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真っ赤に彩られる♡は神の沼「豊似湖」の行き方・紅葉時期

エリア
十勝・日高
投稿日
最終更新日:2023年9月14日
北海道のえりも町の山の中にひっそりと佇んでいる秘境「豊似湖」。これまではあまり観光化されずにいましたが、北海道の銘菓石屋製菓のCMで起用されたことから一気に注目が集まり、ひと目見ようと足を運ぶ観光客が増加。

ハートの形をしていることから「ハートレイク」の愛称でも親しまれていますが、緑の中にぽっかりと浮かぶその姿は神秘的で謎にひしめいています。

そこでこの記事では豊似湖への行き方やもっとも美しい景観を楽しめる紅葉時期についてご紹介していきます。

1.豊似湖の場所・行き方


豊似湖は帯広より約100km、苫小牧からは約200kmのえりも町の山林の中にある内陸湖。
地図をググっと拡大して見ると、流れ込む川も無くまさしくハート型であることが見て取れます。

豊似湖までは車でのアクセスが基本。
太平洋沿いを走り襟裳岬へ続く国道336号(通称、黄金道路)から、日高町目黒延びる猿留川沿いの林道を9km、約30分車を走らせたところに駐車場があります。

林道は車でのアクセスは可能ですが道幅も狭く砂利道も続き急カーブも多く、まるでオフロード状態です。

バスや車高の低い車での通行は困難。レンタカーの場合でも車に傷をつけないよう十分注意しなければいけません。

駐車場(公衆トイレ有)からは豊似湖畔までは200mほど歩きます。

ゴツゴツした岩や草木が生い茂っていて足場も非常に悪いので気をつけながら歩いていると、片道20分はかかってしまうでしょう。

とくに林の中は前日に雨が降るとぬかるみ歩きにくくなるため、履き慣れた歩きやすい靴や汚れてもいい動きやすい服装で行くのがベストです。

2.豊似湖の見どころ

豊似湖

じつは、残念ながら湖畔(地上)からは湖がハート型になっていることは確認できません。
しかし湖の周囲には1kmほどの散策路があり、水深が最大で18mある透き通る湖で優雅に泳ぐ魚たちを観察しながら森林浴も楽しめます。

また散策路は途中で猿留山道と合流しており、少し歩いて高台まで登り、林が開けたところでは眼下に太平洋を望むことができるビュースポットもあります。

ハート型に見えないならわざわざ行っても無駄・・・なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。

それでも静寂につつまれた豊似湖の景色・空間は美しく、また紅葉や希少なナキウサギを目当てに訪れる人は後を絶ちません。

2-1.紅葉|最盛期はいつ頃?

豊似湖 紅葉 時期
豊似湖のベストシーズンは紅葉の季節。10月上旬くらいから徐々に木が黄色や茜色に色づき始めていきます。
紅葉 紅葉時期
夏は湖の周りを見渡せば多くの緑に囲まれていましたが、秋は木々が彩られ夏とはまた違った雰囲気の湖を楽しませてくれます。何度足を運んでも季節によってさまざまな顔を見せてくれるのも、豊似湖の魅力のひとつです。

2-2.ナキウサギ|氷河期の生き残り

豊似湖 ナキウサギ
豊似湖では寒冷な気候の地域に分布するナキウサギの生息も確認されています。氷河期に海面が上昇したことにより大陸に戻ることができずに取り残されてしまったと考えられており、現在は山岳などの寒冷地に生息。

豊似湖もそのひとつで、豊似湖鳥獣保護区として北海道は保護をしています。

キュートな丸い耳がチャームポイントのナキウサギはそれほど体も大きくなく、ハムスターのように素早い動きが特徴。「ピィイー、ピィイー」という鳴き声が聞こえたら、もしかしたらナキウサギかも!

3.豊似湖を俯瞰から見る方法

豊似湖 ヘリツアー
豊似湖に足を運ぶことはおろか高台に登ったとしてもCMや写真のようなきれいなハート型の湖は残念ながら見ることはできません
でも、せっかく豊似湖まで行くからにはハートの湖を見てみたいですよね…

ここでは、豊似湖に行くからにはハート型をこの目でみたいという方に、ハート型を楽しむ方法を教えます。

3-1.ヘリコプターツアー

森の中にポツリと存在するハート型の湖を見るにはJTBが企画・実施しているヘリコプター周遊プランに参加する必要があります。しかし、残念なことに2020年以降中止が続いています。

例年は10月上旬の2週間ほどの期間限定で運行し、15分間隔で空の旅へといざなってくれます。
コースも「豊似湖周遊コース」と襟裳岬まで足を伸ばして飛行する「豊似湖、襟裳岬周遊コース」があり、上空からは日高山脈や色づいた紅葉も楽しめます。

4.おわりに-豊似湖に行く場合に注意したい事―

雪が積もっている冬季は豊似湖へ続く林道は通行止めになってしまいます。そのため雪をまとった豊似湖は見ることができません。
また、豊似湖周辺は深い森に囲まれており野生の動物たちの住処です。もちろんヒグマの生息地でもあります。

豊似湖へ行くときは熊鈴などのクマ対策を行い、野生動物たちに悪影響を及ぼさない行動が必要です。
これからも豊似湖の素敵な姿を残していくためにもゴミを捨てたり外来生物を放したりはせず今残っている自然を守っていきましょう。

ぜひ、森の中にぽつんとたたずむ秘境「豊似湖」に足を運んでみてください。

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