一度は行きたい最果ての岬、えりも岬(襟裳岬)観光の楽しみ方
- 十勝・日高
- 最終更新日:2020年2月5日
北海道の背骨とも言われている日高山脈の最南端に位置する襟裳(えりも)岬は、雄大な自然を堪能出来るほか、ゼニガタアザラシの生息地としても有名です。
他にも、襟裳岬には真っ白な灯台や風の館などの観光スポットや、新鮮な海産物を扱うお土産処や食事処も多くあり、大自然、観光、食事、お土産と、旅に欠かせない要素がすべて揃っているベストスポットなのです。
もくじ
1.襟裳岬とは
襟裳岬は、北海道幌泉郡えりも町えりも岬に属し、全長約150kmにもおよぶ北海道の背骨とも呼ばれている日高山脈の最南端に位置している岬です。
画像提供:えりも町役場
襟裳岬は風がとても強いことと、沖合で日本海流(黒潮)の暖流と、千島海流の寒流がぶつかり合うために発生する春から夏にかけて霧が多いことでも有名です。岬は高さが約60mもあり、さらに岬の先端から約2kmも岩礁が続き、雄大な自然美を観ることができます。また、2010年に、国指定文化財「名勝ピリカ・ノカ(美しい 形)」に指定されました。
画像提供:えりも町役場
他にも襟裳岬は初日の出のスポットとしても有名で、毎年、多くの観光客が岩礁地帯の先からのぼる荘厳な初日の出を拝みに訪れます。また、元旦の朝はすぐ近くの施設「風の館」も臨時オープンし、館内の展望室からも鑑賞出来ます。
2.襟裳岬の見どころ
・襟裳岬の風を体感できる楽しい施設「風の館」
画像提供:えりも町役場
強風で有名な場所にある観光スポット「風の館」は、近くに立つ襟裳岬灯台の灯をさえぎらないようにと、上記の画像のように地下に埋もれるような構造になっています。
画像提供:えりも町役場
館内から襟裳岬の展望台へ出ることもできます。展望台近くには、森進一さんの歌で一躍有名になった「襟裳岬」の歌碑もあり、さらに展望台から岬の先端へ通じる遊歩道もあります。
風の館を通らずとも展望台に出ることはできますが、強風の日は中を通って展望台へ出たり、また外に出なくても館内からゆったりと襟裳岬を望むことができる絶景の展望室(画像下段)もあるのでこちらもおすすめです。
画像提供:えりも町役場
館内の展示も風に関する展示(画像左上)がたくさんあるほか、体験コーナー(画像下段)では、真っすぐに立つことができないくらい強い、風速25メートルもの風を体験することができます。他にも館内のシアター(画像右上)では、自然写真家である倉沢栄一氏が撮影された「アザラシの棲む岬」が上映されており、襟裳岬にたくさん生息しているゼニガタアザラシの生態を知ることができます。
襟裳岬「風の館」
所在地:北海道幌泉郡えりも町字東洋366-3
TEL:01466-3-1133
営業時間:9月、10月、11月、3月、4月 9:00~17:00
5月~8月 9:00~18:00
休館日:12月、1月、2月(但し、1月1日「初日の出」の5:00~8:00までは開館)
入館料:大人・大学生:300円 小・中・高校生:200円 幼児:無料
3.襟裳岬のアザラシ
画像提供:クリフカヤックス
えりも町の襟裳岬周辺は、日本有数のゼニガタアザラシの生息地としても有名です。アザラシ科のゴマフアザラシ属に属し、日本沿岸に定住する唯一のアザラシであるゼニガタアザラシは、氷上ではなく岩場で出産するので、毎年5~6月には子育ての様子を見ることができます。
画像提供:えりも町役場
前述した風の館の展望室の望遠鏡でも観ることができますが、アザラシを間近で観たい方、襟裳岬の迫力ある光景を満喫したい方は、カヤックで海から行くアザラシウォッチングのツアーもおすすめです。
・クリフカヤックスの「アザラシウォッチングツアー」
画像提供:クリフカヤックス
上記のような光景に出くわすかもしれない楽しいツアーは所要2時間からコースがあります。
画像提供:クリフカヤックス
カヤックの経験がなくてもガイドさんがしっかりとサポートしてくれるので安心。
画像提供:クリフカヤックス
例えば、所要3時間のTOKKARI(トッカリコース)では、のんびりとアザラシのサンクチュアリまで近づき、岩場で一休みなんて、楽しい体験も。さらにランチもしくはスナックとドリンクつきで、たっぷりと襟裳岬を満喫出来ます。
クリフカヤックス
所在地:北海道幌泉郡えりも町字えりも岬59番地
TEL:01466-3-1088
4.ちょっと足を伸ばしてハートレイク(豊似湖)へ
画像提供:えりも町役場
ハートレイクと呼ばれ、最近注目を集めている周囲約1kmほどの豊似湖(とよにこ)をご存知ですか?襟裳岬の18km北、日高山脈襟裳国定公園内にある唯一の自然湖で、周囲を原生林に囲まれた湖面は、上空から見ると緑の中にコバルトブルーのハートが輝いていているような神秘的な光景を見ることができます。
また、湖に行くまでに通る黄金道路(国道336号の一部区間で名称の由来は、黄金を敷き詰めるほど多額の費用がかかったからだそう)と呼ばれる道も絶景を堪能できるのでおすすめです。そして豊似湖まで行くことはできますが、今のところ展望台などはなくハートの形を自分の目で確認するのは、残念ながらできません。
しかし湖自体を観ることは可能です。森の中を歩き、突如として眼前に開ける神秘的な湖はそれだけでも感動ものです。駐車場から湖畔まで、少し足場の悪い自然林の中を歩くことになるので、足下に気をつけて下さい。
なお、昨年(2015年)より秋限定で豊似湖をヘリコプター遊覧で楽しむ現地ツアーが実施されており話題になっております。
詳しくは、こちらをご覧くださいませ(予約も可能です)。
2019年10月5日(土)~10月19日(土)
主催:JTB北海道
豊似湖
所在地:北海道幌泉郡えりも町目黒54 道有林135林班
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にいかっぷほのぼのスタンプラリー2019
2019年4月20日~9月30日まで、馬のふるさと新冠町で実施中の「にいかっぷほのぼのスタンプラリー2019」。
町内の4箇所以上、最大8箇所の観光スポットを巡って、各地に設置しているスタンプを押して応募すると、総勢172名様にプレゼントが当たるキャンペーン。
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【新冠町観光協会公式サイト】詳しくはこちらから
5.食べたいものいっぱい♪襟裳岬のお店・レストラン
買物も食事も大満足「えりも岬観光センター」
画像提供:えりも町役場
買物と食事が楽しめる施設です。活ウニ丼や、焼き魚定食、旬のお刺身たっぷりの定食や、ラーメンや、昆布ソフトのデザートまであれこれあるので、家族みんなが満足する食事ができます。
画像提供:えりも町役場
大型観光バスも立ち寄る広い館内には生け簀もあり、新鮮な魚介類がたっぷりの館内でゆっくりと食事を楽しんだり、お土産を買ったりできます。たくさん買い込んでも海産物の地方発送もしてくれるので、安心して買い物を楽しめます。
えりも岬観光センター
所在地:北海道幌泉郡えりも町字えりも岬えりも岬第2レストハウス
TEL:01466-3-1666
営業時間:夏期8:00~18:00、冬期9:00~17:00
定休日:1月4日~3月中旬まで休業
名物えりもラーメンが美味しい「むてき食堂」<閉店>
画像提供:えりも町役場
えりも岬レストハウス内にある「むてき食堂」の「つぶラーメン」は、なんとミシュランガイド北海道にも紹介さたほど。この、えりもでしか味わうことのできない「えりもラーメン」は、地元産のつぶ貝や、刻み昆布、マツモや岩海苔が入った塩味のラーメンです。この味を求めて遠方からも多くの客が訪れる人気のラーメンをぜひ味わって下さい。
※現在、火事のためお店はなくなってしまったそうです。
画像提供:えりも町役場
ラーメン以外にも、新鮮な魚介類の丼などもあり、ラーメンとうに丼の贅沢なセットも人気があります。
また、むてき食堂はえりも岬レストハウスのおみやげ店の渋田商店の中にあるので、お腹がいっぱいになったらショッピングもたっぷりと楽しめます。
むてき食堂(閉店)
所在地:北海道幌泉郡えりも町字えりも岬えりも岬第1レストハウス
TEL:01466-3-1432
営業時間:9:00~18:00
定休日:11月中旬~4月上旬まで休業
他にもえりも町には北海道で食べたいものがいっぱい♪
画像提供:えりも町役場
まだまだえりも町えりも岬やえりも町本町など襟裳岬一帯には北海道を訪れたら食べたいと思っているものがいっぱいあります。 北海道名物のザンギ(画像上段中)や、お寿司やちらし(画像中段)そしてえりも町の 名物のツブそば(画像下段)など食べ歩きも楽しそう♪
画像上段:呑み喰い天国味楽亭
画像中段:いさみ寿し
画像下段:そば処えりも庵
襟裳岬のグルメはこちらを参照
6.襟裳岬へ行くまでの見どころ
襟裳岬まで行く途中にぜひ立ち寄りたいスポットの紹介です。新千歳空港からレンタカーを使って、新千歳空港→苫小牧→日高町→新ひだか町→襟裳岬のルートで想定していますので、ぜひ参考にして下さい。
バードウォッチングも楽しめる「ウトナイ湖」
新千歳空港から車で15分♪苫小牧市のおすすめ立ち寄りスポット
画像提供:日本野鳥の会(画像の転載禁止)
ウトナイ湖(画像左上)は日本でも有数の渡り鳥の中継地であり、日本初のサンクチュアリとして知られています。
ガン類やカモ類、ハクチョウ類など、これまでに約270種の野鳥が確認されており、湖畔のネイチャーセンター(画像中段)には湖を一望できる展望室(画像左中)や休憩コーナー(画像右中)があるほか、園内には「キタキツネの小径」(画像右上)など、いくつもの散策路(画像下段)が設けられており、一年を通じて様々な野鳥や自然を観察することができるおすすめスポットです。
ウトナイ湖サンクチュアリ ネイチャーセンター
所在地:北海道苫小牧市植苗150-3
TEL:0144-58-2505
営業時間:土日祝のみオープン(要確認) 9:00~17:00
入園料:無料(募金箱を設置)
誰もが楽しめるアミューズメント型施設「門別競馬場」
馬産地「日高町」のおすすめ立ち寄りスポット
画像提供:ホッカイドウ競馬
地方競馬場として屈指の規模を誇る門別競馬場はパドックと観客の距離もとても近く、間近でライブ感いっぱいの競馬観戦ができると大人から子供まで大人気。
広大な敷地内にはピクニックテーブルがある芝生のスペースや、家族やカップルだけでゆったりできるログハウス風のプチハウス、地元で人気のスイーツのショップにカフェ、青空のもと北海道名物を豪快に味わえるジンギスカンハウス(要予約)、ビールや食事を楽しみながら疾走する馬を観ることができる施設など揃った、誰もが楽しめるアミューズメント型競馬場です。
また、ナイターも開催されライトアップされた競馬場はとてもロマンチック。札幌からの無料送迎バスも開催期間中出ているので遅くなってもお酒を飲んでも安心です。
門別競馬場
所在地:北海道沙流郡日高町富川駒丘76-1
TEL:01456-2-4110
アクセス:札幌から車で約70分、千歳から車で約50分
レース開催日は札幌から無料送迎バスあり。
営業時間、開催日程などは主催のホッカイドウ競馬ホームページの、レース&イベントカレンダーを確認ください。
日本一のスケールの桜並木
北海道の桜の時期に訪れたらぜひ♪ひだか町のおすすめ立ち寄りスポット
日本の道百選、さくら名所100選、新・日本街路樹100景に選ばれたほか、平成16年には北海道遺産に選定されるた、日本一のスケールと言われている桜並木が北海道日高郡新ひだか町にあるのをご存知ですか?
ひだか町静内田原から静内御薗までの「静内二十間道路桜並木」は、約3千本もの桜がまっすぐな道路の両側、約7kmにも渡って続いており、圧巻の桜景色を観ることができます。北海道の桜時は、だいたい毎年ゴールデンウィークの頃なので、計画も立てやすいですよね。
桜の時期以外でも、こちらは道路沿いにいくつか牧場もあり、新緑の時期のドライブもおすすめです。
静内二十間道路桜並木
所在地:北海道日高郡新ひだか町静内田原~静内御薗
7.襟裳岬へのアクセス
車で
•札幌市~えりも町 約220km:約4時間
•千歳市~えりも町 約180km:約3時間30分
•帯広市~えりも町 約130km:約2時間30分
•苫小牧市~えりも町 約170km:約3時間
高速バスで
高速えりも号(ジェイ・アール北海道バス)
大谷地ターミナル(札幌市)~えりも町:約3時間30分
札幌駅~えりも町:約4時間00分
詳しくはこちらをクリック
その他、電車とバスを乗り継いで行くこともできます。
新千歳空港~苫小牧(高速バス):約50分
•苫小牧駅~様似駅(JR日高線):現在土砂崩れにより不通のため代行バス利用
詳しくはこちらから。
•様似駅~えりも町(ジェイ・アール北海道バス):約30分
まとめ
いかがでしたか?襟裳岬は、行くまでも楽しく、着いてからもあれこれ楽しい、まさにベスト観光スポット!心ゆくまで絶景を堪能したり、美味しい食事をたっぷりと味わったり、または海上からカヤックでアザラシや断崖絶壁の観光という、滅多に味わえない体験をしたり、計画を立てる段階からワクワクしてしまいそうなおすすめ観光スポットです。
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