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まるでジブリの世界!湖に沈んでいく線路が神秘的な然別湖の湖底線路【現地レポ】

エリア
十勝・日高
投稿日
最終更新日: 2026年7月13日
十勝・鹿追町と上士幌町にまたがる然別湖は日本最大の国立公園である大雪山国立公園にある唯一の自然湖。北海道内では最も標高が高い湖で天空の湖とも呼ばれています。大自然に囲まれた湖は国内でも屈指の透明度を誇り、湖の底が見えるほど。その湖の底へまっすぐと進む線路はどこか別の世界へと続きそうな神秘的な光景です。神秘的な光景は千と千尋の神隠しのワンシーンを彷彿とさせ、SNSでも話題のフォトスポットとなっています。

1.湖底線路の正体は、船の引き込み線

湖底線路は実際に活用されている実用的な線路です。
然別湖では5月から10月ごろまで遊覧船が運航していますが、冬は氷点下の厳しい寒さとなり湖は全面凍結してしまいます。湖が凍る前に遊覧船を引き上げる必要があり、そのために使用されるレールが湖底線路の正体です。大自然にある湖だからこその実用的なレールとなっており、神秘的な景色の背景には厳しい寒さがある北海道らしい理由があるのです。

湖底線路 然別湖

2.実際はこんな場所でした

SNSでは湖へと沈んでいく線路の神秘的な写真がよく見られますが、実際に訪れると遊覧船と船を固定する船台があり、一見すると神秘的な風景には見えません。遊覧船は2隻あり、この日は1隻が停留している状態でした。
湖底線路 然別湖
フォトスポットとして整備されているものではありません。撮影の際は線路や船台を傷めないよう気を付けましょう。
湖底線路 然別湖
SNSで見られるような写真は湖に近づいて遊覧船が映らないようにして撮っているものが多いので実際の現地の様子を見るとギャップを感じるかもしれません。ただし、湖底線路はあくまで遊覧船を引き上げるためのレールで神秘的な景色は後付けです。片側からでもSNSに載っているような写真は撮れますし、線路が湖へ沈んでいる光景は見られます。遊覧船があるからと言って残念には思わず、観光地ならではの風景と思って楽しむのがおすすめです。
湖底線路 然別湖

神秘的に撮影するためには

撮影するベストな時期は5月下旬から10月下旬の風がなく、晴れている日が一番綺麗に見えます。風がある日は肉眼では充分綺麗に見ることはできますが、水面が波立っているため反射で線路をくっきり写すことが難しいです。またPLフィルターがあればそちらも持っていくのがおすすめ。この写真はPLフィルターなし、微風でくっきりと撮るのは難しい印象でした。
湖底線路 然別湖
水面の反射具合は角度によっても変わります。反射具合だけでなく、水面の色が変化するのも面白いので色々な角度から撮って見ることをおすすめします。
湖底線路 然別湖
付近には然別湖へと流れる然別川にかかる橋があるのですが橋の上からは木々の緑がフレームのようになった然別湖の写真が撮れます。
湖底線路 然別湖
晴れだけでなく、霧の日はさらに異世界へ続いていくようなより幻想的な写真が撮れます。天気や気候、時間帯によって全く印象が異なるのは自然の景色ならではの魅力です。
湖底線路 然別湖
紅葉が湖底に落ちる秋や晴れた日の夜もおすすめ。然別湖は星空も綺麗に見えるので満点の星空を見ることもでき、風のない日には星空が水面に映ることもあるそうです。湖底線路は実用的なレールなので痛めるなど迷惑になるような行為には充分気をつけましょう。マナーが守られなくなれば立ち入り禁止などにもなりかねません。
湖底線路 然別湖

3.アクセス~白雲橋(白雲山登山口)バス停から徒歩200mの然別湖畔~

然別湖の湖底線路までは、とかち帯広空港からは車で約80分、JR帯広駅からは約60分です。周辺ではヒグマが目撃されることがあります。散策の際は最新の目撃情報を確認し、早朝・夕方は避ける、複数人で訪問する、熊鈴を携帯するなど可能な限りの対策と注意をはらって訪れましょう。
湖底線路 然別湖
また無料で駐車できますが台数はあまり多くは停められません。駐車スペースも区切られていないので譲り合いながらマナーを守って駐車しましょう。
湖底線路 然別湖
湖底線路手前は少し坂になっていて、坂には砂利があります。足を滑らせることもあるので足元には注意が必要です。
湖底線路 然別湖
湖底線路だけでなく、周囲には白雲山登山口、然別湖へと流れる然別川もあり、自然を感じられるスポットがいくつもありました。
湖底線路 然別湖

おわりに

湖底線路 然別湖
今もなお手付かずのまま残る大自然の湖である然別湖。然別湖にのみ生息する固有種であるミヤベイワナや氷河期から姿を変えず生き残ったエゾナキウサギなどの貴重な動物たちの住処にもなっています。大自然ならではの観光スポットとして人気があり、初夏から秋までは遊覧船クルーズ、カヌーツアーやトレッキングツアー、冬は全面凍結した湖の上に雪と氷だけで作られた小さな集落である「然別湖コタン」を楽しめます。様々な角度から大自然を満喫できる然別湖にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

北海道在住フォトグラファー  平栗玲香

1990年生まれ、北海道帯広市出身のフリーランスフォトグラファーです。北海道観光マスター検定、十勝観光文化検定上級、フォトマスター検定準1級、生物分類技能検定3級取得。9年間東京でフォトグラファーをしていましたが、2023年に帯広に拠点を移しました。趣味はツーリング、ドライブ、キャンプなど北海道の魅力が一人でも多くの人に伝わることを目標に記事を書いています。

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