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十勝岳望岳台|母なる山の美しさと、大自然の鼓動を感じる絶景のステージ

エリア
富良野・美瑛・トマム
投稿日
最終更新日:2021年10月20日
どこかヨーロッパを彷彿とさせる丘の風景や、Apple社の壁紙として使われた青い池など、色彩豊かな景観が思い浮かぶ北海道・美瑛。

しかし、その中でひときわ異彩を放つ場所があります。それが「十勝岳望岳台(とかちだけぼうがくだい)」。日本百名山の一つにして、道央の母なる存在「十勝岳」を仰ぎ見る展望スポットです。

美しい風景とは対照的な、荒々しい自然の顔を目の当たりにさせるこの場所。ひとたび訪れると、上手く言い表せないパワーをもらった授かった気持ちになれますよ。

十勝岳スカイラインの頂上、標高1150mに位置

十勝岳 望岳台

今回紹介する「十勝岳望岳台」があるのは、十勝岳の西麓。吹上温泉へと至る、道道966号線(十勝岳スカイライン)の頂上、標高約1150mの場所に位置しています。

この道は道内屈指の山岳スカイライン。美瑛・富良野の丘陵地帯のパノラマを眺めながら、走りごたえのある道が続くため、ドライブやツーリングの人気が高いです。

十勝岳 望岳台
美瑛市街から約30分、美瑛市街から約40分ほどでアクセスできます。距離の割に時間がかからないのは、信号機が少なく走りやすい道の多い北海道ならでは。

望岳台の駐車場へ着くと、迎えてくれるのは美瑛岳から美瑛富士、オプタテシケ山。早速、雄大な山岳美に目を奪われます。

駐車場からすぐ。非日常の散策で「十勝岳望岳台」へ

十勝岳 望岳台
駐車場から「十勝岳望岳台」までは、徒歩2〜3分ほど。近い距離ですが、火山が作り出すザレ場を歩くことになります。砂埃で汚れるため、しっかり洗える運動靴で行くのが無難です。

本格的な登山をしているわけではありませんが、山岳情緒がたまらない非日常の散策。眼前に広がる荒々しい山塊に引き込まれます。

十勝岳 望岳台
そして「望岳台」と書かれたケルン(積み石の標識)がゴールの目印です。到着したら、ぜひケルンと一緒に記念写真を撮りましょう!

なおここまでくると、山頂部の赤茶けた山肌と、色づいた低木帯の境界がはっきりとわかります。この先は、隔絶した世界であることを実感させてくれるでしょう。

そして火口からはモクモクと噴出する火山ガス。まるで大地が呼吸をしているみたい。さながらゲーム中のラスボスにでも出会ったような臨場感を放っています。

曇りがベスト!モノクロが美しい「十勝岳望岳台」

十勝岳 望岳台
美瑛・富良野を訪れるなら、晴れの天気であって欲しいもの。曇りがちだと少しがっかりしてしまいますが、この「十勝岳望岳台」なら、むしろ雲が多い日の方が味わい深いです。

なぜなら光の明暗が、山の隠れた表情を引き出すから。刻々と変わる荘厳な雰囲気に、思わず畏敬の念を抱かずにはいられません。
十勝岳 望岳台
モノクロで撮影した時、この山の究極の美しさをみた気がします。黒と白だけで、こんなにも惹かれる山がある。

富良野・美瑛の豊かな山麓世界を作り上げている母なる山の存在感を、ぜひ自分の目で味わってみてはいかがでしょうか?

なお、「十勝岳望岳台」のある道道966号線は、10月下旬〜4月下旬までは冬季閉鎖なのでご注意を。

十勝岳望岳台

住所
北海道上川郡美瑛町白金
備考
アクセス:美瑛市街から車で約30分、富良野市街から車で約40分

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。

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