冬のSL釧路湿原号に乗ってきた!リニューアルした車内の様子や車窓から見えた野生動物をご紹介!
- 釧路・阿寒・川湯・根室
- 最終更新日:2022年3月3日
北海道冬の風物詩とも言えるこの観光列車に乗って、野生動物の写真を撮ったり、レトロな車内で景色を見ながらのんびりコーヒータイムを楽しんできました。
今回は、SL冬の湿原号に乗ってきたので当日の様子などを詳しくレポートしていきます!
もくじ
1.SL冬の湿原号とは
「SL冬の湿原号」は、1月~3月に日にち限定で運行するJR北海道の観光列車。
釧路から標茶までの7駅間の通常50分程度の距離を1時間30~45分かけて、ガイドによる説明を聞きながらゆっくりと釧路湿原を楽しむことができます。
真っ白な冬景色の中、真っ黒な煙を出しながら先頭を走るSLと、レトロでノスタルジーな雰囲気が漂う客室が人気です。
客室は5両編成で、全席指定席。
たんちょうカーとストーブカーが各2両、それにカフェカーが1両です。たんちょうカーは2022年の冬にデビューした新客車となっています。
たんちょうカーの座席シートにはエゾシカやタンチョウがデザインされ、壁は木目調の北海道らしさにこだわった内装。車窓の冬景色と反対に温かみのあって、より一層ほっこりするよう。
ストーブカーは、趣のあるダルマストーブが設置された、SLの雰囲気を満喫できる車両になっています。車両内のダルマストーブに使われている石炭は釧路で発掘されたものを使用しています。車両内の売店では、するめが販売されているので買ったするめをダルマストーブの網の上で炙って食べることもできます。来年度はストーブカーもリニューアルが予定されているようですよ。
運転時刻は釧路11:05発→標茶12:35着、標茶14:00発→釧路15:42着の1日1往復。
例年、冬季の金・土・日・祝日を中心に運行します。
※2022年シーズンの運行日は以下の通り。
1月 22日・23日、28日~30日
2月 4日~13日、18日~20日、23日~27日
3月 4日~6日、11日~13日、18日~21日
2.全席指定!SL冬の湿原号を予約しよう
SL冬の湿原号の指定席券は事前予約も可能。予約方法は、乗車1か月前の10時からJR駅内の「みどりの窓口」、JR東日本の予約サイト「えきねっと」で予約可能です。
筆者は今回、予約開始日にえきねっとでWEB予約しました。
「えきねっと」を利用する場合は会員登録が必要でメールアドレスの登録が必須。ネット予約でも、座席の指定まで出来ます。
申込みした数分後に登録したメールアドレスに確認メールが届きます。
ネット予約の支払方法にはクレジットカード、コンビニ、金融機関、駅があり、筆者はコンビニ支払いを選択しました。
支払いを終えると登録したメールアドレスにQRコードが送られてきて、これのQRコードが乗車当日のチケット発行に必要になります。
運賃は、釧路駅から標茶駅間乗車する場合、片道1,290円と指定席券1,680円で合わせて大人片道2,970円です。
※2022年は試運転の際にSLの部品が割損したため、代わりにディーゼルでの牽引に。
これに伴い、ディーゼルでの牽引が予定されている2022/3/13までの乗車分に関しては、えきねっとや券売機での指定席券購入が中止となり、有人窓口のみでの予約。
指定席券も1,680円→530円に変更となりました。
3月18日以降の発売は見合わせ(2022/3/3現在)。詳細はJR北海道サイト特集ページにてご確認ください。
3.SL冬の湿原号乗車当日レポート!
3-1.チケットの発行
乗車当日、まずは予約したチケットの発券をしました。釧路駅から乗車する場合は改札の横に設置されている機械に入金後にメールで届いたQRコードをかざすと往復の乗車券と指定席券全部で4枚発行されました。
3-2.逆にレア!?ディーゼルでけん引、冬の湿原号
本来であれば、漆黒のSLがもくもくの蒸気を出しながらホームへと入場してくるはずでしたが、今回は真っ赤なディーゼル機関車がゆっくりと登場!
SLじゃないと知り少しガッカリですが、レアな機会となりました。
けん引されている客室車両は、茶色一色に塗装されたモダンな外観になっています。
3-3.往路はストーブカーに乗車!
行きはストーブカーに乗車しました!ぽかぽかと優しい暖かさに包まれた車内にはダルマストーブが設置されています。
発車してしばらくすると、車内アナウンスでSL号の歴史が放送され始めました。
外の景色を見ながら、実際に乗車している列車の歴史が知れる貴重な体験。
3-4.カフェカーの売店にも行ってみた
売店が併設されたカフェカーにもダルマストーブがあって、売店は発車と同時にオープンします。
コロナ対策のため、すべての車両のボックス席にパーテーションが設置されています。
売店では、コーヒーとクッキーのセットを注文しました。クッキーにはタンチョウのイラストがプリントされています。
誘惑に負けて湿原号プリンも購入。
濃厚なミルクとゴマの香りが楽しめる二層のプリンはコーヒーによく合い、列車旅のお供にぴったりでした!
売店にはビールや日本酒、するめといった大人向きの商品もあります。ダルマストーブの上で、するめやこまいを焼いてお酒を飲む楽しさも体験できます。
また、エンブレムや車票といった数量限定の湿原号オリジナルグッズも売店で買うことができます。興味のある方は要チェックです!
3-5.SL冬の湿原号、車窓の見どころ
湿原号の楽しみの一つに野生動物との遭遇があります。野生動物が列車から見えると車内アナウンスが流れます。釧路湿原で悠々と生きる動物たちを見ることができる貴重な体験。
今回は、エゾシカ、タンチョウ、キタキツネに遭遇できました!
運が良ければオオワシを見ることもできます。
かやぬま駅に停車した列車からは湿原の貴婦人と呼ばれるタンチョウが歩いている様子を見ることができました!
野生のエゾシカもたくさん見ることができました。
どこまでも続く湿原を気持ちよさそうに歩いていました。
SL冬の湿原号車内にはネイチャーガイドの方が同乗しているので、湿原や動植物、フォトスポットについて教えてもらうことができたり、車内アナウンスや近くにいる車掌さんが景色の説明をしてくれるので面白さが倍増!
釧路湿原駅を過ぎたあたりから、釧路湿原を流れる釧路川がS字に蛇行しながら流れる様子をみることができます。釧路川には高低差が無いので川の流れがとても緩やかです。
3-6.2022年デビューたんちょうカーに乗車
標茶駅からは、川湯温泉・ウトロへと向かう期間限定のバスが接続している他、例年町内の飲食店や温泉施設への送迎やイベントなど地元の方のおもてなし企画がありますが、今年は感染症の影響もあり取りやめになってしまいました。
帰りは念願のたんちょうカーに乗って釧路まで帰りました!
5両編成の湿原号の、1号車と5号車が新設たんちょうカーになっています。
木目の壁と、赤いスエード生地が貼られた座席が高級感を醸し出す車内には、ストーブカーとはまた違ったのんびりとした空気が流れていました。
川側の景色を楽しめるカウンター席と、山側の景色が楽しめるボックス席に分けられています。ボックス席は一段高くなっていて、川の景色も見やすいような工夫も。
車内に流れるアナウンスは往路と同じようでしたが、ネイチャーガイドさんや車掌さんの話を聞いたり、写真を撮ったりカフェカーにいったりとしていたので、飽きる事なく楽しめました。
4.おわりに
冬の湿原号、いかかでしたか?
今回は蒸気機関車の故障でディーゼル車でのけん引でしたが、冬の湿原号を思う存分楽しむことができました。リニューアルされたノスタルジーな車内でのんびりと湿原を眺める特別な時間を過ごせること間違いなしです!
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