北海道ご当地グルメ「ザンギ」発祥の地・釧路の『地元民も足を運ぶおすすめの店3選』
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- 最終更新日:2024年10月22日
皆さんの中には「鳥の唐揚げのこと?」という方も居られると思います。
その答えですが、あっているようで、ちょっと違うというのが『ザンギ』の謎。
そこで今回は「発祥はどこ?」「なぜその名前になったの?」という内容に触れながら、地元民がおすすめするザンギのお店を3つ、ご紹介します。
もくじ
ザンギ発祥の地は道東『釧路』なのです
ザンギ発祥の地は、道東の拠点都市『日本三大・夕日の街』釧路です。
▲釧路市の夕日の名所「幣舞橋(ぬさまいばし)」▲
ザンギの歴史は、昭和30年代までさかのぼります。第二次世界大戦終了後、アメリカの食文化が日本に普及するようになり、経済成長とともに食用にわとり(ブロイラー)が世間に出回るようになりました。
鶏料理といえば串焼きにしたいわゆる『焼き鳥』が主流でしたが、 油で揚げるという、これまでの鶏料理にないスタイルの料理「ザンギ」を提供するお店が登場したのです。
しっかりした濃いめの下味をつけ、鶏肉そのものにしっかり味をしみこませて調理をするところが「ザンギ」と「唐揚げ」が違う最大のポイント。
名前は、中国料理の鶏の唐揚げ「炸鶏(ザー・ギー)」に、最初にザンギを提供した店の主人が『運「ン」がつくように』と命名してできたという説が有力です。
ザンギおすすめのお店
おすすめ1.ザンギ発祥のお店「鳥松」
ザンギを紹介するなかで、どうしても外せないお店がここ「鳥松」さんです。
釧路の歓楽街・末広町(すえひろちょう)に昭和30年代から店を構えるこちらのお店、「焼き鳥」が主流だった時代に、ほかの食べ方を模索して『ザンギ』を考案した『ザンギ発祥のお店』なのです。
鳥松で食べたいのは、ザンギの元祖「骨付きザンギ」。
現在ザンギを提供する多くのお店は、骨なしの鶏肉を使うことがほとんどですが、当時のザンギは「鶏のぶつ切り」スタイルでした。散切り(ざんぎり)が文字って『ザンギ』となった説もあるくらいです。鳥松さんでは、昔ながらの作り方そのままの「骨付きザンギ」が食べられます。
夜だけ営業のお店ですので、釧路にお泊りをされる際に足を運んでみてはいかがでしょう。
地元民は、飲み会のあと家族へのお土産として持ち帰る方も多いですよ。包み方が、何か懐かしい感じがしませんか。
- 住所
- 北海道釧路市栄町3丁目1−1
- TEL
- 0154-22-9761
- 営業時間
- 17:00-00:30 日曜定休
- 備考
- 予約不可。お支払いは現金のみ。テイクアウトはザンギ2人前以上から
おすすめ2.山盛りザンギ弁当「YamYam(ヤムヤム)」
2軒目からは、お昼に楽しめるお店のご紹介です。地元民が愛してやまないお弁当屋さん「YamYam」さん をご紹介いたします。
おすすめは断然「ザンギ弁当」。
もう、見ていただくのがいちばんですね。
大きなザンギが5個。モモ肉とムネ肉が選べるのですが、ジューシーなモモ肉をおすすめしたいところです。
釧路市内に3店舗あり、いちばん大きな釧路昭和店では、11時の開店と同時に多くの人が買い求める光景が見られます。
フタが締まってないこのシルエット、購入したときからワクワクが止まりません。
「釧路は遠くて…」という方には帯広や札幌にも支店がありますので、発祥の地・釧路の人気店『YamYamのザンギ弁当』を味わってみませんか。
- 住所
- 北海道釧路市昭和中央3丁目1−2
- TEL
- 0154-65-8686
- 営業時間
- 11:00-14:00、16:00-20:00
- 備考
- 釧路3店舗、帯広2店舗、札幌1店舗それぞれ営業時間が異なります
おすすめ3.ザンタレの名店「南蛮酊(なんばんてい)」
最後に紹介するのは、釧路市のとなり・釧路町にある洋食のお店「南蛮酊」さん です。
南蛮酊で食べてほしいのは「ザンタレ」。
ザンギを提供するお店の多くは「ザンギにタレをかけた料理」を「ザンタレ」という名称で提供しています。そして『ザンタレの元祖』と言われるお店がここ南蛮酊さんなのです。
まるでタワーのように出てくる「ザンタレ」。ハーフサイズや持ち帰り対応もしてもらえます。甘酸っぱいタレがかかったザンギが、食欲をそそります。
今では地元民だけではなく観光客からも絶大な人気を誇るお店として、釧路を訪れた際には必ず立ち寄りたい名店として知られています。
- 住所
- 北海道釧路郡釧路町遠矢1丁目39−39
- TEL
- 0154-40-3117
- 営業時間
- 11:00-19:00 月・火曜定休
- 備考
- お支払いは現金のみ
「おやつ」「家庭料理」「地域料理」としても根付いた『ザンギ』をぜひ食べにお越しください
普段の食卓やお弁当には欠かせない存在のザンギ。いまでは鶏肉以外に『たこザンギ』や『鮭ザンギ』などバリエーション豊かに北海道各地で親しまれています。
釧路市内には、チキン専門のローカルファーストフード店があるくらい鶏肉料理・ザンギ文化が根づいています。
濃い目の味付けが特徴のザンギ。
あたたかいごはんのお供にも、お酒のアテにもよく合う一品です。
発祥の地・釧路で本場のザンギ、味わってみませんか。
山﨑 陽弘(やまざき あきひろ)
1975年、大阪府生まれ。32歳の時に「趣味のオートバイで訪れ、その雄大さに魅了された」北海道・道東に移住しました。現役の男性看護師として地域医療・福祉にも尽力しながら、地域の魅力を発信しています。
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