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北海道のシンボル!赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)の魅力と楽しみ方

エリア
札幌・定山渓
投稿日
最終更新日:2019年2月26日
北海道のシンボルのひとつになっている「赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)」。
明治時代に建てられた、北海道の象徴ともいえる煉瓦(れんが)造りの建物で、「赤れんが」の愛称で広く親しまれています。

現在の庁舎ができるまで約80年にわたって実際に使われてきました。

今回は、北海道ビギナーの方にも分かりやすく、赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)の魅力と楽しみ方をお届けします!

1.赤れんが前庭で季節ごとの景観を楽しもう

北海道庁旧本庁舎 外観イメージ

赤れんが前庭には、約1,000種、1000本の樹木が植えられています。
主な樹木は、アカエゾマツ、イチョウ、サトザクラ、ヤマモミジ、ハマナス、ハルニレ、ポプラなど。

ハルニレは、英語でエルム、アイヌ語ではチキサニと呼ばれ、北海道の代表的な樹木のひとつ。開拓期には、肥沃な土地に生育するハルニレを目印にして開墾(山野を切り開いて農耕できる田畑 にすること)を行ったと言われています。

敷地内には、たくさんの美しい花々も植えられていて、敷地内の散策もおすすめです!
美しい池や広場もあり、シーズンごとに様々な景観を楽しむことができますよ。

【春】
北海道庁旧本庁舎 春

【夏】
北海道庁旧本庁舎 夏

【秋】

北海道庁旧本庁舎 秋

【冬】
北海道庁旧本庁舎 冬

正門(東門)の開閉は、午前7時〜午後9時まで、
夜間は21時まで赤れんが庁舎のライトアップも行っています。

北海道庁旧本庁舎 ライトアップ

2.赤れんが庁舎の歴史を知ろう

北海道庁旧本庁舎 外観イメージ

赤れんが庁舎は、明治21年(1888年)に建てられました。
設計は道庁の技師が担当し、アメリカ風ネオ・バロック様式のれんが造りで、れんが、木材、硬石などの大部分は、道産品を使用。

塔頂部までの高さは33mで、現在の10階建てビルに相当。当時は、周囲に高層建築が無い時代でしたので、国内有数の大建築物だったそうです。

これほど優れた明治時代の洋風建築物は国内でも希少で、昭和44年(1969年)3月、国から重要文化財の指定を受けました。

現在は、年間61万人以上の来館者が訪れる人気観光スポットになっています。(平成27年度)

3.知っておきたい!赤れんが庁舎豆知識

次に赤れんが庁舎の豆知識をご紹介していきます。

北海道庁旧本庁舎 外観イメージ

3−1 屋根に光る赤い星

北海道庁旧本庁舎 赤い星

画像の「屋根」にご注目ください☆
こちらの赤い星は「五稜星(五光星)」といい、開拓使を象徴するマークとして庁舎や製造品などに使われたのだそうです。

北の夜空に輝く北極星をデザインしたもので、札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)など、同時期に建てられた建物にも見られます。

3−2 使用されている赤レンガは約250万個!

北海道庁旧本庁舎 外観イメージ

赤れんが庁舎のレンガは、かつての白石村・豊平村(現:札幌市)などで製造されたもので、その数は約250万個と言われています。

建物下部の色の違うレンガは「焼き過ぎレンガ」といい、中には製造工場の刻印があるものも見られるそうです。

3−3 三連アーチ

北海道庁旧本庁舎 三連アーチ

1階正面ホールでは、美しい三連アーチを見ることができます。

アーチの中心にある飾りや鉄柱上部の彫塑(ちょうそ)、階段側面に掘られた円形模様(ロゼッタ)など、階段を装飾的に取り扱うのは洋風建築の特徴なのだそう。

北海道庁旧本庁舎 1階正面ホール

3−4 二重窓

北海道庁旧本庁舎 二重窓

寒さを防ぐための工夫も建物内の随所に見られます。

その一つが、窓。

一見、一重窓に見えますが、実は二重構造になっています。ふだんは窓の両側に設けられた木製箱型の化粧枠の中に、ガラス戸が三つに折りたたんで納められています。

3−5 後ろ姿美人

北海道庁旧本庁舎 後ろ姿外観イメージ

2基の煙突がのびやかにそびえ、シンプルでスマートなデザインが美しい赤れんが庁舎の後ろ姿。

前面のにぎやかな構成に比べ、飾りが少なく、いかにもれんが造りらしい、重厚感のある風格を漂わせています。

4. 入館無料 建物の中に入ってみよう

それでは庁舎に入ってみましょう!入館料は無料。絵画以外、自由に撮影OKです。 庁舎内の施設をご紹介していきます。

北海道庁旧本庁舎 館内イメージ

4−1 北海道立文書館

北海道庁旧本庁舎 北海道立文書館 画像提供:赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)

北海道立文書館は、北海道の歴史に関する文書や記録などがたいせつに保存されています。これらの資料は、歴史研究や歴史学習等に役立てられているそうです。

入館には予約の必要はなく、自由に閲覧することができます。

なかでも「北海道」の名付け親と言われる松浦武四郎が作成した「26枚の切図」を貼り合わせた地図の原寸大レプリカは必見です!

それでは2階に上ってみましょう。

北海道庁旧本庁舎 館内イメージ

4−2 北海道博物館 赤れんがサテライト

北海道庁旧本庁舎 北海道博物館 赤れんがサテライト

こちらは、札幌市厚別区にある「北海道博物館」のサテライト施設です。
北海道の歴史・自然・文化を楽しみながら知ることができます。

明治期には、全道漁獲高の60〜70%を占めたニシン。
ニシン加工商品の「しめかす」(肥料)を作る時の鉄製の大釜も展示しています。

北海道庁旧本庁舎 アンモナイトの化石

8,000万〜9,000万年前、夕張市で発見されたアンモナイトの化石。
さわることができますよ。

4−3 樺太関係資料館

北海道庁旧本庁舎 樺太関係資料館

樺太関係資料館は、北海道と縁の深かった南樺太に関する資料の展示、現在のサハリンとの交流状況などを紹介しています。

北海道庁旧本庁舎 樺太関係資料館

4−4 赤れんが北方領土館

北海道庁旧本庁舎 赤れんが北方領土館

赤れんが北方領土館は、北方領土の歴史を解説するパネルや資料などの展示を行っています。

4−5 国際交流・道産品展示室

北海道庁旧本庁舎 国際交流・道産品展示室

国際交流・道産品展示室は、姉妹提携記念品のほか、道内産の各種特産物を展示。

写真手前は、北海道のてんさい糖などで作られた「お菓子の道庁赤れんが庁舎」
思わず写真を撮ってしまいたくなります。

4−6 観光情報コーナー

北海道庁旧本庁舎 観光情報コーナー

北海道の観光ポスターや様々な観光情報の資料を閲覧することができます。
観光情報検索用のパソコンも設置されています。

常駐するボランティアガイドの方に庁舎館内の案内をお願いするのもおすすめです。

【赤れんが庁舎ガイド&観光ボランティアガイド】
・時間:午前9時~午後5時(11月〜2月は午前9時〜午後4時 )
・内容:道庁赤れんが庁舎館内のガイド、札幌市内の観光案内

【土日の赤れんが庁舎ガイド】
・時間:午前10時~午前12時/午後2時~午後4時
・内容:道庁赤れんが庁舎館内のガイド

ガイドの申込は、直接、赤れんが庁舎2階「観光情報コーナー」へ。
(電話での事前申し込みは受け付けていないそうです)

4−7 記念室(旧北海道長官・知事室)

北海道庁旧本庁舎 記念室

旅行者に人気の高い展示がこちらの「記念室」。
歴代の長官や知事がこの部屋で執務していました。

手の込んだ唐草模様の彫刻やデザインに見とれてしまいます。
3−4でご紹介した二重窓をご覧いただくことができますよ。

4−8 売店

北海道庁旧本庁舎 売店

1階へ降りると出入口付近に売店があります。

北海道庁旧本庁舎 売店

赤れんが庁舎をモチーフにしたグッズや赤れんが限定の北海道ワインも販売。お土産選びも楽しめます♪

5. 赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)へのアクセス

北海道庁旧本庁舎 外観イメージ

◯アクセス
JR札幌駅・地下鉄さっぽろ駅、地下鉄大通駅から徒歩約10分

〈赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)〉
HP)http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/sum/sk/akarenga.htm
住所:北海道札幌市中央区北3条西6丁目
TEL:011-204-5019(平日)
011-204-5000(土日祝)
開館時間:8時45分~18時(正門開閉時間:7時〜21時)
入館料:無料   
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)

おわりに

北海道庁旧本庁舎 外観イメージ

赤れんが庁舎の魅力と楽しみ方をお伝えしてきました。
いかがでしたでしょうか。

イベントも開催していますので、タイミングが合えばぜひ。

※イベント情報はこちら

アクセスも良いので、レトロで美しい外観を眺めに立ち寄ってみてください。
館内に入れば北海道の歴史をより身近に感じていただけることと思います!

記事制作:中村 真実

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