天人峡 | 羽衣の滝が流れ落ちる。大雪山麓に展開する深山幽谷の温泉地
- 旭川・層雲峡
- 最終更新日:2023年7月11日
もくじ
大雪山国立公園の南東山麓、忠別川の上流にある渓谷。約3万年前に起きた巨大噴火と、その後長い年月をかけた侵食により、見事な柱状節理が形成され、峡谷のシンボルになっている。
天人峡の奥には日本の滝百選にも選ばれている「羽衣の滝」があり、大雪山麓の自然のなか、ハイキングを楽しめる。道道213号線(天人峡美瑛線)を一番奥まで進むと、忠別川に沿って遊歩道が始まる。道中、エメラルドブルーに輝く忠別川や、生命力溢れる樹林帯に癒され、約15分ほど歩けば「羽衣の滝」に到着だ。溢れるような緑の間を、まるで絹の糸のように繊細で滑らかに、白い水流が数段にわたって流れ落ちる。落差270mと北海道最大の滝でありながら、滝が奏でる音は優しく、羽衣のようにしなやかな流れは、なるほど「羽衣の滝」という名称がぴったりだ。
ハイキングから帰った後は、駐車場に隣接する天女の足湯で休憩してみてはいかがだろうか。薄い赤褐色のお湯に足をつけて、忠別川のせせらぎを感じながら、ぽかぽかと癒しの時間に耽ることができる。1〜2時間前後で大雪山麓の豊かな自然をサクッと手軽に楽しめる、秘境の散策スポットとしておすすめしたい。
天人峡は、かつて3軒のホテルが軒を連ねる旭川市の奥座敷として人気を博したが、2軒は廃業。現在は「御やど しきしま荘」の1軒のみが営業している。しかし2023年2月、放置されていた2軒のホテルが景観を損ねているため、東川町・美瑛町が解体撤去すると決定し、深山幽谷の素晴らしい景観を復活させる試みがなされている。
- 住所
- 北海道上川郡東川町勇駒別
- TEL
- 0166-82-3761(ひがしがわ観光協会)
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