152-24-3323
- 営業時間
- 4月下旬〜11月下旬
- 備考
- 料金:大人250円、小人(0歳-11歳)100円
※ヒグマ活動期(5/10 - 7/31)ガイドツアー参加要:大人5,000円~。事前予約の方がお値打ちな傾向にあります。
2.カムイミンタラの世界へ!旭岳「姿見の池」周遊コース(標高差約115m)
北海道の屋根と言える大雪山。その最高峰・旭岳(標高2291m)の山腹にあたる、姿見の池周辺はハイキングコースとして人気です。旭岳ロープウェイ駅を起点に、1周2km弱の内容になっています。
このコースの魅力は、目の前に佇む旭岳の山容。晴れれば、荒涼な山肌と青空のコントラストが美しく、曇天の中、噴煙が漂う姿も迫力があります。
また日本一早い紅葉が見られる山としても有名。ロープウェイで手軽にアクセスできることも相まって、9月上旬から下旬にかけて毎年多くのお客さんが訪れます。
ロープウェイの終電まで待てば、山肌が夕焼けで赤く染まる光景が見られることも!一期一会の絶景を目指して、ぜひ一度足を運んでみてください。なお標高が高いため、防寒対策は必須です。
- 住所
- 北海道上川郡東川町ノカナン
- TEL
- 0166-68-9111
- 営業時間
- 夏山6月~8月 冬山11月~5月
- 備考
- 大人(中学生以上)2,400円、小人1,600円
トップシーズン(6/1~10/31)大人(中学生以上)3,200円、1,600円
3.屈斜路カルデラの最高峰!「藻琴山」スカイライン遊歩道コース(標高差275m)
道東エリアで人気の高い山が「藻琴山(もことやま、標高約1000m)」。屈斜路湖の外輪山の中で、最高峰に当たる山です。スカイライン遊歩道コースを使えば、登山口から山頂まで、片道1時間という手軽さ。
しかしながら、味わえるパノラマは一級品です。厳しい気候帯のため、本州では高い山でしか見られない森林限界が発達しており、登山道の全区間が開けています。
ダイナミックな景色を眺めながら、まるで天空の世界を歩いている情緒。そして山頂へ登り切ると、180度にわたって屈斜路湖が広がる絶景が待っています。
手軽で景色もよく、達成感もある。まさに初心者に嬉しい三拍子が揃っている山と言えるでしょう。登山道はしっかり整備されていますが、登山靴で挑戦するのがベターです。
- 住所
- 北海道網走郡美幌町字古梅
- 営業時間
- 山開き:例年6月第2日曜日 ハイランド小清水725は11月~翌4月休業
4.異形の溶岩ドームと大パノラマの「樽前山」7合目登山口から(標高差360m)
苫小牧・千歳といった市街地近郊にあり、道内のハイカーから抜群の人気を誇っている「樽前山(たるまえさん、標高1041m)」。新日本百名山にも選出され、とても登りやすい山として知られています。
登山口は7合目からスタート!10分も登山道を進めば、眼下には、美しい瞳のような支笏湖と、大スケールの樹林帯が広がります。
そして、ゆったりとした砂礫の道を登りきると、樽前山の溶岩ドームが!刺々しく、黒く焦げたような外観が特徴的。これまで進んできた道と、様相をガラリと変えます。
樽前山には東と西のピークがあり、両方をつないで一周することも可能。4時間ほどあれば初心者でも、北海道らしく変化に富んだ雄大な登山が楽しめるはず!
- 住所
- 北海道苫小牧市字樽前
- 営業時間
- 例年11月初旬~翌4月18日道々141号線冬季閉鎖。4月19日一部(錦岡ゲート-登山道入口)開通
5.道東が誇る秀峰「北海道駒ヶ岳」赤井川コース(標高差約400m)
道南のトレードマークとなっている「北海道駒ヶ岳(標高1131m、別名・渡島駒ヶ岳)」。現在は火山活動にの影響で山頂への立ち入りが規制されていますが、8合目の馬の背まで登山することができます。
登山口から馬の背まで往復約2時間。傾斜の緩やかな道が続き、とても歩きやすいです。道中には、駒ヶ岳の格好良い山容に目を奪われてしまうはず。
一見単調なコースではありますが、振り返れば、大沼から函館まで見渡す大パノラマ!北海道らしい雄大な自然を感じることができます。
馬の背では、駒ヶ岳の溶岩ドームをのぞみ、樽前山と同じくガラリと世界観が変わりますが、それもまた一興。登山客も多くないので、静かに楽しみたい方へオススメです。
- 住所
- 北海道茅部郡森町字尾白内町
- 営業時間
- 例年6月~10月
- 備考
- 北海道駒ヶ岳は現在も活動している活火山です。火山災害の危険性をご理解頂いた上、ルールとマナーを守ってお楽しみください。6合目には「入山届」用紙が設置してありますので、必ずご提出をお願い致します。
6.ロープウェイから北海道の屋根へ!大雪山「黒岳」(標高差約470m)
旭岳ロープウェイとは別に、もう一つ大雪山にある有名な「黒岳ロープウェイ」。その名の通り、大雪山を形成する山の一つ、「黒岳(標高1984m)」の山腹・標高約1520mまで手軽にアクセスすることができます。
標高差は500m弱、山頂まで約1時間半で、北海道屈指の山岳パノラマが楽しめるだけあって、
登山客のみならず、観光客の方にも高い人気を誇っています。
前半から、北海道らしいダイナミックな景色が楽しめる展望の道。つづら折りの後半、王冠のような形をした”マネキ岩”が、山頂近くの目印です。初秋の9月中旬には、思わず息を呑む紅葉の絨毯が広がります。
そして黒岳へ登りきれば、峰々へ引き込まれるような圧倒的な山岳パノラマ!神々の遊ぶ(カムイミンタラ)と呼ばれる、大雪山の世界観を味わえるはず。
- 住所
- 北海道上川郡上川町層雲峡
- 営業時間
- 例年山開き6月末
- 備考
- 大人(中学生以上)3,300円、小人1,650円
※ロープウェイ・リフトセット料金
登山・ハイキングで北海道の自然を満喫しよう!
いかがでしたでしょうか?今回は標高差500m以内で、北海道の登山・ハイキングスポットについて紹介しました。少しハードルの高い印象の北海道の山々ですが、実は初心者でも雄大な自然を満喫できる素晴らしいコースが揃っています。
今回紹介した6つの登山・ハイキングスポットは、どれも半日あれば十分往復できるコースばかり。北海道を訪れたときは、ぜひ登山やハイキングに挑戦してみてくださいね!
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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