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北海道の初夏を彩る「ライラック」見ごろとイベント紹介

エリア
札幌・定山渓
投稿日
最終更新日:2019年2月27日
5月中旬、桜の季節が過ぎると北海道にも初夏の兆し。とはいえまだまだ朝晩の寒暖差が激しくこの寒さは、「リラ冷え」などとも評されます。

リラ冷えのリラとは、フランス語でライラックのこと。薄紫色の花弁が集まって花序をつくる可憐なライラックは、北海道ではおうちの庭先にも咲いているようなありふれた花ですが、本州では東北以南ではあまりお目にかかることのない珍しい花です。

そこで今回は、北海道で楽しめるライラックの種類や見ごろ、ライラックの名所にイベントなどライラックにまつわる情報をたっぷりとご紹介します。

1.ライラックの種類や見ごろ

薄紫のライラック

英語やフランス語で「リラ」と呼ばれるライラック。ヨーロッパなどの比較的気温が低い場所でよく育てられていて、暖かい季節になると、薄紫や白の花弁が集まった葡萄の房のような花序をつけます。

日本でも温暖な地域ではほとんど見る機会がありませんが、北海道では、街路樹や庭木としてよく植えられているので、道民にとっては、なじみの深い、ありふれた花といった感じです。

白いライラック

ライラックには実に様々な種類があり、北海道でも200種類以上の品種が育てられています。花の色も代表的な薄紫のほか、白やピンク、マゼンダなどがあり香水やアロマオイルとしても使われるほどの甘く優しい香りが特徴です。

本州でもライラックがよく見られる東北地方などでは、4月下旬から5月上旬が見ごろと言われていますが、北海道の見ごろは、5月の中旬から6月上旬。桜同様に本州から半月ほど遅れて開花となります。

2.「リラ冷え」ってなに?

大通公園のライラック

本州で桜の時期に一時的に気温が下がることを「花冷え」というように、この時期の北海道の気候は、暖かい日が続いたかと思うと急に寒くなるなど不安定。その様子をライラックの花になぞらえて「リラ冷え」と表現しています。

もともとは、北海道の俳人である榛谷(はんがい)美枝子さんという方が詠んだ「リラ冷えや睡眠剤はまだ効きて」という句に使われたのがはじまりですが、この句を偶然目にした作家の渡辺淳一氏が1971年に発表した『リラ冷えの街』という作品で広く知られるようになりました。

現在では、全国放送でもリラ冷えという言葉が普通に使われるようになり、5月の季語にもなっているというから驚きですね。

3.さっぽろライラックまつりに行ってみよう

さっぽろライラックまつり①

札幌市では、市の木としても指定されているライラック。札幌では毎年5月の中旬から6月初旬にかけて、ライラックの開花と初夏の訪れを祝う「さっぽろライラックまつり」が開催されます。

大通公園会場

さっぽろライラックまつり②

約400本のライラックが咲き誇る大通公園では、ライラックの花と音楽を鑑賞できる音楽祭やスタンプラリー、写生会など会場ごとにイベントが盛りだくさん。

ワインガーデン

なかでもおすすめは、大通7丁目会場で同時開催される「ワインガーデン」。こちらの会場では、約100種類の道産ワインとワインにぴったりな北海道ならではのフードメニューを楽しむことができ、人気のイベントとなっています。

心地の良い日差しとライラックの優しい香りに包まれながらワインを飲めば、海外のリゾートにでもいるような贅沢な気分に浸れますよ。

<さっぽろライラックまつり(大通会場)>
開催時期:2018年5月16日(水)~2018年5月27日(日)
開催場所:大通公園5丁目・6丁目・7丁目(札幌市中央区大通公園西5丁目~7丁目)
公式HP:http://lilac.sapporo-fes.com/
ワインガーデン特設HP:http://wine-garden.jp/

川下公園会場

川下公園Photo by Wikipedia : 川下公園 / t-konno

札幌市白石区にある川下公園会場では、約200種類のライラックが1,700本植えられたライラックの森をガイドと一緒に散策できるほか、広々とした公園の芝生の上での野外コンサートなど、自然に触れあえるイベントが開催されます。

大通公園会場のような派手さはありませんが、ゆっくりと静かにライラックを鑑賞したという人におすすめです。

<さっぽろライラックまつり(川下公園会場)>
開催時期:2018年6月2日(土)・3日(日)
開催場所:川下公園(札幌市白石区川下2651番地3外)
公式HP:http://lilac.sapporo-fes.com/

4.まだまだあるライラックの名所

創成川公園

創成川公園

2011年に札幌市の中央区に誕生した創成川公園。

大通公園からもほど近く、周辺には、北海道一の歓楽街すすきのや二条市場などの観光スポットもたくさん。市内を流れる創成川のほとりにあり、川のせせらぎを聞きながら、園内に植えられた30種類約200本のライラックを眺めることができます。

また、足元には白くて可愛いすずらんの花が咲き、紫と白の美しいコントラストが楽しめるのもこの時期ならでは。都心にありながらゆったりとした時間が流れるライラックの名所です。

<創成川公園>
住所:札幌市中央区南4条~北1条・東西1丁目
公式HP:https://www.sapporo-park.or.jp/sousei/

百合が原公園

百合が原公園

札幌市北区にある百合が原公園は、敷地面積25.4ヘクタールを誇る総合公園です。

広大な敷地に、公園のシンボルであるユリの花をはじめ、ライラックやチューリップなど様々な季節の草花が植えられ、訪れる人を楽しませてくれます。

ライラックコレクションと名付けられたライラックゾーンには、約50種類のライラックが、芝生を囲むように植えられ優しい香りに包まれています。

また、公園西側の歩道沿いにも約650メートルに渡ってライラックが植えられ、歩く人を楽しませてくれます。園内には、遊具広場やパークゴルフ場などもあるので、家族で訪れるのにもぴったりです。

<百合が原公園>
住所:札幌市北区百合が原公園210番地
公式HP:http://yuri-park.jp/

北海道大学植物園

札幌最古のリラ

札幌駅から徒歩10分ほどのところにある北海道大学植物園。かのクラーク博士の提唱で地形をそのまま活かしてつくられたという約13ヘクタールの植物園です。

園内にはハルニレの大木をはじめおよそ4,000種類もの植物が植えられていて、都会のオアシスといった雰囲気。

こちらの植物園には、1890年にアメリカのニューイングランドから持ってきた苗木から育てられたという「札幌最古のリラ」を鑑賞できるほか、ライラックの咲き誇る並木道を散歩することもできますよ。

<北海道大学植物園>
住所:札幌市中央区北3条西8丁目
TEL:011-221-0066
開園時間:平日10:00~15:30、土曜10:00~12:30
休園日:日祝日、12月28日~1月4日
入園料:7歳(小学生)以上120円、6歳(未就学児)以下無料
公式HP:https://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/

オホーツク・リラ街道

リラ街道イメージ

ライラックというと札幌のイメージがあるようですが、道内には他にもライラックの名所があります。

道東の紋別郡湧別町にあるオホーツク・リラ街道は、湧別市街から中湧別市街まで約2.2キロメートルの並木道。

旧国鉄線路跡地を町道「オホーツク・リラ街道」として整備し、ライラック約600本が植えられました。

開花時期は、6月下旬と札幌よりも少し遅いので、この時期に道東を訪れるならぜひ足を延ばしてみてくださいね。

<オホーツク・リラ街道>
住所:紋別郡湧別町錦町〜栄町

まとめ

以上、北海道の初夏を告げる花、ライラックとイベント、見どころをご紹介いたしました。

薄紫の可憐な花と優しい香りが見る人を癒してくれるライラック。この時期に旅行で訪れるなら、ライラックの名所を訪れたり、イベントに参加したりと北海道の初夏を満喫してくださいね!

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