見わたす限りの雪景色!冬だから行きたい美瑛の魅力とは?
- 富良野・美瑛・トマム
- 最終更新日:2020年1月10日
春から秋にかけてはサイクリングやドライブ、または観光バスを利用して丘巡りを楽しむ人々でいっぱい。そして、一面銀世界の丘の光景が印象的な冬。春から夏の花景色や秋の色づいた光景も素敵ですが、実は美瑛では冬もたくさんの魅力的な光景に出合えたり、アクティビティを堪能できたりします。
そこで、今回は美瑛ならではの冬の楽しみ方やビュースポットをたっぷりと紹介させていただきます。
もくじ
1.白銀の世界、美瑛の丘
美瑛のあちこちで異国情緒あふれる丘陵風景を見ることができます。ただし、美瑛の丘は畑だったり私有地だったりするので、見学する際は観光マナーと交通ルールに気をつけて、道路から写真を撮ったり景色を楽しんだりしましょう。
クリスマスツリーの木
JR美瑛駅より車で15分の距離にある、美瑛の広々とした畑の中にポツンと佇む1本のトウヒの木。特に冬に絵になるこちらの木は、上部の枝振りがまるで星の形に見えることから、いつしか「クリスマスツリーの木」と呼ばれるようになったそうです。名前からして冬にぜひ見てみたいですね。
親子の木
真っ白な丘の上に仲良く並んで立つ3本のカシワの木。2本の大きなカシワの間にまるで守られているかのように小さな1本が立っていることから、いつしか「親子の木」と呼ばれるようになったそう。寒い雪景色の中にあっても、その名前からどこか心あたたまる風景を感じることができる癒しのスポットです。
北西の丘
美瑛駅から車で5分ほどの距離にある展望台。果てしなく広がる丘陵地帯の全景や、その背後に連なる十勝岳連邦の絶景を望むできる絶好のビュースポットですが、展望台や売店、観光案内所は冬期は休業しているので、冬は展望台の近くから、十勝岳連邦の絶景を堪能してください。
マイルドセブンの丘
どうしてマイルドセブンという名前なの?と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。こちらは1977年にタバコのマイルドセブンのパッケージに使用されたことから「マイルドセブンの丘」と呼ばれるようになったそうです。今では、背後の防風林に夕日が沈む景観が美しいことで知られており、しっとりとした冬の黄昏時にぜひ訪れてみたい場所です。
セブンスターの木
この木もタバコのパッケージに使用されたことで有名になったカシワの木です。こちらは1976年にタバコのセブンスターのパッケージに使用され、一躍観光スポットとなったことから「セブンスターの木」と呼ばれるようになったそう。雪景色の中に佇む迫力あるカシワの木はとても絵になりますね。
ケンとメリーの木
こちらの大きなポプラの木もコマーシャルの撮影に使われたことで有名になったビュースポット。1972年、日産自動車の「愛のスカイライン ケンとメリー」のCMで撮影に使われ、一躍有名になったことから「ケンとメリーの木」と名付けられたそうです。雪原に佇むポプラの木はとても絵になりますね。
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2.冬ならでは”青い池”の魅力
美瑛からバスで約30分の距離にある白金温泉。そこから約2.5キロほど北西に有名な観光スポットの「青い池」があります。この池は、数年前にあのアップル社のMacBookの壁紙にその絶景が採用されたことで一躍有名になり、その名の通りに美しい青の光景を一目見ようと、連日多くの観光客で賑わっています。
池が青く見えるのは付近の白ひげの滝などからアルミニウムを含んだ水が流れ出ており、これが美瑛川の水と混ざると、目には見えませんが、ある物質の粒子がほかの物質の中に分散する状態が生まれます。
それによりコロイドという粒子が生成されて、それが太陽の光を散乱させます。その中でも波長の短い青い光はとくに散乱されやすく、その光が目に届くと水が青く見えるそうです。
新緑の緑と水面の青、秋の色づいた木々の色合いと池の青のコントラストなど、四季折々にその青の美しさを堪能できますが、冬、雪の白と池の青のコントラストはとても神秘的です。
青い池が注いでいるブルーリバーの呼称で親しまれている美瑛川の青と白のコントラストや、美瑛川本流の白金温泉にある地下水の滝「白ひげの滝(画像)」も見応えがあるのでぜひ見学をおすすめします。
3.冬の青い池および白ひげの滝の夜間ライトアップが幻想的
画像提供:美瑛町観光協会
さらに青い池および白ひげの滝は、冬季の夜間にライトアップされます。
画像は昨年の青い池のライトアップの様子です。暗闇に浮かぶ青い池と周囲の雪景色が相まって何とも幻想的。
画像提供:美瑛町観光協会
ただし、このあまりにも美しい青のライトアップを見るためには、当然ながら夜の雪の中を歩くことになります。
なので、準備はしっかりとして出かけてください。防寒対策や滑り止め対策の他に、上図のように足元が暗くなっているので、足下を照らすライトがあると便利です。
画像提供:美瑛町観光協会
また、立ち入り禁止区域もあるので、立ち入り禁止区域や池の中は絶対に入らないようにしましょう。
画像提供:美瑛町観光協会
マナーに気をつけて昼間とはまた違った夢のような光景を堪能してください。
【ライトアップ期間】
日程:2017年11月1日~2018年3月31日
時間:17:00~21:00
一般社団法人 美瑛町観光協会
住所:北海道上川郡美瑛町本町1―2―14 四季の情報館内
TEL: 0166-92-4378
http://www.biei-hokkaido.jp/
4.美瑛・冬ならではのアクティビティ
美瑛・白金ネイチャークラブ
Copyright(c) Hiroaki Ogura
白金温泉の、美瑛町白金観光センター内にツアーオフィスがある「美瑛・白金ネイチャークラブ」さん。筆者も以前、夏に美瑛を観光した際、ツアーに参加させていただいたことがあります。
とても楽しくいつまでも心に残る思い出をたくさん作ることができ、そのツアーの最中に冬の美瑛の美しさや、冬ならではの楽しいアクティビティのことを聞き、ぜひ冬の美瑛および白金温泉に訪れてみたいと思っておりました。
そんな北の大地の寒さを吹き飛ばすような、楽しい冬のアクティビティの紹介をさせていただきます。
ネイチャー・フォト・トレック
Copyright(c) Hiroaki Ogura
冬の美瑛ならではの幻想的で美しい光景を写真に残したい方は、ぜひこちらのプランを。ネイチャーガイド兼ネイチャーフォトグラファーの小倉博昭氏が雪の森や、美瑛の丘を案内してくれるフォトスポットを中心としたツアーです。
スノーシューというカンジキを履いて冬の森へ入ったり、車であちこちのビュースポットを巡ったり、記憶と写真に残しておきたい冬の美瑛の清冽な大自然をガイドさんに案内してもらったり、さらにその光景を織り成している背景もガイドしてもらえる充実したツアーです。
白金の森ネイチャーウォッチング
Copyright(c) Hiroaki Ogura
大雪山国立公園の森をネイチャーガイドさんに案内されながらゆっくり歩くツアーです。いろんな痕跡から、野生動物の息吹を感じ取ってみませんか。
Copyright(c) Hiroaki Ogura
また、青く輝く冬の美瑛川を見たり、ふだんなかなか歩くことのできない冬の森をガイドさんと一緒に散策したり、そんなワクワクするようなツアーです。
スノーシューとテレマークスキーと言われている歩くスキーのネイチャースキーの2つのプランがあり、後者のネイチャースキーツアーは中学生以上の参加となっています。
ナイトツアー
Copyright(c) Hiroaki Ogura
スノーシューで自然の光だけの夜の森へと出かける、滅多に体験できない貴重なツアーです。特に美瑛は星が美しいことで知られています。スキーウェアを着たまま夜の森に寝転んで木々の間から満天の星を見るなんて体験は一生心に残るほど印象深い思い出となるはずです。
ナチュラル•トレック
Copyright(c) Hiroaki Ogura
こちらは美瑛のスペシャルツアーとも言うべきネイチャーツアー。ネイチャーガイドさんのおすすめの自然遊び(スノーシューやネイチャースキーで森や美瑛の真っ白な丘を散策など)を楽しんだり、おすすめのお店で地元の素材を活かしたランチを食べたり、美瑛のアトリエを訪れたり冬ならではの美しい光景を案内してもらったり、そんな、とことん充実した冬の美瑛を満喫できるスペシャルツアーです。
美瑛・白金ネイチャークラブ
住所:北海道上川郡美瑛町白金温泉 美瑛町白金観光センター内
TEL:050-3559-3131
http://bieishiroganenatureclub.web.fc2.com/
5.冬の美瑛へのアクセス
5-1.新千歳空港・JR札幌駅・札幌市内から
車 新千歳空港から高速利用で約205km:約2時間50分 ルートはこちらを参照
札幌から高速利用で約166km:約2時間30分 ルートはこちらを参照
電車 新千歳空港(札幌行き 快速エアポート:37分)→JR札幌駅(旭川行き特急利用 90分)→JR旭川駅(富良野行き普通列車 38分)→JR美瑛駅
JR美瑛駅より、青い池のある白金温泉行きのバスは以下の「旭川空港・旭川市内から」のバスの欄を参照してください。
5-2.旭川空港・JR旭川駅・旭川市内から
車 旭川からで約40分 旭川空港から約12分
電車 JR旭川駅(富良野行き普通列車 38分)→JR美瑛駅
バス JR旭川駅(約60分)→JR美瑛駅(約30分)→白金温泉 道北バス 39 白金線利用 詳しくはこちらを参照
旭川空港(約15分)→JR美瑛駅 ふらのバス利用 詳しくはこちらから。
その他、青い池のライトアップ等、札幌発の観光バスも例年運行されておりますので、日帰りで行きたい方であればとても便利です。
まとめ
四季折々に他では見られないような美しい丘陵風景を堪能できる美瑛。しかし、名所と呼ばれているビュースポットのほとんどは私有地だったり、畑の中にあったりします。
なので観光する際は、畑や私有地に立ち入らないようにして、遠くからその美しい光景を眺めたり写真や心におさめたりするようにしてください。
ある一部のビュースポットでは、観光客のマナーがあまりにも悪いせいで、有名な木を切り倒す計画も出ているそうです。どうかそのようなことにならないように、美瑛のこの美しい光景をいつまでも残すためにも、ぜひマナーを守って観光をしてくださいね。
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