“たかまん”の愛称で親しまれる高橋まんじゅう屋|看板商品の大判焼は帯広市民のソウルフード
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- 十勝・日高
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- 最終更新日:2025年10月24日
1.帯広駅から車で5分電信通沿い
帯広で初めて電信柱が建てられたことから名前がついた「電信通り」に佇む「高橋まんじゅう屋」。昭和29年に創業し、長い間地元民の日常的のおやつとして親しまれ、帯広市民にとってのソウルフードとなっています。佇まいは昭和の風情を感じ、昔ながらの雰囲気が落ち着きます。
店内では大判焼の香ばしい匂いが漂います。平日にも関わらず絶えず人が出入りしていて注文カウンター前にも列ができていました。お客さんが笑顔でお店を後にするのが印象的。

カウンター横からは大判焼を焼いている様子が見られるも面白いです。大量の注文ではない限り、待ち時間はあまりありませんが、お店の外からもその様子が見られるので並んでいてもあっという間です。

創業当時のガラス看板。当初はアイスキャンデーがメインで高橋冷凍店という屋号でした。価格の安さからも時代を感じ、当時からこの地で商売を続けてきた歴史を感じます。

現在は、大判焼の他にソフトクリームやかき氷、むしパンや肉まんなどがあり、つい寄り道して食べたくなるようなラインアップを提供しています。

2.名物大判焼
あんとチーズの2種類ある大判焼はお店の名物商品で1日に合わせて2,000個売れることもあるそうです。あんは創業当時からあり、チーズは牛乳の大量廃棄が社会問題になった際に少しでも貢献できればという想いで35年ほど前に誕生しました。

あんは十勝産の小豆を使用した優しい甘さのあんが生地の中にぎっしりと詰まっています。チーズは甘い生地の中に塩っけのあるチーズが入っていて甘い物が苦手な人でも食べやすい。食べるととろりとしたチーズが伸びて見た目からも楽しめますが、冷めてチーズが固まっても美味しいです。

たかまんの大判焼、「あんは限りなく甘く」がモットー。たとえ原材料費が高くなったとしてもその方針がぶれることは無いとおっしゃいます。また身体への影響を考えて添加物を使わないこともこだわりの一つ。大判焼でよくあるクリームがないのは添加物が必要になってしまうからだそうです。
「美味しく安心できる味を提供したい」という基本理念に忠実な姿勢から、食べる人のことを考えたあたたかい想いが感じられました。
受験シーズンには合格の焼印も
通常はあんとチーズの区別のためにチーズの焼印がされていますが、「勝・祝・寿・合格・帯広柏葉高校の校章」の焼印を無料で押してもらうこともできます。近所にある柏葉高校のPTAから受験生の応援に校章の焼印の入った大判焼を頼まれたことがきっかけで焼印サービスが始まり、現在は誰でも注文することが可能。受験シーズンの他に部活の試合や選挙の前後などにも購入されることがあるそうです。

焼印を押すには焼き立てでないと印字が悪いため、最低でも30分は必要で個数が多い場合は前日に連絡する必要があります。
3.おわりに

大判焼の味が美味しいのはもちろんですが、アットホームな接客や合格祈願の焼印サービスなどから地元の人に寄り添った対応で今もなお愛され続ける理由がわかります。美味しくて人柄もいいお店があれば誰かに伝えたくなるのは必然で、これからも人から人へ伝わり、魅力が広がり続けていくでしょう。学校帰りの学生や仕事の休憩中や仕事帰りの社会人など地元民の寄り道スポットとして親しまれている「たかまん」に訪れて地元の味を確かめてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 北海道帯広市東1条南5丁目19-4
- TEL
- 0155-23-1421
- 営業時間
- 9:00~18:00 毎週水曜日および第2・第3火曜日定休
北海道在住フォトグラファー 平栗玲香
1990年生まれ、北海道帯広市出身のフリーランスフォトグラファーです。北海道観光マスター検定、十勝観光文化検定上級、フォトマスター検定準1級、生物分類技能検定3級取得。9年間東京でフォトグラファーをしていましたが、2023年に帯広に拠点を移しました。趣味はツーリング、ドライブ、キャンプなど北海道の魅力が一人でも多くの人に伝わることを目標に記事を書いています。
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