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帯広の北の屋台にある Asian・アイヌ居酒屋 「ポンチセ」でアイヌ料理を堪能!

エリア
十勝・日高
投稿日
最終更新日:2024年4月29日
JR帯広駅から徒歩5分、20軒のお店が軒をなら並べる屋台村「北の屋台」に北海道でも珍しいアイヌ料理を味わえるお店「ポンチセ」があるのをご存知ですか?
アイヌの血を引いている店主の豊川純子さんが子供の頃に味わったアイヌの家庭料理「ポネオハウ」や「ムニニモシト」をはじめ、唐揚げやポテトフライ、枝豆など居酒屋の定番メニューがずらり!
今回は Asian・アイヌ居酒屋「ポンチセ」をご紹介します。

もくじ

北海道帯広市の繁華街にある焼き鳥、居酒屋、フレンチ、中華、韓国料理など個性的なお店が20軒並ぶ屋台村「北の屋台」。

アイヌ料理 ポンチセ

各店わずか3坪という空間で店主だけでなく、お客同士でも距離が近く、屋台ならではの交流が楽しめ、年間15万人以上もの人が訪れるそうです。
その中にアイヌの家庭料理が味わえる「ポンチセ」があります。
アイヌ料理 ポンチセ
屋台村の中央、木彫りのランプとアイヌ刺繍が施された暖簾がお店の目印。
アイヌ料理 ポンチセ
店内はカウンター席のみで8席ほどあります。
アイヌ料理 ポンチセ
中央上部分に飾られている熊の木彫りが優しい表情でお店を見守っていました。
アイヌ料理 ポンチセ
ポンチセでいただけるのは、アイヌの家庭料理だけでなく、十勝産にこだわった居酒屋の定番メニューも豊富。
アイヌ料理 ポンチセ
お酒のバリエーションも定番から個性派まで様々。
アイヌの人々が儀式の時に使うトノト(アイヌ語で酒)を再現した田中酒造の『カムイトノト』や、北海道の森に多く自生するアカエゾマツや料理や薬としても利用されていたキハダの実など、北海道の植物を使った積丹スピリットのクラフトジンシリーズ『火の帆』など、アイヌ文化にちなんだお酒も取り扱っています。
アイヌ料理 ポンチセ
「火の帆」は全種揃っていて1杯試しに飲んでみる方も多いのだとか。植物の自然な香りが心地良い気分にさせてくれます。
アイヌ料理 ポンチセ
今回注文させていただいたのはアイヌの家庭料理の「ポネオハウ」と「ムニニモシト」。
その他に春の季節のメニューである「フキノトウみそ クリームチーズ&南部せんべい」も注文させていただきました。
アイヌ料理 ポンチセ
お店の看板メニューの「ポネオハウ」。
アイヌ語で「ポネ」は骨、「オハウ」はスープという意味で、ポンチセのポネオハウには出汁をとった豚骨がそのまま入っていて白菜、にんじん、ごぼうなどの野菜もたっぷり。
塩で味付けされたスープはどこか懐かしい優しい味わいで、海外から来たお客様でも懐かしさを感じる味なのだとか。
アイヌ料理 ポンチセ
アイヌの保存食である発酵したじゃがいもの芋団子「ムニニモシト」。
バターや塩昆布と一緒にいただきます。
弾力のある食感で食べ応えがあり、芋団子が好きな筆者は好んで食べたくなる料理です。
アイヌ料理 ポンチセ
調理前の芋団子をご厚意で見せていただきました。
じゃがいもを雪の下に入れて凍らせ、雪解けの季節に太陽の光で発酵させたものを乾燥しているそうで、これを水に戻して焼けば芋団子になるそう。
寒い北海道の特性を活かしたアイヌの方々の知恵に感心します。
アイヌ料理 ポンチセ
春の山菜メニューである「フキノトウみそ クリームチーズ&南部せんべい」は自家製のフキノトウみその甘辛さがクリームチーズとよく合います。
フキノトウのほろ苦さとコクのある味噌の組み合わせは、お酒の肴にもご飯のお供にもぴったり。
アイヌ料理 ポンチセ
元々屋台が好きだったという店主の豊川澄子さんはいつか自分のお店を持つことが夢だったそう。そんな中、ガンを患ったことで生き方を考えるようになり、夢を叶えるためにお店をオープン。
アイヌ料理 ポンチセ
お店を出すにあたって人と違うところをお店の個性にするために子供の頃から食べていたアイヌの家庭料理を活かしたアイヌ居酒屋「ポンチセ」が誕生しました。アイヌ語で「ポン=小さい」 「チセ=家」 。名前の由来は響きが可愛らしく、覚えやすい、そして屋台という小さな空間にピッタリなことから。
アイヌ料理 ポンチセ
名前の通り小さな家のような空間の「ポンチセ」は観光客から常連さん、友達を作りにくる若い層のお客さんまで様々な方が訪れるそうです。アイヌ文化に触れるだけでなく、屋台ならではの空間も楽しめる「ポンチセ」にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

Asian・アイヌ居酒屋 ポンチセ

住所
北海道帯広市西1条南10-7いきぬき通り 北の屋台内
TEL
080-6077-3763
HP
https://www.instagram.com/kitanoyataiponcise/
営業時間
18:00~24:00 水曜定休
備考
最新情報はお店のInstagramでご確認ください

北海道在住フォトグラファー  平栗玲香

1990年生まれ、北海道帯広市出身のフリーランスフォトグラファーです。北海道観光マスター検定、十勝観光文化検定上級、フォトマスター検定準1級、生物分類技能検定3級取得。9年間東京でフォトグラファーをしていましたが、2023年に帯広に拠点を移しました。趣味はツーリング、ドライブ、キャンプなど北海道の魅力が一人でも多くの人に伝わることを目標に記事を書いています。

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