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宝石のような星空露天風呂!「幌加温泉湯元 鹿の谷」で4種の源泉掛け流しを満喫してきました

エリア
十勝・日高
投稿日
最終更新日:2022年6月6日
南北63km、東西59kmという日本有数の規模を誇っている大雪山国立公園。その火山活動により、山麓には数々の温泉が湧き出しています。野趣溢れる秘湯も多く存在し、マニアにはたまらないエリアです。

今回ご紹介する「幌加温泉湯元 鹿の谷」もその一つ。電波の届かない秘境で、開放感抜群の露天風呂(硫黄泉)と、3種の内湯(ナトリューム泉・鉄鉱泉・カルシューム泉)を楽しむことができます。今回、そんな幌加温泉へ宿泊してきました!

1.タウシュベツ橋梁の近く。秘境に佇む一軒宿

幌加温泉湯元 鹿の谷

「幌加温泉湯元 鹿の谷」があるのは、北海道有数の峠・三国峠に向かう国道273号線の近く。近年フォトスポットとして人気の、タウシュベツ川橋梁からほど近い場所に位置しています。

国道273号線に現れる標識に従って林道へ入ると、その終点にポツンと一軒の温泉旅館が佇んでいます。「こんなところに温泉があるんだ...!!」と辿り着いただけでも、なんだか達成感が込み上げます。
幌加温泉湯元 鹿の谷
お宿の前では、エゾシカたちがのんびりと食事をしていました。最初から秘湯らしい出会いを楽しみます。近寄っても逃げるそぶりもなく、とても人間に慣れている様子。

自然と共存している点が秘湯らしくて、なんだか良いですね。この後、お宿の近くではキタキツネも鑑賞できました。

2.マニアだけに知られる簡素な自炊スタイル

幌加温泉湯元 鹿の谷
「幌加温泉湯元 鹿の谷」の宿泊予約は、インターネットから行うことはできません。ホームページもなく、電話での受付のみとなっています。

実は、もともと日帰り入浴で一度利用したことのある筆者。その時、素泊まりで利用できることを知り、2年越しにようやく宿泊することができました。

料金は布団付きで一人5,000円。1名1室でも2名1室でも、1人あたりは同料金です。年季の入ったお部屋ですが、とても綺麗にされていて、とても居心地が良かったです。
幌加温泉湯元 鹿の谷
なお「幌加温泉湯元 鹿の谷」は自炊スタイルになります。基本的な調理器具や食器類、調味料は揃っておりますのでご安心を。

ただし食料を購入できるお店については、約16kmほど離れた糠平温泉郷にある「大和みやげ店」が最寄りです。必ずお宿に到着する前に、夕食・朝食そして飲み物を買い揃えておきましょう。

3.こんこんと湧き出る。4種の源泉掛け流しを堪能!

幌加温泉湯元 鹿の谷
お待ちかねのお風呂ですが、一つだけ注意点があります。それは「幌加温泉湯元 鹿の谷」のお風呂は、女性専用の内湯をのぞいて、基本的に混浴だということ。ただ、人がいない時もあるので、気になる方はそのタイミングを見計らって入浴しましょう。

まず内湯についてですが、3種類の源泉掛け流しのお湯が、隣り合うように浴槽が設けられています。左から「ナトリューム泉」「鉄鉱泉」「カルシューム泉」です。それぞれ色や温度、肌触りが異なっているので、比較しながら交互にお湯に浸かれます。
幌加温泉湯元 鹿の谷

そして体がポカポカになったら、ぜひ露天風呂へ行ってみましょう。こちらは内湯より硫黄の香りが強い泉質です。やや白くトロンとしたお湯は、内湯に比べて少しぬるめ。

渓谷に抱かれるような野趣溢れるロケーションもたまりません。電波の届かない場所で、自然に溶け込む温泉に浸かる。日常生活ではなかなか味わうことのできない贅沢を満喫しました。

4.宿泊者の特権!夕暮れと満天の夜空のもと露天風呂を楽しむ

幌加温泉湯元 鹿の谷
最後に宿泊者だけの特権と言える時間が、夕暮れから夜にかけてです。日が沈むとともに、日の光がお湯に映り込みます。思わず湯面の揺らぎに見とれてしまいました。

ゆっくりと温まりながら、時折涼しい谷風で体を冷ます。この時間も格別ですね。
幌加温泉湯元 鹿の谷
そして辺りが真っ暗になると、露天風呂の頭上には満天の星が広がっていました。iPhoneの限界に挑戦していますが、撮影できてもここまで。

天気が良ければ、宝石のように輝く星空を眺めながら、心ゆくまで温泉に浸かることができますよ。実物は何倍もすごいです!!

いかがでしたでしょうか。秘境の秘湯として守りぬかれている「幌加温泉湯元 鹿の谷」。きっと唯一無二の宿泊体験が待っているので、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

幌加温泉湯元 鹿の谷

住所
北海道河東郡上士幌町幌加番外地
TEL
0156-4-2163
備考
立ち寄り入浴:500円(9時〜20時)
宿泊料金:1泊5,000円(※布団不要のときは4,500円) 予約は電話のみ

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。

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