最近注目の「氷平線」とは?冬の北海道オンリーワンな絶景が、そこにある!
- 網走・北見・知床
- 最終更新日:2023年2月3日
その中でも今回紹介するのは、水平線ならぬ「氷平線」(ひょうへいせん)と呼ばれる絶景。
ひがし北海道の中でも東のはしっこに位置する別海町(べつかいちょう)の、べつかい氷平線をご紹介いたします。
もくじ
1:べつかい氷平線とはいったい何?
べつかい氷平線は何かというと、それは、海自体が凍ることによってできる、氷(雪原)の大地のこと。ではなぜ海が凍るかというと、湾に囲まれた内海だから。
べつかい氷平線は、北海道の東の端から海に突き出た「野付半島」(のつけはんとう)の、半島と陸に挟まれた内海が凍ることによりできる現象。外海と違って、波がたたない内海だから、寒い外気に触れることで湖のように凍ってしまうのです。
ちなみに野付半島は、日本最大の砂嘴(わしのつめのような地形となる、半島の形状のひとつ)として知られる半島、なので海が半島に囲まれている形になっているのです。
それにより、まるで地平線の先までどこまでも続くような絶景ができあがるのです。
※衛星写真 Wikipediaより。この囲まれた場所が氷の大地にかわります。
2:べつかい氷平線はどこにある?
べつかい氷平線がある場所は、北海道野付郡別海町。北海道の一番東側に広がる根室海峡沿いのまちです。ちなみに別海町は生乳生産量日本一というミルクの町として知られ、
人口15,000人弱に対し、乳牛の数は約116,000頭。なんと人口の約8倍!
ちなみに最寄りの空港は根室中標津空港。札幌からだと最短でも400km、先日車で走りましたが約7時間かかりました。。。
3:べつかい氷平線はいつ見れるの?
画像提供:別海町観光協会
べつかい氷平線の時期ですが、およそ12月頃から凍りはじめ、例年1月上~中旬から3月中旬頃がシーズン。3月下旬となると温かい年であればもう歩けなくなります。
なお、2月中旬以降になると、半島の外海側に流氷がくることも。そうすると半島の内側も外側も絶景が広がります。ちなみに野付半島から北方領土の国後島まで、一番狭い場所で海を挟んでわずか16km。流氷の先に国後島が見えるという、まさにここだけの景色を楽しむこともできます。
4:べつかい氷平線の楽しみ方
画像提供:別海町観光協会
そしてここからが本題の、べつかい氷平線をどう楽しむかをご紹介します。
まず知っておくべきこととしては、ひとりで海の上を歩いては危険ということ。氷が厚い場所、薄い場所があり、一歩間違えると海に落ちてしまう危険性があります。
稀に、同じく氷平線の海の上を勝手にあるくエゾシカが海に落ちている、ということもあるそうです。
ですので、原則は「野付半島ネイチャーセンター」によるガイドツアーを利用する必要があります。
画像提供:別海町観光協会
氷平線ウォークツアー
こちらは、ネイチャーガイド同行で、氷平線の上をあるくガイドツアー。ベースとなる野付半島ネイチャーセンターから、野付半島の景勝地「トドワラ」まで行き、帰りは海の上を歩いて帰るという往復コースで、約2時間。もしくは時間がない方は、ネイチャーセンター周辺をあるく「野付半島ミニウォークツアー」もあり、こちらは約1時間。
野付半島ネイチャーセンター イメージ
約3kmを歩く氷平線ウォークツアーでは、スノーシューを用意。はじめての方でも次第に慣れてくるので安心。雪に埋もれずにザクザクと歩いて、目的地のトドワラへ。
まるで世紀末感もある朽ち果てたトドマツの林ですが、度重なる暴風や海面上昇による浸食により枯れた木々がわずかに残る程度に。トドワラを見るなら今のうち、です。
画像提供:別海町観光協会
そして、トドワラからの帰りは海の上を突っ切って。そこで楽しんでいただいたいのが、トリック写真撮影。
真っ白な大地で遠近感がわからなくなることを活かしたトリック写真タイムは、参加者の人気の時間。事前に小道具も準備いただいて、ぜひオリジナルな写真を撮ってみることをおすすめします。
画像提供:別海町観光協会
氷平線ソリツアー
そして、時間が限られる、あるいは歩くのはちょっと、という方におすすめなのが、氷平線ソリツアー。
画像提供:別海町観光協会
こちらは、ガイドスタッフが運転するスノーモービルに引かれるネイチャーセンターお手製のソリに乗って一気にトドワラの先にある秘境「三本松」まで。
約40分の爽快な体験を楽しむことができますよ。
5:べつかい氷平線の行き方
冬の野付半島へと続く道
べつかい氷平線への行き方は、以下の3つが考えられます。
・車(レンタカー)
・期間限定バス
・タクシー
まず車に関してですが、こちらは冬の凍結路に慣れていない方はおすすめできません。
ちなみに、最寄りの中標津空港からは車で約70分程度、峠を通行するわけではありませんが、気象状況により本格的なツルツル路や吹雪にあうこともありますので、もし車でという方は十分にご注意いただき、悪天候の場合は動かないという決断も重要です。
中標津空港イメージ
次に、期間限定バスについて。
まず野付半島まで定期的なバス路線はありません。最寄りの標津町(ここまでは釧路、中標津からのバスがあり)からタクシーで約20分程度ですが、
タクシーも台数が限られるので、呼んだからといってくるわけではありません。
冬期間のおすすめは、期間限定のバス「ひがし北海道エクスプレスバス」。
・ひがし北海道エクスプレスバス5号
知床ウトロ→★野付半島→中標津空港→摩周湖→阿寒湖→釧路空港→JR釧路駅
野付半島で120分の観光時間を設けていますので、貴重品以外の荷物はバスに乗せたまま気軽に観光できます。
ひがし北海道エクスプレスバスは1月下旬~3月上旬運行、完全事前予約制ですので、あらかじめ計画の上予約してください。
ひがし北海道エクスプレスバス
https://easthokkaido.com/expressbus_winter/
最後にタクシーですが、最寄りの中標津空港もしくは中標津中心部からは約70分程度、料金は片道8,000円前後です。こちらも台数が限られるので、乗車の数日前までには予約をするのがおすすめです。
画像提供:別海町観光協会
・参考リンク紹介
<観光情報>
べつかい氷平線 公式ページ http://betsukai-kanko.jp/ice-horizon/
野付半島ネイチャーセンター http://notsuke.jp/
別海町観光協会 https://betsukai-kanko.jp/
<バス>
ひがし北海道エクスプレスバス https://easthokkaido.com/expressbus_winter/
阿寒バス 釧路羅臼線・釧路標津線 https://www.akanbus.co.jp/localbu/rausu.html
<タクシー>
日東交通(中標津) http://www.nitto-kotsu.com/gaiyo.html
北都ハイヤー(中標津) http://kaiyoudai.jp/wp/tourist-spot/menbers/hokuto_hire/
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