エゾリスに会えるかも!? 帯広の「真鍋庭園」 | 魅力と4つの見所をご紹介!
- 十勝・日高
- 最終更新日:2022年7月19日
その中で、帯広市街に位置する「真鍋庭園」は、日本初のコニファーガーデンとして知られています。コニファーとは、ヒノキ科やマツ科など、複数の科をまたいだ針葉樹林の総称です。
和洋折衷の織りなす、癒しの庭園の魅力と4つの見所をご紹介します。
もくじ
1.真鍋庭園の魅力
真鍋庭園の魅力は、何と言っても25,000坪の敷地に広がるコニファーの風景でしょう。緑で溢れた庭園は、進むごとに趣を変え、まるで物語の世界に足を踏み入れたような雰囲気で迎えてくれます。
また帯広の市街地から近いものの、豊かな自然を楽しめる点もポイント。四季折々の花々や野鳥、エゾリスなど北海道らしい出会いにも富んでいます。
庭園にはエゾリスコース(徒歩約30分 / 1.2km)とキタキツネコース(徒歩約45分 / 1.8km)の散策路が整備されており、体力や時間に合わせて選択可能です。
1-1.野鳥鑑賞が楽しい日本庭園
ガーデンに入ると、まず迎えてくれるのが日本庭園です。敷地内には、日本庭園・西洋風庭園・風景式庭園の3つがあり、和洋折衷の景観が楽しめます。
日本庭園の顔となっている「真正閣」(しんしょうかく)は、もともと1911年に大正天皇の休憩所「御便殿」として帯広中心部に建築された建物。太平洋戦争後に、真鍋庭園に移築され、2代目の真鍋正明の名前にちなんで命名されました。
地下約350mから湧き出る地下水によって、真正閣の手前に鯉の池が作られ、清らかな回遊式庭園が整備されています。静かな空間には、野鳥の声が響き渡り、極上のBGMに耳を傾けます。
カメラの望遠レンズや双眼鏡で、ぜひ野鳥を探してみてください!
1-2-1.エゾリスに出会える赤屋根の家
日本庭園の次は、赤い屋根の家がトレードマークの西洋風庭園へと続きます。赤い屋根の家は、3代目の住居として利用された建物で、オーストラリアのチロルハウスがモデルになっています。
西洋風庭園の見所は、赤い屋根の家に餌を食べにくる「エゾリス」です。木の枝を走っては、身軽に建物へ飛び移ります。
エゾリスは庭園内のいたるところを走っていますが、出会える可能性が高いのが、この西洋風庭園です。人慣れしているので、一定の距離があれば逃げることはありません。
尻尾を丸めながら、夢中で食事をとる姿は本当に可愛らしいですよ。
1-2-2.展望デッキとオリビンの滝
庭園の東側にある、広々とした風景式庭園。その一角に設けられた展望台は、コニファーで満たされるガーデンを一望できるオススメのスポットです。
2本の白樺が突き抜けるように生えている、ワイルドな展望台です。森の中に突如現れるため、秘密基地のような佇まいもポイント!
実は展望デッキの裏手には、オリビンの滝が流れています。森林浴を楽しみながら、水流の音を聞くと、なんだか心洗われる気分になります。
1-2-3.おとぎ話の世界のようなリスの教会
真鍋庭園の誇るフォトスポットが「リスの教会」です。スクエアで開放的な区画のリバースボーダーガーデンの中に、可愛らしい石造りの教会が佇んでいます。
そのネーミングから、2匹のリスが誓いを立てている、おとぎ話のような情景が頭に浮かぶのではないでしょうか。
四季折々風情を変える「真鍋庭園」は、ウェディングフォトのロケーションとしても有名です。
この日も、親御さんに見守られながら撮影をされていらっしゃるカップルさんに出会いました。微笑ましく撮影されている様子を見ると、こちらも幸せな気持ちになりますね。
1-2-4.造形豊かなモンスターガーデン
ガーデンの出口の前にある、ラストの見所が「モンスターガーデン」です。開園50周年を記念して整備されたガーデンには、様々なツリーモンスターが並びます。
一つ一つ同じ造形のものはなく、まるでお化けのようなものから、人形、そしてドラゴンに見えるものまで。想像力をかき立てられる面白いエリアです。
またモンスターガーデンのすぐ横には、巨大な柳に設けられた展望デッキがあります。ここに上ると、上からモンスターガーデンを見下ろすことができますよ。
おわりに
いかがでしたでしょうか?華やかというより、メルヘンチックでミステリアスな雰囲気を味わえる「真鍋庭園」。ぜひ十勝・帯広を訪れた時に立ち寄ってみてくださいね。
- 住所
- 北海道帯広市稲田町東2-6
- TEL
- 0155-48-2120
- 営業時間
- 8:30~17:30(入園締切17:00) ※10月・11月は時短あり
- 備考
- 入園料:大人¥1,000、子供(小・中学生)¥200
休園期間:12月~4月下旬
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。
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