ウポポイの楽しみ方ガイド|見どころ・予約・お食事・お土産
- 千歳・支笏湖・夕張
- 最終更新日:2020年12月2日
北海道では初となる国内8つ目の国立博物館「国立アイヌ民族博物館」を含め、ウポポイは日本列島周辺、とりわけ北海道の先住民族であるアイヌ民族の歴史や文化を学べるナショナルセンター。
アイヌ文化は伝承者の減少などが原因で、その存在が途絶えかねない危機に直面しているのが現状。
貴重な歴史と文化を伝承・共有し続けるため、国内外、老若男女問わずアイヌについて学び、伝え広めていく必要があるのです。
ウポポイとはアイヌ語で「おおぜいで歌うこと」を意味します。アイヌ文化がこれからも伝承され発展していくという目的からもぴったりな愛称で、どこか可愛らしく親しみも感じられますよね。
もくじ
1.ウポポイの見どころ
約10万㎡もあるウポポイの広い敷地は、大きく有料エリアと無料エリアに別れています。
無料エリアはグルメやショッピングが楽しめます。
有料エリア内は「国立民族共生公園」と「国立アイヌ民族博物館」で構成され、「国立民族共生公園」では体験プログラムや伝統芸能上演などアイヌの文化を楽しみながら学べる見どころがたくさん。
「国立アイヌ民族博物館」では、ことば・世界・くらし・歴史・しごと・交流の6つのテーマに分けて、アイヌ文化にまつわるものが多数展示されています。
展示品に触れて触感や重さ、肌触りなどが体感できるエリアも併設されているので、ぜひアイヌの伝統を体感してみてくださいね。※現在はコロナで閉鎖中です。
ちなみに博物館への入館は事前予約が必要となり、これからご紹介する各体験プログラムも整理券が必要なものや料金が別途掛かることもあります。
受付方法や時間、料金については事前にウポポイ公式ホームページを確認しておくことをおすすめします。
1-1.アイヌの伝統芸能
ウポポイを訪れたら必ず見てほしいのが、アイヌの伝統舞踊を観覧できる、伝統芸能の上演です。
伝統芸能上演では北海道の自然がプロジェクションにて映し出される中、アイヌの伝統的な歌や踊り、ムックリなどの楽器を使った演奏が紹介されます。
実際のアイヌ文化を見て、聞いて学べるプログラムです。
伝統芸能上演は敷地内にある体験交流ホールで観覧が可能。追加料金の発生はなく上演時間の1時間前から会場で整理券が配布されます。定員が決まっているので早めに整理券だけ受け取りにいくと安心ですね。
1-2.アイヌの住居(チセ)
伝統的コタンではアイヌ民族が実際に生活をしてきたチセ(家屋)を再現し、居住空間を体感できます。
「コタン」とはアイヌの言葉で「集落」といった意味があることから、伝統的コタンのエリアには、5軒のチセが連なっています。
チセの中では、内部を観覧し、家の決まり事やカムイ(神)との関わり、チセでの暮らしについて詳しい解説を聞くことも可能。
また、生業活動の公開や昔のアイヌの生活を記録した映像の上映等も観覧できますよ。
1-3.種類豊富な体験プログラム
伝統芸能上演や伝統的コタンの他にも、種類豊富な体験プログラムがあるのもウポポイの魅力のひとつ。
たとえば、チセで行われるプログラムの「アイヌ語紙しばい」はウポポイオリジナルの紙芝居でアイヌの文化や言葉に触れることができます。
かわいい絵柄やすべてアイヌ語ではないので小さな子どもでも楽しめますね。
工房では、アイヌ文様を木製スマホスタンドに施すことができる木彫体験を実施、このほかにも国立アイヌ民族博物館や体験学習館など、それぞれの施設で様々なプログラムが実施されています。
プログラムはそれぞれ場所や体験・観覧方法が違い、ものによっては別料金が発生することもあるので【公式HP】を確認してみてください。
2.ウポポイの予約
ウポポイを訪れる際、最も注意したいのが、ウポポイの入場と国立アイヌ民族博物館の入館にはそれぞれ予約が必要となるということです。
高校生以上の一般の方で年間パスポートを持っていない場合は、「一日券」を事前購入しましょう。このときに入場する日の指定を予約時にしなければいけません。
入場希望日の14日前から購入が可能なため、予定がはっきりしてから購入するのがおすすめですよ。
一日券はオンライン上、又は全国主要のコンビニエンスストアで購入が可能です。当日は取得したQRコードが必要になるので忘れずに持参しましょう。
取得したQRコードはスマホで提示することもできますが、印刷していくとよりスムーズです。
もし、事前に予約をしていなくても当日空きがあれば窓口で購入が可能なので、急な空き時間でも一度訪れてみるといいかもしれませんね。
入場料無料の中学生以下又は年間パスポートを持っている方でも、「入場日予約券」を事前に取得する必要があります。
また、ウポポイの中にある博物館へ入館する場合、入場券とは別に「博物館入館整理券(無料)」もオンライン予約しなければいけません。
博物館は入場人数制限がされており、1時間単位での時間予約制です。
3.ウポポイのお食事
ウポポイのエントランス棟までは無料で入場が可能です。
無料エリアにはショップの「ニエプイ」や地元食材を使ったスイーツを取り扱うテイクアウトショップ「sweets café ななかまど イレンカ」のほか、アイヌの伝統料理や創作料理を味わえるお食事処が2箇所あるので、グルメやお買い物も楽しめます。
アイヌ文化を観覧したあとは、アイヌ由来の料理でお腹を満たしてみては?
「焚火ダイニング・カフェ ハルランナ」ではアイヌ文化を源流のある食材を使い、現代の調理技術を取り入れた創作料理が楽しめます。
味はもちろん、食材の色や形を活かし見て楽しめる料理を提供してくれますよ。
「ヒンナヒンナキッチン 炎」はアイヌ文化に由来した食材や手法を取り入れた料理を提供しています。日頃から馴染み深いラーメンやカレー、行者にんにくザンギ定食などを楽しむことができます。
料金も手頃で幅広いメニューが揃っているので、子ども連れの方におすすめです。
「カフェ リㇺセ」は歓迎の広場に佇む、温かみを感じる木造の建物。
カレーや海鮮丼、ちょっと小腹がすいたときや温まりたいときにぴったりなアイヌ料理のチェプオハウも人気。
ポテトやザンギ、ドリンクなどもテイクアウトできるので小腹がすいたときに気軽に立ち寄ってみください。
4.ウポポイのお土産
ウポポイでは無料エリアのエントランス棟と、博物館内にショップが併設されお土産も充実していますよ。
アイヌ文様が施されたマグカップやお皿などのウポポイオリジナルグッズから、ウポポイPRキャラクター「トゥレッポん」のぬいぐるみなどの購入が可能です。
クリアファイルやバックと日常使いできる雑貨も種類が豊富。
アイヌの文化を学べる書籍やアイヌの口琴ムックリも販売されています。
ウポポイでしか購入できないお菓子なども取り揃えているので、ご家族や友人、旅の思い出としてアイヌにちなんだお土産を探してみてはいかがでしょう。
5.ウポポイのアクセス・駐車場
ウポポイは太平洋を望める苫小牧市と登別市の間にあります。札幌からは車で2時間半ほど。高速道路を使えば1時間程度で行くことができます。
駐車場の利用は1回500円の有料となりますが第2駐車場まで設けられており、合計557台は駐車可能です。
電車の場合、JR白老駅で下車し北口から徒歩で10分(500m)ほどです。
<ウポポイ>
住所:北海道白老郡白老町若草町2丁目3
営業時間:9:00~17:00
閉園日:月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
料金:入園料
大人1,200円、高校生600円、中学生以下無料
年間パスポート
大人2,000円、高校生1,000円
URL:https://ainu-upopoy.jp
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