世界で唯一のばんえい競馬!ばんえい十勝(帯広競馬場)へ行ってきました!
- 十勝・日高
- 最終更新日:2019年2月27日
レースを観戦するスタンド以外にも、ばん馬たちとふれ合える「ふれあい動物園」やレースの舞台裏を見学できる「バックヤードツアー」などがあり、ファンから初めての方まで楽しめる施設になっています。
今回は、ばんえい十勝の見どころ・楽しみ方をお届けします!
もくじ
1.ばんえい競馬とは?
画像提供:ばんえい十勝
1−1 ばんえい競馬って何?
画像提供:ばんえい十勝
ばんえい競馬とは、鉄そり(最高は1トンの重量物)を馬にひかせ、全長200m、2箇所の障害(坂)のある直線コースを競うレースのこと。
輓(ばん)馬がそりを曳く=輓曳→「ばんえい競馬」と呼ばれるように。
スピードだけでなく、そりをひく力、持久力、騎手のテクニックが勝負どころです。
このレースは、農民たちが農耕馬で行ったお祭り競馬がルーツ。
2016年で70年の歴史をもち(帯広市単独開催で10年目)世界で唯一の「ひき馬」競馬として国内外の注目を集めています。
馬体重はサラブレッドの約2倍!(体重は1トンを超える馬も!)
「ばん馬」は大きいばかりではなく、もともとは農耕馬ですので、力のあることはもちろん、抜群の持久力を持つ馬なのです。
1−2 ばんえい競馬の歴史
明治時代、北海道の農民の暮らしの中からばんえい競馬は生まれました。
当時は、馬の価値や力を試すための競争としてスタートし、2頭の馬を互いに引っ張らせて競い合わせていました。
ソリに過重をかけて引かせる方法は、明治の終わり頃からスタートし、農耕馬の祭典とし て、しだいに定着。
この引っ張り合う農耕馬の姿がばんえい競馬の原型です。
1−3 ばん馬の血統 ばん馬って外国産?
ばんえい競馬は、「どさんこ」のレースだと思っていませんか?
ばん馬のルーツはフランス、ベルギーと様々です。
◼︎ペルシュロン種:フランス北西部のペルシュ地方土着の大格馬(大きな馬)が基礎。
◼︎ブルトン種:フランス・ブルターニュ半島原産。
◼︎ベルジャン種:ベルギー・ブラバンド地方原産種をアメリカで品種改良。
ばんえいの競走馬は、これらの馬の混血(半血種、日本輓系(ばんけい)種)が主流になっています。
1−4 平地競馬とばんえい競馬の違いとは
平地競馬はゴールが鼻先で決まりますが、ばんえい競馬ではソリの最後端がゴールラインを通り過ぎたときに決まります。
画像提供:ばんえい十勝
ばんえい競馬では、当日の馬場水分のパーセンテージがオッズ画面、電光掲示板に表示されます。雨や雪でコースが湿るとソリの滑りが良くタイムが速くなり、天気が良いとタイムが遅くなります。
平地競馬に比べてばんえい競馬は人馬一体の戦いで、騎手のテクニックがものを言う競馬なのだそう。
2つの障害(坂)をどうクリアするか、騎手は馬の調子や気配を感じ取って一気に攻めたり、馬を止めてスタミナを温存させるなど、平地競馬とは違う手綱さばきや駆け引きが行われ、白熱したレースが展開されます。
2. ばんえい競馬を楽しんでみよう!
それでは、実際にばんえい競馬場に入ってみましょう!
画像提供:ばんえい十勝
ばんえい競馬場へ入るには、入場券が必要です。入場料は100円(15歳未満は無料)。
ばんえい競馬は、ほぼ通年、土・ 日・月開催。1年を通じて開催しています。
人気のシーズンは冬。夏はナイターレース、冬は雪に囲まれながらレースが行われますよ。
入場ゲートをくぐったら出馬表、成績表、オッズ(そのレースの馬券100円に対する当り予想倍率のこと。電光掲示板に表示されています。)でデータを収集してみましょう。
私のような初心者の方も安心!馬券の購入方法を丁寧に説明してくださる「ビギナーコーナー」もあります。気軽に尋ねてみてくださいね。
レース開始の25分前ぐらいに出走馬たちはパドックに登場します。
(※パドック:競馬の競走の前に競走馬を見るための場所)
常連のファンは、パドックで馬の状態を観察しています。
私もパドックへ行ってみることに!
パドックでは、レース前の馬が元気がいいか、落ち着きがあるか、全体のバランスはどうか?などをチェックすることができます。
ここでばん馬をじっくり観察し、調子の良さそうな馬を選ぶのがポイントなのだそう。
この日私がビビッときたのが8番のテンリュウスピード。
落ち着いた雰囲気を醸し出していて、8の数字が末広がりで縁起がよさそう。
100円から購入できるということで、試しに買ってみることにしました。
さぁ、いよいよレースが始まります!
画像提供:ばんえい十勝
常連のファンは、もうスタンバイしています。
ばんえい競馬は、直線のセパレートコースでスピードとパワーを競います。
スタートしました!
迫力満点!!
スタートと同時に馬と一緒に走って声援を送っている方も!
レースのヤマ場、第2障害(1.6mの坂)を競走馬たちが懸命に登ります!
ゴール!
この日の第1レースではテンリュウスピードは2着でした。
スタートからゴールまで伴走して応援できるのもばんえい競馬の魅力です!
写真の奥にある整理本部では、馬券のコピーサービスをしてくださいます。
記念になりますね♪
こちらの自動払戻機で馬券と引き換えに払戻。
140円也。(バス代の足しに♪)
レースの後、売店へ立ち寄ってみることに。
お土産で人気なのは、マグネット、ストラップ、キーホルダー、蹄鉄なのだそう。
画像提供:ばんえい十勝
3. ばん馬とふれ合える「ふれあい動物園」
画像提供:ばんえい十勝
帯広競馬場内には、ばん馬やいろいろな動物たちとふれあえる動物園もあります。
ポニーや羊、ヤギ、にわとり、うさぎと触れ合うことができますよ。
ホースセラピーという言葉があるように、馬に触れると癒されます♪
画像提供:ばんえい十勝
《帯広競馬場 ふれあい動物園》
営業時間|■競馬開催曜日(土~月) 10:00~17:00
■非開催曜日(水~金) 11:00~15:00
※毎週火曜日は休業
入場料|■競馬開催曜日(土~月) 開門時間以降100円
※開門時刻はHPをご確認ください。
http://www.banei-keiba.or.jp/topics/post-19.html
■非開催曜日(水~金) 無料
4. レースの舞台裏「バックヤードツアー」
画像提供:ばんえい十勝
普段は入ることができない、レースの裏側を知ることができる人気のバックヤードツアー。
レースに出走する馬たちのいつもとは違った表情を見ることができますよ。
ツアーはレースの開催日に実施しています。
画像提供:ばんえい十勝
《バックヤードツアーお申込みについて》
■受付時間 開門~ツアー開始まで
■受付場所 帯広競馬場スタンド1階奥 総合案内所
■料 金 大人500円(おみやげ付き) 小学生以下無料(おみやげ無し)
※お電話でのお申込みは受付していません。詳しくは総合案内所まで。
5.早朝の調教風景を見学「朝調教見学ツアー」
画像提供:ばんえい十勝
毎年恒例になっている、ばん馬たちの早朝の調教風景が見学できる「朝調教見学ツアー」(有料)
重賞競走開催日、冬期間の毎週日曜日に実施しています。
※詳しい実施日・時間は問い合わせください。
静寂に包まれた朝焼けの中、ばん馬たちがソリを引っ張ってトレーニングしている風景を見ることができます。その幻想的な光景に感動し、ばん馬が好きになって毎年訪れているリピーターの方も数多くいらっしゃるそうです。
画像提供:ばんえい十勝
6.ばんえい十勝へのアクセス
画像提供:ばんえい十勝
お車)
道東自動車道「音更帯広IC」から約15分
帯広広尾自動車道「芽室帯広IC」から約15分
帯広空港から約40分
タクシー)
帯広駅南口から約2キロ(所要時間約7分)
バス)
●帯広駅→競馬場(帯広駅から約10分)
帯広駅バスターミナル12番乗り場から「競馬場」で下車
運賃200円 (十勝バスが運行)
●とかち帯広空港→帯広競馬場前
空港ビル玄関前より
航空機到着後約15分で発車
運賃1,000円
JR)
札幌駅から帯広駅
(約2時間15分)
〈ばんえい十勝(帯広競馬場)〉
HP)http://www.banei-keiba.or.jp/index.html
住所:北海道帯広市西13条南9丁目
TEL:0155-34-0825
入場料:100円(15歳未満無料)
駐車場:無料(1100台)
おわりに
画像提供:ばんえい十勝
北海道遺産に登録されている、世界でたったひとつのばんえい競馬。
ばんえい十勝のレースでは、お花や リボン、三つ編みをしている馬を見かけることも。
迫力のあるレース観戦はもちろん、馬と人との関わり、馬が好きで応援する人たち、馬とともに働いている人たちの存在をより身近に感じることができますよ。
ぜひ見に行ってみてくださいね!
こちらの関連記事もどうぞ
姉妹サイトのご紹介(よかったら見てね)