北海道の登山スポット(初級編)
- 北海道全域
- 最終更新日:2019年7月1日
ガイドブックに載っているようなメジャーな観光スポットをまわるだけでも楽しいですが、北海道らしい壮大なスケールの自然を満喫するのなら、北海道で登山はいかがですか?
「北海道で登山」というと、なんとなくハードルが高く感じられますが、初心者でも安心して登山を楽しめる山がたくさんあります。
そこで今回は、北海道旅行の際に気軽に登山を楽しめる初心者向けの山をご紹介します。
1.樽前山
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lake_Shikotsu_Mt_Tarumae01n3200.jpg
札幌市街地から車で約1時間、支笏湖の南側に位置しているのが樽前山です。
約9000年前に活動を始めた活火山で、現在でも火口源からは、火山ガスが噴出しています。
火口中央部に突き出た樽前溶岩ドームを最高地点として、標高は1041m、白煙をあげる溶岩ドームは北海道の天然記念物にも選定されているんです。
樽前山のある支笏湖周辺は、支笏洞爺国立公園に認定されており、盛んに活動をする火山やカルデラ湖が点在。
ほかでは見られない独特の景観を生み出しています。
7合目までは車で登ることができ、駐車場も完備されていますが、土日は満車になることもあるので、注意してくださいね。
隣接の登山道はなだらかな坂道が続き、眼下には支笏湖や恵庭岳などの雄大なパノラマが広がります。
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E6%A8%BD%E5%89%8D%E5%B1%B1%E7%81%AB%E5%8F%A3%E5%8E%9F.JPG
山頂近くの溶岩ドームまでは、1時間ほど。山頂の溶岩ドームの南側は、火山ガスが噴出しているので、立ち入らないように注意しましょう。
子供の足でも無理なく登れるので、親子連れで登山をする人も多くみられますよ。
下山は、西側をぐるりと周る「お花畑コース」がおすすめ。
お花畑の名の通り、登山道のあちこちには100種類以上といわれる色とりどりの高山植物が咲き、登山者の目を楽しませてくれます。
2.イワオヌプリ
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mt_IWAO_2.JPG
イワオヌプリは、ニセコ連峰東山系に位置する火山で出来た山のひとつ。
山頂付近は、ごつごつとした岩肌がむき出しになっていて荒々しい印象ですが、足場は悪くないので、初心者でも気軽に登山ができます。
登山道には、様々な高山植物が咲き、疲れをいやしてくれます。
標高も1,116mと高くはないのですが、山頂からは、ニセコの美しい山々や羊蹄山、昆布岳などを望むことができます。
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mt_IWAO_3.JPG
ゆっくり歩いても1時間半ほどの登山ですが、岩場の山頂は遮るものが何もなく吹きさらしなので、夏場でも羽織り物を用意するなど防寒対策をすることをおすすめします。
イワオヌプリの登山口近くにはニセコ町五色温泉があり、日帰り入浴も出来るので、登山で疲れた体を温めて帰るのもいいですね。
3.チセヌプリ
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mt_CHISE_2.JPG
こちらもニセコ連峰のひとつであるチセヌプリ。
ニセコ連峰のほぼ中央に位置している標高1,134.2 mの火山です。
アイヌ語で「家のような山」という意味をもつチセヌプリ。
その名の通り、山頂は家の屋根のような形をしています。
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mt_CHISE_4.JPG
チセヌプリの山麓には、神仙沼を始め長沼・大湯沼などの沼が点在しており、山と水の織り成す美しい景観を作っています。
チセヌプリは、山登りに慣れている人であれば1時間ほどで登れてしまう山ですが、登山路には、岩場や高度感がある箇所もあります。
神仙沼コース、ニセコ湯本温泉コース、パノラマラインからのコースと登山道が複数あり、何度登っても違った景観が楽しめるのも魅力です。
4.鷲別岳
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mt_WASHIBETSU_2.jpg
登別市と室蘭市にまたがる鷲別岳。別名室蘭岳。
ダケカンバなどの樹林に覆われた美しい山で、北海道百名山にも選定されています。
鷲別岳の標高は、911m。標高410mほどのところにある室蘭岳山麓公園内に登山口があるので、ハイキング気分で気軽に登山が楽しめますよ。
難易度の違う3つのルートがありますが、初心者の方は、道がなだらかで距離も短い夏道コースか、夏道コースよりも少し距離のある西尾根コースがおすすめです。
山頂には、「室蘭岳」と書かれた大きな看板と鐘が設置してあります。
登頂の記念に鐘を鳴らせば気分も爽快!
眼下には室蘭市街地が広がり、白鳥大橋や工場群も見ることができます。
5.富良野岳
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Furanodake1.JPG
ラベンダー畑でお馴染みの富良野市と上富良野町にまたがる富良野岳。
夏になると全国各地から観光客が訪れますが、富良野岳の登山を目的に訪れる人も多いそうです。
標高は1,912mあり、初心者には少し高い山に思われますが、富良野岳は、山を山頂まで縦に上るのではなく、横に向かってじわじわと登っていく登山道になっているため、高度感が少なく初心者でもアタックしやすいんです。
Photo by Wikipedia
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Flores_de_Furanodake.JPG
また、富良野岳の人気の理由は登り進めるごとに変わる景色にあります。
登山口から楽しめるかみふらの八景をはじめ、火山灰があり硫黄の香りが立ち込める安政火口、ごつごつとした岩場の残雪、山頂付近に咲く美しい高山植物など次々に移り変わる山の景色を楽しめます。
もちろん山頂から望む景色も格別。
十勝岳連峰に芦別山地、さらに南東には、富良野岳と前富良野岳の裾野に広がる湿原「原始ヶ原」まで望むことができますよ。
6.礼文岳
稚内の西側に浮かぶ北海道最北の離島、礼文島。
その島の最北端に位置するのが標高は490mの礼文岳です。
頂上までは約2時間の山登り。
礼文島は海抜0mから高山植物が咲く希少な島で、森林地帯やはいまつ帯のほか、森林限界といった高山のような風景を堪能できます。
山頂からは、海のかなたに利尻富士やサハリンの島影が望め、最果ての風景を堪能できますよ。
おわりに
初心者にも登りやすい北海道の山をご紹介しました。
標高がそれほど高くなくても北海道らしい山岳風景を楽しめる山ばかり。
ぜひ気軽に北海道で登山デビューしてみてくださいね。
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